【横浜】2020年、新たな一歩を踏み出した国際都市横浜
幕末の開港により、横浜は世界への玄関口として発展を遂げ、現在は日本でも有数の規模を誇る大都市に進化しました。2020(令和2)年には横浜市内で「JR横浜タワー」や「横浜市役所新市庁舎」などが完成し、さらに魅力ある街へ進化しています。
みなとみらい地区は近年の横浜の発展をけん引してきました。この街でも新たな施設の整備が続いています。
その中でも、エンターテインメント関連の施設の誕生が多く予定されています。
「マリノスタウン」などの跡地に建設される「Kアリーナ」は、2万人規模という世界最大級の音楽アリーナで、隣接地にはインターナショナルブランドホテルやオフィスも整備され、巨大な「ミュージック・パーク」が2023(令和5)年秋に誕生する予定となっています。
みなとみらい21中央地区62街区では、事業予定者がマレーシアの複合企業「Berjaya Corporation Berhad」を代表企業とするグループに決定しました。公表されている提案内容では、施設は地上14階、地下2階建てで、延べ床面積が約8万2700平方メートルという広さに、「フォーシーズンズホテル&リゾーツ」などの高級ホテルをメインに「最新デジタル技術と本物の海洋生物が融合する」という水族館、レストラン、店舗などの入居が計画されています。着工は2022(令和4)年秋、竣工は2026(令和8)年春の予定です。
みなとみらい21中央地区53街区ではオフィス、商業施設、ホテルなどを有した2棟で構成する大規模複合ビルの開発が2024(令和6)年3月の竣工を目指して進められているほか、いちょう通りの西端、首都高みなとみらい出入口の目の前では「ウェスティンホテル横浜」が2022(令和4)年6月に開業しました。
そのほかにも、企業のR&D(研究開発)系の施設が集積してきています。
2020(令和2)年10月には「村田製作所みなとみらいイノベーションセンター」が竣工し、2021(令和3)年4月には都市型キャンパスとして「神奈川大学みなとみらいキャンパス」が誕生、2021(令和3)年11月には「LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER」が竣工し、多くのR&D系の施設がみなとみらいに誕生しました。
ホテル、エンターテインメント施設からオフィスや研究開発施設まで、都市機能を備えた多くの複合施設が誕生することで、みなとみらいの景観も大きく変わっていきそうです。
横浜の玄関口として機能する「横浜」駅周辺でも2009(平成21)年に横浜駅周辺大改造計画「エキサイトよこはま22」が策定され、再開発が進められてきました。2020(令和2)年にはその中心となる「JR横浜タワー」と「JR横浜鶴屋町ビル」が「横浜」駅西口に完成しています。
「横浜」駅に直結する「JR横浜タワー」は2020(令和2)年6月に開業しました。地上26階地下3階で、「NEWoMan横浜」や「CIAL横浜」といったショッピング施設やシネマコンプレックス「T・ジョイ横浜」のほかオフィスも入居しており、幅広いニーズに対応しています。ライブなどを開催できるアトリウムや横浜港を一望できる展望デッキも設けられ、横浜の新たな観光スポットとして注目されています。
「JR横浜タワー」と連絡デッキで結ばれている「JR横浜鶴屋町ビル」も2020(令和2)年6月に開業しました。ショッピング施設「CIAL横浜ANNEX」のほか、ホテル、スポーツ施設が入居しています。駐輪場・駐車場や保育施設も併設され、ファミリーの利便性向上にもつながりそうです。
また、「JR横浜タワー」と「JR鶴屋町ビル」の間では「横浜駅きた西口鶴屋地区」の再開発が進められています。すでに建物の工事が始まっており、2024(令和6)年3月にはショッピング施設やホテル、住宅などが入る地上43階の建物が完成する予定です。
みなとみらい地区の南、みなとみらい線「馬車道」駅周辺でも多くの都市インフラ整備計画が進められてきました。2019(令和元)年には「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」が誕生しました。このホテルは客室数2,400室を誇り、1棟の建物として日本最大の客室数になる点でも注目されています。
「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」の隣接地では2020(令和2)年に「ザ・タワー横浜北仲」も完成しています。「ザ・タワー横浜北仲」は地上58階地下1階で、マンションのほか、スーパーマーケットなどが入るショッピング施設「北仲ブリック&ホワイト」、サービスアパートメント「オークウッドスイーツ横浜」などで構成されています。
さらに、「馬車道」駅の南側には「横浜市役所」の新市庁舎も整備されました。新市庁舎は地上32階地下2階の規模となり、2020(令和2)年4月に供用を開始し、2020(令和2)年6月までに移転を完了しています。今後、「馬車道」駅付近は横浜市の行政の中心地としての機能も果たすことになるでしょう。
また、山下ふ頭では2025(令和7)年以降に、約47ヘクタールという広大な敷地に、ショッピングや文化、エンターテイメント、リゾートなどの機能を持つ大規模集客施設を建設する構想があります。完成後の山下ふ頭は物流拠点からハーバーリゾートエリアに生まれ変わる予定です。絶えず発展を続ける横浜の街では、近い将来、さらに多くの魅力を提供してくれそうです。
- 掲載日
- 2020/07/30
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。