「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
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「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
2015.04.02
前回は毎日着る洋服の色やファッションでも色育を楽しめることをお伝えしましたがいかがでしたか?今回のテーマは「食」。毎日の食事、また食べ物からも親子で色育を楽しんでいただけるアイデアをご紹介します。
よく使う色の名前は学校で教わるものではなく日々の生活や遊びを通して覚えていくものです。食べ物から色の名前を覚えることもよくあります。たとえば果物はそれぞれに特徴的な色があります。
子どもたちは果物の塗り絵をするとその代表的な色でちゃんと塗ります。苺は赤、バナナは黄色などです。だからわざわざ赤い色を見せて「これは赤っていうんだよ」などと教えなくても、「赤い苺は美味しそうだね」などと話しかけることにより自然に色の名前を覚えていくものです。子どもたちが大好きなゲーム「フルーツバスケット」は果物の名前と色を理解しているからこそできるゲームですね。
子どもは親が沢山語りかけることでより多くの言葉を覚えていきます。大人もそうですが、何かを説明する際にわかりやすい言葉で表現すると相手に伝わりやすいですよね。「苺」→「赤い苺」→「赤い苺は美味しそう」、と語彙が増えて表現力がつくと、伝える力やコミュニケーション力も同時に育ちます。「苺は赤いほうが美味しい」という情報までインプットできて一石二鳥ですね。
子どもに飴やグミを渡すときに「この色は何味かな?」と聞いてみましょう。子どもは想像し実際食べて確認しながらどんどん「色」と「味」を覚えていくでしょう。例えば同じ形のお菓子で、紫はブドウなのかブルーベリーなのか、黄色はレモンなのかバナナなのかは実際に食べてみないとわからないですよね。このような簡単な一声をかけるだけで、想像力豊かで好奇心旺盛な子どもになってくれるかもしれませんよ。
ダイエットに青が効果的なのは有名ですね。50kgのダイエットに成功した元女子プロレスラーは青いサングラスをして生活をしていたそうです。では、なぜ「青」なのでしょうか。
小学生の息子に青い食べ物について尋ねたら「腐ってそう」と即答しました。確かに食べ物が腐っていると、青く変色したり青いカビが生えていたりしますよね。大昔からそのような食べ物は「食べてはいけないもの」として扱われていました。つまり食べ物においての青は「美味しそうに見えない」「危険信号」のイメージを想像させ、食欲を減退させるのです。
逆に食欲増進の色は、オレンジや赤です。お子さんが食べることに興味がない、食が細いとお嘆きのママは、お皿やテーブルクロス、ランチョンマットなどの色を変えてみてはいかがでしょうか。もし食欲に変化がなくても食卓の雰囲気は一気に明るく楽しくなるのでオススメですよ。
息子が離乳食後からいまも使っている「赤い」食器やフォーク&スプーン。
好き嫌いこそまだありますが、食に対するいろいろな悩みは「色を活用すること」で自分自身も気楽に考えられるようになり、今までなんとか乗り越えてこられたような気がします。
サラダを美味しく見せるには何色が必要でしょうか。葉のグリーンに映える赤いトマトを足すだけでも美味しそうに見えます。黄色いコーンやピンクのハム、オレンジの人参などもあるとさらに美味しそうです。子どもに「何色を入れたら美味しそうに見える?」と聞きながらの調理も楽しいですし、一緒に作ることで子どもの野菜嫌いも克服できるかもしれません。さらに会話を通して「食事に対する考え」や「好き嫌いの理由」について詳しく聞き出せるチャンスかもしれませんね。
あるアドバイザーは、お子さんに食事を出す際に「この食べ物に必要なものはなにかな?」と問いかけ、コロッケならソース、サラダならドレッシングなどを子どもに用意させるそうです。このように親子でコミュニケーションを取りながら食事をさらに美味しく食べられるような工夫(想像)ができるようになるといいですよね。
生きていく上で「食」は絶対に必要ですが、同時に「色」も必要だと思います。精神的にも肉体的にも健康な生活を送るために「色」は必ず役立ちますので、口から「食べ物」目から「色」の栄養素を取り込み、ますます健康で楽しい毎日を送りましょう。
食べ物や食事の「色」を通して親子で楽しむ「色育(いろいく)」。
「食育」同様に気軽に楽しく子育てに取り入れていただければ嬉しいです。
ビバ色育!