【豊中】多様な交通機関で国内外へアクセス、伝統の邸宅街がひろがる街、豊中
阪急宝塚線沿いに広がる豊中エリアは、明治から大正にかけて実施された鉄道開通とともに住宅地の開発が行われた長い歴史を持つベッドタウンです。時代の変化に合わせて成長を遂げ、今も快適な住宅地として高い人気を誇ります。
また、「大阪大学 豊中キャンパス」をはじめ教育施設も多く、関西でも有数の文教エリアとして知られています。
エリア周辺には風情あふれる商店街を代表としたショッピング施設がそろっていることも特徴です。
豊中エリアには南北に阪急宝塚線が、東西に大阪モノレールが走り、「蛍池」駅で交わっています。
特にエリアの中心にある「豊中」駅は阪急宝塚線の特急「日生エクスプレス」以外のすべての電車が停車し、利用できる電車の本数が多いことが特徴です。急行を利用すれば「豊中」駅から「梅田」駅までは約12分と、大阪市中心部へのアクセスも良好です。
大阪モノレールは「大阪空港」駅と「門真市」駅を結ぶ路線で、「大阪国際空港」のほか「千里中央」駅方面へ移動する際に重宝します。「大阪国際空港」は豊中市と池田市、兵庫県伊丹市にまたがっていますが、ターミナルビルは豊中市にあり、空路を利用しやすい点もメリットです。
また、豊中市内には名神高速道路、中国自動車道、阪神高速池田線と高速道路も多く、大阪市中心部をはじめ、近畿各地、中国・四国、東海・北陸の各方面に自動車でスムーズにアクセスできます。
豊中エリアは、歴史の薫りが色濃く漂う街でもあります。
豊中市の西部に広がる刀根山では象牙の化石が発掘され、アジア大陸から人類が渡ってきたことが証明されました。また、豊中市の北西部の待兼山は『枕草子』にもその名が記され、古くから名所として親しまれていたことが伺えます。
「大塚公園」には5世紀はじめにつくられたという桜塚古墳最大の円墳があり、高さ8メートルある塚の頂上までのぼることができます。
1941(昭和16)年の計画決定を受け1950(昭和25)年に開設された「服部緑地」もおすすめです。大阪四大緑地の1つで、約126.3ヘクタールという広大な敷地内には複合遊具を備えた公園やスポーツ施設、バーベキュー場にプールと子育て世代からシニアまでがゆっくり過ごせる環境が整っています。
豊中エリアには寺院も点在しています。阪急宝塚線「曽根」駅の北東にある「東光院」は1200年以上前に創建されたと伝えられ、現在も新西国霊場第12番札所として多くの人々でにぎわいます。「岡町」駅近くにある「原田神社」も4世紀から5世紀ごろに創建されたと伝えられる古社です。
折に触れて歴史の面影を訪ねて風情あふれる街を散策するのも、暮らしを豊かにしてくれるでしょう。
1910(明治43)年、箕面有馬電気軌道(現・阪急宝塚線)の「梅田」駅から「宝塚」駅間が開通し、現在の豊中市内には「服部」駅と「岡町」駅が設けられました。開業1ヶ月後には「蛍池」駅が誕生したほか、1913(大正2)年までに「曽根」駅と「豊中」駅が開業を迎え、大阪市中心部へのダイレクトアクセスが可能になります。
交通の利便性向上に呼応するように、豊中エリアでは住宅地の開発が進み、現在では県有数のベッドタウンとして成長を遂げました。開発から約100年を経過した現在も、格式高い風格漂う街並みが広がります。
昭和になると「曽根」駅から「岡町」駅の間の線路の東側に広がる桜塚や、「豊中」駅の北東に位置する上野や東豊中でも住宅地の開発が進みました。
なかでも東豊中は都市計画法の風致地区に指定されているため良好な環境が維持され、北摂を代表する高級住宅街として注目されています。「梅田」駅まで30分圏内という地の利と閑静な佇まいに恵まれた豊中エリアの人気は、今後も衰えることはないでしょう。
阪急宝塚線の「岡町」駅周辺に広がる「岡町商店街」は江戸時代、能勢街道の宿場町があり、大いに栄えたと言われています。阪急宝塚線の開業後、周辺がベッドタウンに成長したことで、「岡町商店街」も大きく発展を遂げます。現在も「岡町商店街」には多くの老舗店が営業を続け、豊中市内有数の商店街として栄えています。
一方、豊中市内を通過する大阪府道・京都府道43号豊中亀岡線の一部は、通称「豊中ロマンチック街道」として有名で、この道路沿いには近年名店が続々と開店し、多彩なグルメを堪能できるスポットとして注目を集めています。
気分やニーズに合わせて新旧の商店街やグルメ店を使い分けられるのも、豊中エリアの魅力です。
豊中エリアは教育施設が多く、大阪府内でも有数の文教エリアとしての一面があります。
特に豊中市の北東にある待兼山には「大阪大学 豊中キャンパス」があり、多くの学生でにぎわいます。キャンパス内は緑豊かで、地域の人々には散策コースとしても人気です(※現在は新型コロナウイルス感染症防止のため、不要不急の入校自粛中)。
進学校として知られる「豊中高等学校」や「履正社高等学校」などの名門校もあり、進路の選択肢が豊富なことも魅力です。
また豊中市は高校スポーツ発祥の地としても知られています。現在は「阪神甲子園球場」で開催されている全国高等学校野球選手権大会ですが、その前身となる全国中等学校優勝野球大会は現在の豊中市玉井町にあった「豊中グラウンド」で開かれていました。
あまりの人気に観客を収容しきれなくなってしまい、第3回大会以降の開催は他の球場へ移ります。その後、「豊中グラウンド」跡地には「高校野球発祥の地記念公園」が整備されましたが、第100回大会を翌年に控えた2017(平成29)年にリニューアルオープンし、高校野球がより多くの方々に愛され、発展していくことを祈念して規模を大幅に拡大し再整備されました。
利便性と住環境のバランスが取れた街、それが豊中エリアの魅力でしょう。
- 掲載日
- 2022/03/18
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。