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【川口市】「防災本」発行や「ハザードマップアプリ」など、自助・共助の推進にも力を入れる川口市

 
「川口」駅前の様子「川口」駅前の様子

川口市は埼玉県の南端に位置し、市域の大部分が都心10~20km圏内です。北は政令指定都市・さいたま市に、南は荒川を挟んで東京都に隣接しています。

川口市はかつて日光御成道の川口宿と鳩ヶ谷宿が置かれにぎわっていた場所です。江戸時代から鋳物などの産業が発展、最盛期には溶解炉「キューポラ」の煙突が林立し、映画「キューポラのある街」の舞台にもなった“鋳物の街”として知られています。

地形的には、芝川の西側(市南西部)が荒川低地と呼ばれる標高3m内外の沖積低地、芝川の東側が大宮台地の一部である標高12~20mの安行台地、さらにその東側が標高4~5mの中川低地と呼ばれる沖積低地というように大きく分けられます。

市内には荒川や芝川・新芝川をはじめ竪川、藤右衛門川、緑川、綾瀬川、伝右川など、荒川水系および利根川水系の河川が流れています。

市民向けの分かりやすい防災ハンドブック「防災本」
「防災本」「防災本」

川口市では災害が発生した時に市民が「慌てず、落ち着いて」行動できるようにと、防災ハンドブック「防災本」を作成しています。

「防災本」は全42ページからなり、風水害編、地震編、防災編に分かれています。洪水ハザードマップや地震ハザードマップなど川口市の災害リスクに関する最新情報から、各家庭でできる日頃からの備え、災害発生時の行動の仕方、避難所などの情報まで、幅広く網羅されています。

風水害編には書き込み式の「マイ・タイムライン」作成ページもあり、台風などが接近する時に自分たちがとるべき防災行動を時系列的に整理して家族で共有できるようになっています。

さらに、災害への備えの部分をより詳しく解説した「防災本【別冊】」も追加で作成されました。外出時の防災、寝る時の防災、子どもとママの親子防災、ペットと一緒に備える防災など、さまざまな視点から災害への備えについてまとめられており、持ち出し品および備えるもののチェックリストも付いています。

 

各種ハザードマップで川口市の災害リスクを把握しておこう
川口市の地震ハザードマップ(防災本より抜粋)川口市の地震ハザードマップ(防災本より抜粋)

埼玉県では、県内で大きな被害が予想される5つの地震(東京湾北部地震、茨城県南部地震、元禄型関東地震、関東平野北西縁断層帯地震、立川断層帯地震)について被害予測調査を行っています。

このうち川口市では、最も影響が大きいと考えられる「東京湾北部地震」(マグニチュード7.3)の予測結果を基にして「地震ハザードマップ」を作成し、地区ごとの予想震度を色分け表示しています。傾向としては市の南部で揺れが大きく、最大で震度6強が想定されています。

このほか、建物の構造や建築年次のデータから建物倒壊の危険性を予測し、町丁目ごとに8段階で色分け表示した「建物被害予測マップ」もあります。こちらも市の南部ほど建物倒壊被害が発生しやすいという結果になっています。

「地盤の液状化危険度マップ」は震度6強の場合の液状化の危険性を、地形や地盤の状況から予測したものです。このマップからは、液状化に注意が必要なエリアは市域全体に分布していることなどが分かります。

荒川洪水ハザードマップ(防災本より抜粋)荒川洪水ハザードマップ(防災本より抜粋)

荒川洪水ハザードマップ」は、想定最大規模の降雨によって荒川の堤防が決壊した場合などに想定される浸水範囲および深さを示したものです。特に市の南部および西部にかけて浸水が予想されるため、市では北部方面への避難を呼びかけています。

このほか芝川・新芝川など市内を流れるほかの河川についても洪水ハザードマップを作成しています。

さらに、川口市は周りを多くの河川に囲まれているため、利根川など離れた河川からも氾濫した水が流れてくることにより、市内の広い範囲で浸水が想定されます。そのため「利根川洪水ハザードマップ」や「鴨川・鴻沼川洪水ハザードマップ」なども作成して注意喚起しています。

 

事前に災害を学習するための「川口市ハザードマップアプリ」
川口市ハザードマップアプリ川口市ハザードマップアプリ

川口市ではスマートフォンなどで防災情報を確認できる「川口市ハザードマップアプリ」を公開しています。このアプリは、災害が起こってから利用するものではなく、想定される被害を把握した上で災害発生時にどのような行動をとるべきかを事前に学習するためのツールです。

川口市ハザードマップアプリでは、実際の風景にハザードマップ(荒川洪水ハザードマップ、地盤の揺れやすさマップ、建物被害予測マップ)の情報を重ね合わせたものが表示され、その地域の災害リスクをより現実に近い形で事前に把握することができます。自宅周辺だけでなく、家族の通勤・通学のルート、散歩コースなど、日常よく行く場所についても確認しておくとよいでしょう。

指定避難所や一次避難場所、広域避難場所などの位置も確認することができ、緊急時の避難経路を考える上で役に立ちます。

 

自助・共助のさらなる強化を目指して

川口市では、自然災害などに対する日頃からの備えや対応に関する「防災出前講座」を実施しています。川口市在住・在勤者10名以上で申し込むことができ、市の危機管理課の職員が出張して「我が家の防災対策」と題して講習を行います。内容は、地震編、水害編、地震・水害編、マンション防災対策編、避難所運営編など用意されたメニューから選択します。

また、川口市ではマンション防災対策推進の一環として、「防災体制認定マンション制度」を実施しています。これは防災体制が優れた分譲マンションを市が認定する制度で、ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階の認定基準が設けられています。

例えばブロンズ認定は、(1)マンション防災組織が結成されていること、(2)防災リーダー認定講習を受けた住人が防災組織に属していること、(3)毎年一度、マンション主催の防災訓練を行っていること、などの計9項目全てを満たすことが条件となっています。シルバー認定、ゴールド認定はさらに厳しい基準がプラスされます。

また、川口市は全国で最も外国人住民が多いという特徴があり、多文化共生社会の推進が必要不可欠となっています。その一つとして、外国人対象の防災訓練講習会を実施し、防災訓練の大切さや家庭での備え、避難の方法をレクチャーするなど、独自の視点からの防災への取り組みも行われているようです。

掲載日
2023/04/25

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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