子どもにやさしい住まいとは?
「どんな住まいだと子育てしやすいの?」の疑問にお答えできるよう、物件の特徴や周辺環境・立地、暮らし方などの側面から住まい選びのポイントについて紹介します。
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子どもにやさしい住まいとは?
「どんな住まいだと子育てしやすいの?」の疑問にお答えできるよう、物件の特徴や周辺環境・立地、暮らし方などの側面から住まい選びのポイントについて紹介します。
日々の暮らしの中で何を大切にするかは、各家庭で異なります。
子育てがもっと楽しくなる、または子育てをきっかけに何か新たな価値が得られるような暮らし方とは?
暮らし方から、子育てにやさしい住まいを考えてみます。
各家庭で異なる暮らし方に「子育て」という視点が加わったとき、より自分たちらしく、いきいきと子育てのできる住まいを選びたいものです。
例えば、働くママなら仕事と育児の両立は大きな問題でしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんとの付き合い方も住宅購入の際にあらためて考える必要が出てくるかもしれません。
また、低層マンション、高層マンション、一戸建てのどれを選ぶかも、暮らしの中で何を大事にするかということと密接な関係があります。
子育て世代にとっては、特に子どもが小さいうちほど、子どものおじいちゃん、おばあちゃんにあたる親世代の協力はありがたいものです。
ただし同居よりは、15分~30分以内の「スープの冷めない距離」に近居する方が、子どもの教育方針も含めて自分たちの生活に干渉され過ぎずに済むと思っているママたちが多いのも事実。これからは、ご近所に3世代で暮らすのが理想の住まい方と言えるかもしれません。
近居のメリットは、何といっても子育てに親のサポートが期待できること。ちょっと半日だけ子どもを置いて出かけたいときなど、自分たちの両親以上に信頼できる相手はいないでしょう。
あまり知られていませんが、自治体によっては親世帯と同じ地域に同居または近居した場合に、転入・転居費用の一部を補助してくれるところもあります。
実家の近くに住宅購入を検討している人は、事前に調べておくといいでしょう。
住宅購入を考えたときに、マンションにするか一戸建てにするかは、早い段階で検討が必要です。さらに同じマンションでも、低層マンションと高層マンションでは、住まいに求めるものが違ってきます。
高層マンションに求めるものは、主に眺望や共用設備の充実でしょう。一方、低層マンションに求めるものは、落ち着いた環境や地面に近い安心感と言えるのではないでしょうか。
高層マンションの中には、キッズルームや保育施設が充実しているところもありますし、同じ年代のママ友との交流も期待できます。低層マンション派のママたちは、人疲れしない程度の適度な戸数や、震災時にも避難しやすい点などをメリットとして挙げています。
もちろん一戸建てもママたちに根強い人気があります。特に大きいのが音の問題です。小さな子どもが泣いたり、跳びはねたりするのは仕方のないこと。でも、親としては近所に迷惑がかかっていないだろうかと、どうしても気になるものです。最近のマンションは遮音性が随分向上したとはいっても、一戸建てほどではありません。ご近所付き合いを考えるから一戸建て、という選択肢もあります。
結局、低層マンション、高層マンション、一戸建てのどれがベストかは、住まいに何を求めるかといった家族の基本的なライフスタイル次第といえます。
そこに子育ての視点が入った場合も、それぞれのプラス面、マイナス面があるため、一概にこれがベストとは言えません。
住まい選びの初期段階に、家族同士で子育ても含めた自分たちの理想のライフスタイルを十分に話し合うことが大事です。
在宅で仕事をしています。
仕事と育児が両立しやすい住まい選びのポイントを教えてください。
きちんと仕事部屋を確保して、セキュリティ対策にも気を配りましょう。
フリーランスやSOHOと言われるワークスタイルも定着して、最近は子どもを保育園に預けつつ、在宅で仕事をするママも増えているようです。
子育てにやさしい住まいという面では、他の家庭と同じですが、自宅で働くママの場合は、仕事に専念できる環境づくりが大事でしょう。できれば狭くても専用の仕事部屋を確保したいところです。
もし独立した部屋が難しいなら、専用のコーナーでもいいので仕事をする場所をつくってください。
また、企業の仕事などを請け負っている場合は、セキュリティ対策も重要です。袖机やキャビネットなどは鍵のかかるものを選んで、家族といえども勝手に仕事の書類を見られないように配慮しましょう。
一方、在宅ならば通勤時間は実質ゼロです。駅から遠い物件も候補に挙がってきますので、予算面でも選択の幅が広がりますね。
ただし、マンションの場合は規約により事務所利用がNGの場合もあります。住居として利用しながら在宅で仕事をする場合はそれほど神経質になる必要はありませんが、万一のトラブルを回避するためにも事前にきちんと確認をしておいてください。