子どもと四季を楽しむ「ガーデニング」のコツ
取り入れやすいキッチンガーデニングから本格的なおうちガーデンまで、ガーデニングの工夫をご紹介します。
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子どもと四季を楽しむ「ガーデニング」のコツ
取り入れやすいキッチンガーデニングから本格的なおうちガーデンまで、ガーデニングの工夫をご紹介します。
2015.03.25
春の訪れとともに瑞々しい生命力を放つ植物たち。ぽかぽかの日差しを受けながら、次々と花を開かせる春苗は早春の喜びを感じさせてくれ、心が浮き立ちます。
寒さが和らぎ、お子さんとのお外遊びも活発になるこの季節に、ベランダをハンギングバスケットで飾ってみませんか?
寄せ植えした苗の花と葉がプランターを覆い隠し、空中に浮いているようにも見えるハンギングバスケットはスペシャル感があり、地置きの寄せ植えとはまた違ったおもしろさがあります。作り方は簡単なのに、できあがりは手の込んだ感じになるのも嬉しいところ。
今回は、ハンギングバスケットに相性のよい、ビオラを使った初心者向けの作り方を紹介します。
所要時間:約1時間
<用意するもの>
ビオラ
初夏まで次々と花を咲かせる、春の寄せ植えの定番の花材。水やりと、終った花を摘みあげるお手入れだけで元気に成長してくれる頼もしい存在。
ラナンキュラス
バラのような花つきが美しい花材。草丈も伸びすぎず、上部に植え込むと、バランスのよい形がつくれます。
オレンジバルサム
果物のような香りが楽しい花材。シソ科で上に伸びていく性質があるので、下部に植え込むとバスケットを覆うように成長してくれます。薄紫色の小さな花をつけます。
花かんざし
小さなたくさんの白い花をつけ、満開になったあとも、長く咲き続けてくれるキク科の植物。寒さに強く、こんもりと広がるように育っていきます。
ヘデラ
アイビーという名前で親しまれている定番の観葉植物。丈夫で育てやすく、水栽培で増やすのも簡単。ハンギングバスケットにドラマチックな動きを出してくれます。
<作り方>
1.ワイヤーバスケットにヤシ製シートを重ね、横に伸びたワイヤーにぶつからない場所を確認した後、下段と中央段にカッターやハサミで穴をあけます。
2.花苗をポットから取り出し、根を切らないように気をつけながら土を落とします。水を張ったバケツの中で、土をやさしく握るようにしながら行うと失敗しません。
3.ワイヤーバスケットにヤシ製シートを重ねた状態で、下段に開けた穴にビオラの苗を差し込みます。
4.3と同様に、中段にオレンジバルサムを差し込みます。
5.隙間を埋めるようにハンギングバスケットの真ん中くらいまで土を足します。
6.上部の奥にラナンキュラスを並べて植え、手前に花かんざしとアイビーを植えます。
最後に苗と苗との隙間を埋めるように上部から3㎝くらいの高さまで土を出します。
これで寄せ植えは完了。日々少しずつ葉が広がり、花が咲き、ハンギングバスケットの華やかな表情の変化を初夏まで毎日楽しめます。
<注意とポイント>
我が家のベランダには、このハンギングバスケット以外にも、いくつかハンギングバスケットがあります。
ビオラづくしのハンギングバスケットです。1種類の花材で構成すると、花色が違ってもまとまりのよいバスケットができます。
こちらは、2種類の花材で、花色を揃えたハンギングバスケット。四方八方に自由に成長していく様子を活かして、ナチュラルな植物の姿を楽しむのもいいものです。
自宅でつくるハンギングバスケットの楽しさは、「植物が成長していく姿を家族みんなで楽しむ」というところにあります。ハンギングバスケットづくりはいわば「春の間ずっと味わえる幸せの仕込み」です。ぜひ親子で楽しんで作ってみてください。