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【高輪】風光明媚な景勝地から歴史とともに発展した、人気不動の高級住宅街

 
高輪の風景(桂坂)

高輪は、かつては武家屋敷や寺院が連なる屋敷町でした。やがて皇族や財界人などが居を構えるようになり、風格あふれる住宅地の系譜が今もなお受け継がれています。

隣接する白金エリアとともに高級住宅地として人気を誇る高輪は、東京商工リサーチ「社長の住む街」調査でも常に上位にランクインしています。近年は新駅設置や再開発事業が活発に行われてきており、住宅地としての魅力はさらに増していきそうです。

 

海を望む景勝地として人々に愛された高輪
高輪の桂坂

東京都港区の最も南に位置する高輪エリアは、江戸の町を一望できたほどの高台にあり、南北に長い丘陵地を形成しています。かつては海に面した地であり、美しい海岸線が連なるその景勝は多くの人々を惹きつけました。

月見の名所としても知られ、歌川広重の「高輪全図」や「高輪之明月」など数々の作品からも、当時の風光明媚な高輪の姿を知ることができます。

高輪の地名の由来は諸説ありますが、高輪の丘陵の中心を南北に走る二本榎通りがまるで一本の縄のように真っすぐ伸びていることから、高台の縄手道ということで「高縄手(たかなわて)」、そこから転じて「高輪」になったとも伝えられています。

 

江戸の玄関口としての歴史の薫りが随所に
泉岳寺泉岳寺

江戸時代初期、参勤交代のために東海道が整備されると、人々の往来が盛んになりました。江戸の外れにあった高輪は“江戸の玄関口”としてにぎわい、諸藩の下屋敷(別邸)などが立ち並ぶようになりました。

江戸の出入口には「高輪大木戸」が設けられ、江戸の治安を守りましたが、その跡は現在も国道15号沿いの泉岳寺交差点近くに残されています。こうした歴史が、2020(令和2)年に開業した新駅「高輪ゲートウェイ」という駅名にもつながっています。

また、その近くには、曹洞宗江戸三ヶ寺の一つ「泉岳寺」があります。泉岳寺は1612(慶長17)年に徳川家康が外桜田に創建したのが始まりですが、1641(寛永18)年の大火で焼失してしまい、3代将軍家光の命により現在の場所に再建されました。「忠臣蔵」で知られる赤穂浪士の墓があることから、毎年4月と12月に「義士祭」が開かれています。

高輪一丁目、高松中学校の脇にある「旧細川邸のシイ」は、熊本藩細川家の下屋敷に植えられていたスダジイがそのまま残されているもので、幹周りは8m以上にもなります。1703(元禄16)年に赤穂浪士の17人が切腹を命ぜられた場所としても有名であり、この老木はそうした激動の歴史や高輪の街の発展を、幾多もの時代を超えてじっと見つめ続けてきたのでしょう。

高輪にはほかにも、幕末に日本初のイギリス公使館が置かれていた「東禅寺」など由緒ある寺院や歴史スポットが数多く点在します。かつての情景に思いをはせながら歴史散歩が楽しめるのも、高輪に暮らす醍醐味といえます。

 

宮家の邸宅も多数置かれた由緒ある邸宅地
「高輪皇族邸」周辺「高輪皇族邸」周辺

武家屋敷が並んでいた高輪は、明治以降、皇族や政財界の著名人の邸宅が並ぶ高級住宅街として発展しました。特に、高輪周辺は港区の中でも宮家の邸宅が数多く置かれたエリアとして知られています。

前述の熊本藩細川家の下屋敷の跡地には、その後「高輪御殿」と称される邸宅が建てられ、昭和に入ってからは高松宮邸となりました。現在は高輪皇族邸(仙洞(せんとう)仮御所)として上皇上皇后両陛下が仮住まいされています(2021(令和3)年6月時点)。

また、「グランドプリンスホテル新高輪」はかつて「北白川宮邸」があった場所で、「グランドプリンスホテル高輪」は「竹田宮邸」があった場所でした。旧竹田宮邸の洋館は、グランドプリンスホテル高輪の「高輪 貴賓館」として現存しており、細部にわたり優雅な意匠が散りばめられた格式ある建築美を今でも見ることができます。

また、このエリアは大使館が多いのも特徴で、緑に包まれた閑静な邸宅街が形成されています。

 

先進的な街づくりに向けて再開発事業が進行中
「品川開発プロジェクト(I期)」イメージ図「品川開発プロジェクト(I期)」イメージ図(出典:JR東日本ニュース)

高輪エリアは、都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅、都営地下鉄浅草線「高輪台」駅、JR「品川」駅、都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「白金高輪駅」、そして2020(令和2)年に暫定開業したJR「高輪ゲートウェイ」駅という5つの駅に囲まれており、交通アクセスにも優れています。「品川」駅からは新幹線も利用でき、羽田空港へもアクセスしやすいので、出張や旅行で国内外への移動が多い人にも最適な環境といえるでしょう。

現在「高輪ゲートウェイ」駅周辺では、2024(令和6)年度のまちびらきを目指し、先進的な企業や人材が集う国際交流拠点としての新しい街づくり「品川開発プロジェクト(第I期)」が進行しています。2027(令和9)年度にはリニア中央新幹線の開業も控えており、その起点となる「品川」駅周辺もより便利で洗練されたエリアへと進化しようとしています。

泉岳寺駅地区の再開発ビルイメージ図「泉岳寺」駅地区の再開発ビルイメージ図(出典:東京都都市整備局)

「泉岳寺」駅周辺では、「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」が進行しており、2021年6月に東急不動産株式会社と京浜急行電鉄株式会社が特定建築者として本事業に参画することが決定しました。

こちらの事業では、地上30階、地下3階建ての「泉岳寺」駅直結の施設が建設され、商業施設や、約350戸の住宅、業務施設などが入居する予定です。2023年4月頃の着工で、2028年3月頃を完了目途として進めています。

そのほか、「品川」駅の高輪口(西口)では、「品川駅西口地区地区計画」が発表されています。2021年3月に閉店した複合商業施設「シナガワグース」の跡地に、より利便性を高めることを目的として、京浜急行電鉄株式会社とトヨタ自動車株式会社が、共同で新施設の建設を予定しています。

由緒ある歴史と上質な街並みは変わることなく、未来を見据えた先進的な街づくりが進むことで、高輪エリアは都心屈指のブランド住宅地として今後もますます成熟していくことでしょう。

掲載日
2021/05/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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