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2018.06.28

タワーマンションの魅力を3つの観点から徹底分析

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全国で分譲された新築マンションの中でも"タワーマンション"と呼ばれる20階以上の超高層マンションが東京都を中心に大量供給され、最近では地方圏の主要都市においても供給が増えてきています。供給推移を圏域別で見ると、実にタワーマンションの30%超が東京都で供給されていることが分かります。

この背景には、東京湾岸地域に大規模な開発が行われ、そのようなエリアで多くのタワーマンションが供給されたこと、タワーマンションが眺望や居住快適性などの付加価値を評価されたこと、希少性が依然として高いことで人気物件となっていることが挙げられます。

今後も注目が集まるタワーマンション、その魅力を次の3つの観点から徹底分析します。

1.【機能的かつハイグレードな居住性】

その地域のランドマーク的な存在として高々とそびえ立つタワーマンションは、デザイン性の高い外観もさることながらエントランスやロビーラウンジをはじめとする内観もホテルを思わせる高級感に溢れています。

マンション内にはフィットネス、プール、キッズルーム、スタディールームなどの居住性を高める共用施設が充実しており、高層階に設けられたスカイラウンジやスカイバスからの夜景や花火といった眺望が満喫できるのは、まさにタワーマンションならではの魅力と言えます。また、コンシェルジュサービスや各フロアに設置されたごみ置き場など、生活利便性を向上させるサポートがしっかりしているのも魅力のひとつです。

2.【最新技術が支える安全性】

空き巣や不審者の侵入は日々の生活を脅かすものです。最近では防犯へのニーズの高まりからセキュリティーシステムやオートロックを導入するマンションが新築・中古を問わず増えてきています。なかでもタワーマンションは大規模が故に最新の防犯システムを導入する傾向にあり、防犯カメラやオートロックなどによる二重・三重のセキュリティーシステムはもちろんのこと、常駐警備員による24時間監視体制を採用しているケースも珍しくありません。

鉄筋・鉄骨コンクリート造などの堅牢な構造を持つマンションは地震に強いのも特徴のひとつです。超高層建造物であるタワーマンションでは地震に対する安全性をさらに高めるため、地面からの振動を積層ゴムなどで抑制する免震構造や建物の振動をダンパーなどで軽減する制震構造を採用するケースが増えてきています。

3.【データで実証される資産性】

表(図-2)は2016年7月~2017年6月における分譲マンションの価格維持率を示したものです。タワーマンションと分譲マンションの価格帯を比較すると、東京都における価格維持率がタワーマンションでは20階~29階では124.3%、30階以上は144.1%と、平均値99.3%と比べて著しく高くなっており価格維持率が高い(=資産性が高い)ことが分かります。

最高階数が20階以上であればマンション自体の希少性やランドマーク性などから低層階や中層階であっても価格下落リスクが少ない傾向にあります。

このようにタワーマンションはスペックの高さやグレード感、居住快適性や生活利便性、資産価値の高さまでさまざまな属性をもとに検証すると、人気の理由が単なるイメージによるものではないことがわかります。

また、最近ではタワーマンションの住み心地を重視して同じマンション内で買いかえをするケースも出てきています。住まいとしても資産としても価値を見出すことができるマンション、それがタワーマンションの最大の魅力なのです。

※データ出典・編集協力:株式会社東京カンテイ
井出武(いで・たけし)

井出武(いで・たけし)

1964年東京生まれ。89年マンションの業界団体に入社、以降不動産市場の調査・分析、団体活動に従事、01年株式会社東京カンテイ入社、現在市場調査部上席主任研究員、不動産マーケットの調査・研究、講演業務等を行う。

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