住宅ローン情報は最新のものを集めよう
2008年10月21日
住宅購入を決めたら、次に迷うのがどの住宅ローンを利用するかですね。ローンの相談に訪れる方で、ときどき、「去年、○△銀行のローンが有利と聞いたので、そこにしようと思うのですが」と少し前の情報をもとに住宅ローン選びをしようとする方も見受けられます。
しかし、住宅ローンは、数ある金融商品の中でも、とても動きが早い商品です。金利は毎月変動しますし、優遇幅など商品内容も数ヶ月単位で目まぐるしく変化しています。どこのローンが有利かは、毎月変わると言っても過言ではないのです。上手な住宅ローン選びのコツの一つは、最新の情報のもとで選ぶということです。
金利はローン実行時のものが適用される
半年前、一年前の情報は使えない理由の一つが、金利です。民間金融機関の住宅ローンの金利は、毎月1回、月初にその月に適用される金利を発表します。そして、ほとんどの民間金融機関のローンは、申し込んだ時点での金利ではなく、住宅ローンが実行される月の金利が適用されます。
申し込みから実行までの期間は、できれば2ヶ月程度は見ておきたいこともあり、できるだけ申し込み直前の情報をもとに、ローン選びをしたいものです。
特に注意が必要なのが、契約から引き渡しまでの間が半年~1年あるなど、ローンの実行が少し先になる場合です。契約書の中には、ローン条項(※)があるため、契約直後に住宅ローンの審査を受けますが、実際に借り入れするのは、その銀行ではなくても良いので、引き渡し2~3ヶ月前に、再度最新情報を集めて、より有利な金融機関はないか調べてみると良いでしょう。
※ローン条項 買主が金融機関の住宅ローンなどを借り入れできなかった場合に、無条件で売買契約を解除できる特約のこと。契約日から所定の期限内であれば有効なので、この間に金融機関の審査を受けて融資の可否を確認することが必要
金利の情報収集方法
フラット35の場合
フラット35は、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して実現した最長35年長期固定金利の住宅ローン。利用条件等はほぼ同じですが、毎月の金利は取扱金融機関によって異なります。また、手数料も金融機関によって異なるため、例えば総返済額でおトクなローンを探したければ、金利と手数料をあわせて検討しなくてはなりません。
そんな時に、便利なのが、住宅金融支援機構のサイト内にある
そんな時に、便利なのが、住宅金融支援機構のサイト内にある
「最新の金利情報」
エリアごとに利用できる金融機関の情報が一覧で表示されます。金利順、総支払額順などにも並べ替えもでき、非常に利便性が高いページ。金利や手数料のキャンペーンが行われている時期には、その簡単な内容も表示されます。毎月、5日くらいまでに、当月の情報に変更されていますので、比較的早く情報を集めることが可能です。
銀行ローン
ローン金利情報を掲載したものは多くありますが、その金利が店頭金利なのか、適用金利なのかを確認しましょう。店頭金利とは、各金融機関が設定する基準となる金利ですが、実際に返済額などが計算される金利は、店頭金利から優遇された適用金利になります。
適用金利や、優遇の条件などが集められたサイトは、以下のようなものがあります。
適用金利や、優遇の条件などが集められたサイトは、以下のようなものがあります。
都市銀行、信託銀行、ソニー銀行、新生銀行、横浜銀行、住信SBIネット銀行などの店頭金利と適用金利が一覧できます。変動金利・固定金利選択型以外にも、全期間固定金利についても掲載あり。
ただし、更新は毎月10日前後となるため、実行月の2~3ヶ月前におおよその情報はとっておきましょう。
目まぐるしく変わる住宅ローンの金利や商品内容は、インターネットを上手に利用して情報を集めるのが効率的です。ただし、最終的には、個別の金融機関のサイトや窓口で内容を確認することもお忘れなく。
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住宅ローンの知識
提供:イー・ローン
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