ページ内を移動するためのリンクです

ここから本文です

工作・おうち遊び

パパだって楽しみたい!「工作・おうち遊び」アイデア

やりすぎたりふざけたり、大人が楽しめば子どもも楽しい。そんな「パパ」ならではの視点で贈る、父から子への工作・おうち遊び集。

わが子に伝えたい、車窓をアクションゲームに変える方法

電車の中で退屈する娘

子どもが電車の中で退屈します。わかります。ぼくの子どものころもそうでした。でもファミコンにハマったあとのぼくは車窓の風景に横スクロールのゲームを思い浮かべるようになってたんですね。それで退屈をしのいでました。

しかしまだゲームというものにふれてないわが娘。なんとかこのゲームを伝えたい・・・父から子に伝えるのは家の歴史や特別な技術だけでなく、どうでもいいゲームというのもアリではないでしょうか。

よし、車窓でできるゲームセットを作ってみましょう。そこでいったんどういうゲームなのか覚えてもらいましょう。

退屈しがちな電車内でやってた脳内ゲームを伝えたい・・・!

実際に忍者をつくろう

ということで実際に車窓でゲームをしてもらいます。忍者の棒を作って車窓の風景をとびこえていくゲームです。

必要なものは忍者のついた棒です。忍者を描いて棒にはりつけるだけです。だけですけど、忍者の絵なんて意外とむずかしいです。マンガを買ってきて切り抜いて貼り付けるだけでいいですし、ぼくはWebで公開するのでイラスト素材を買いました。

必要なもの、割りばし(棒)、忍者を描いた紙、のり、
スチレンボード(発砲スチロールの板)など厚みのあるもの

スチレンボードに貼って切り抜いて割りばしを挿しました。
厚みがあると立派なものに見えます

表は忍者が走ってるところ、裏はドロンとしてるところにしましょう。必殺技です

小判などのポイントに代わるものも作っておくと喜びます

小判が先に見つかってすぐにパン屋さんごっこがはじまりました。何時代なんだ

電車に乗ってみましょう

さて忍者ができたらルールを説明して電車に乗ってみましょう。もしバスに乗れるならバスのほうが遅いのでゲームがやりやすいです。

ルールはかんたんに。
・ここから見える建物、人、車などを飛び越える
・飛び越えられそうにないときは裏返して「ドロン」で切り抜ける
・次の駅までノーミスでいくと小判がもらえる

6歳の娘は目をキラキラさせてましたが、もっと小さいお子様は一緒に棒を動かしてやるといいと思います。

これがルール。駅間をノーミスでいくと小判をあげたりします

はじまりました、思ったよりもテンションが上がってます

そうだ、ぶつかりそうな建物はドロンで切り抜けるんだ

浄水場に忍者が突っ込んでるようにも見えますが・・・
どこを障害物と考えるかなので本人が喜んでたらそのままにしておきましょう

ものすごく小刻みにジャンプさせる娘。いやいや、わかってるのだろうか・・・

たどたどしいが熱中はしている

横向きの忍者が走る側の窓際に行ったら準備して電車が動いたらゲーム開始です。動き出すと派手にジャンプさせる娘。小刻みに忍者をジャンプさせ、そんなにシェイクさせると忍者の脳がゆれて死んでしまうのではないかというほど。

ここで少し問題が。電車の車窓は風景の流れ方が速めです。けっこうすぐ建物に忍者がぶつかっています。

そして(おや? あの親子はなにをしてるのだ?)という視線も少し気になります。気になる方はバスの2人席がベストでしょう。あそこなら2人だけで遊べます。

さて肝心のゲームですが、父目線だとよく忍者がぶちあたって死んでます。ドロンしっぱなしだったりゲームとして成立してなさそうなので見本を見せるために自分もやってみます。

おっ、速い・・・しかし大人の集中力をもってすればこなせます。どうだ、どうだと熱中するうちに少年の心を取り戻しました。そして同時に成長のしてなさも感じました。

こうするんだと見本を見せたりもします

そうこうするうちに着いてしまいました。さすがゲームの没入感

と思ったら電車も降りてからもゲームはつづいてました。
なるほど、これだけでもおもしろいだろう

電車を降りてからもいい

駅間でうまくいったら小判を渡します。15分の電車内なかなかに目をキラキラさせたままでした。と思っていたら、電車を降りてからも忍者棒を離しません。そのまま駅の壁に忍者を走らせています。

なるほど、電車に乗らなくても街の風景から忍者を走らせていけばいいんですね。これで頭に忍者ゲームを思い描ければ今後の電車でも退屈しなくてすむでしょう。

よかった、自分のどうでもいいゲームが見事に伝わりました。よかった。そして娘よ、またお前が子を産んだら伝えてやるといい。こうして代々こんなどうでもいいゲームが伝わっていくのでしょう。

「これはお父さんのお父さん、つまり君のおじいちゃんから教えられたことなんだけど...」と一緒に伝えてやると新たな伝統のはじまりです。さあやりましょう、伝統の捏造を!

ビールを飛び越えるんじゃない!

ここまでくると棒がついていようが忍者だろうがもうなんだってよくなってきますね

大北 栄人 (おおきた しげと)

ライター 動画作家

デイリーポータルZなどで書いてるライターです。娘にダンボール製のリカちゃんや、路上のマンホールをプラ板工作で作ったりして話題に。素晴らしいコントユニット明日のアー主宰。

Twitter:大北栄人
https://twitter.com/ohkitashigeto

ここからフッター情報です

PAGE TOP