【中野】「中野サンプラザ」の再整備や駅ビル新設でさらに発展が期待される「中野」駅周辺
JR中央線「中野」駅周辺エリアでは、「警察大学校」等跡地の再開発により2012(平成24)年に「中野四季の都市(まち)」が誕生し、街の姿が大きく変わりました。現在もコンサートホールとして中野の象徴的な存在だった「サンプラザ中野」跡地の再開発計画や、西側改札となる橋上駅舎・南北通路の新設など、数多くのプロジェクトが動いており、「100年に1度」ともいわれるほどの大改造が進行中です。
JR中央線快速とJR中央線総武線各駅停車、東京メトロ東西線が乗り入れる「中野」駅周辺には「中野マルイ」や「中野ブロードウェイ」などショッピング施設に加え、「中野区役所」など行政施設が集まり、中野区の中心として発展してきました。
近年は「中野」駅北口の「中野四季の都市(まち)」の再開発により、「キリンホールディングス本社」をはじめとしたオフィスビルに加え、「早稲田大学中野キャンパス」や「明治大学中野キャンパス」など大学のキャンパスも誕生し、学問の街としての機能も持つようになっています。
現在、この「中野四季の都市」の南側に隣接する「囲町地区」(東地区・西地区)で、住宅・オフィス・商業施設の複合再開発事業が進行中です。
先行する「囲町東地区」は約2.0ヘクタールの大規模再開発で、現在、計807戸の2つの住宅棟「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ /ブリーズ」およびオフィス・商業棟「中野M-SQUARE」の建設工事が進められています。また、その西側の「囲町西地区」(約0.8ヘクタール)でも、商業施設などを併設した住宅棟の建設が計画されています。
囲町地区の再開発では、広場やオープンスペースの整備、歩行者動線や道路の整備なども併せて行われる計画です。「囲町東地区」は2026(令和8)年度に事業完了予定、「囲町西地区」は2027(令和9)年度の事業完了を目指しており、完成すれば「中野」駅周辺はますますにぎわいを増すことでしょう。
「中野四季の都市」の誕生や囲町周辺の再開発計画で「中野」駅の西側の重要性が高まってきたことから、「中野」駅の改良工事も進められています。すでにバスターミナルや中野通りをまたぐ歩道橋など第1期整備は完了しており、現在は第2期整備として、2026(令和8)年頃の完成を目標に「中野」駅の駅舎を含む周辺の整備が行われています。
この事業では既存の南口・北口に加え、駅の西側に新しい橋上駅舎を建設するとともに、駅の南北を結ぶ新たな連絡通路が整備されます。これにより現在の駅構内の通路や改札口の混雑が緩和され、また南北の駅前広場と一体的に整備することで歩行者の回遊性が向上し乗り換えなどもスムーズになるでしょう。
駅舎とともに新設される地上5階建ての駅ビルには、商業施設として「アトレ」が入る予定で、ショッピングの楽しみも増えそうです。
また、北口側の新しい出口は現在のバスターミナル付近になる計画で、電車とバスの利用がスムーズになることも期待できます。橋上駅舎周辺には線路上空を利用した駅ビルを整備する計画もあり、実現すればショッピングの楽しみも増えそうです。
さらに「中野」駅北口エリアでは、2023(令和5)年7月に閉館した「中野サンプラザ」や「中野区役所」を含むエリアにおいて、野村不動産を代表とするグループと中野区による大規模な複合施設の建設計画も進んでいます。
約50年にわたり中野のシンボルとして愛されてきた「中野サンプラザ」がそのDNAを継承しつつ、最大7,000人収容の大ホールやホテルなどを有する「NAKANOサンプラザ」に生まれ変わるほか、オフィス・レジデンス・商業施設が入るシンボルタワーの建設や、西側南北通路から周辺地区へつなぐ歩行者デッキの整備なども行われる計画で、2023(令和5)年11月に都市計画決定しています。
また現在の北口のバスロータリーは、区内最大の交通結節ポイントとして電車・バス・タクシーなどの乗り換えを円滑にする「新北口交通広場」へと生まれ変わります。
なお中野区役所は2024(令和6)年度に、「中野四季の森公園」に隣接して現在建設中の新庁舎に移転する予定となっています。
駅の南口側のエリアについても、現在の南口駅前広場の東側一帯で市街地再開発事業と土地区画整理事業が一体的に進められており、業務棟と住宅棟の2棟の再開発ビルが建設されるほか、南口駅前広場の拡充や駅前広場から大久保通りに抜ける新たな道路も整備されます。
再開発ビルは2023(令和5)年度の竣工予定、南口駅前広場の整備は2025(令和7)年度の完成が予定されています。完成後は南口周辺に新たなにぎわいが生まれるとともに、安全で快適な歩行者空間が確保され、またバスやタクシーなどへの乗り換えも便利になるでしょう。
「中野」駅周辺エリアではこれらの事業を含めて計11ものプロジェクトが同時進行で動いています。これらが次々と完成を迎えることで、中野の街はさらに活気とにぎわいにあふれた魅力的な街へと成長していくことが期待されます。
- 掲載日
- 2023/12/18
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。