【清澄白河】江戸時代から受け継がれる歴史と新しい文化が融合する街
清澄白河エリアは東京都江東区の中でも都心寄りに位置し、「大手町」駅から地下鉄でわずか3駅です。
都心に近いながらも、歴史と文化の薫りに彩られ、水と緑に包まれた穏やかな雰囲気が漂うこの街は、近年、新しいコンセプトのコーヒー専門店が続々と誕生し、新たな文化の発信地ともなりました。ショッピング施設や文化施設も多く、便利で快適な暮らしを実現できる街としても注目されています。
清澄白河エリアは文化の薫りが色濃く漂う街です。「清澄庭園」は江戸時代に豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷があった場所といわれ、その後、下総国関宿の藩主を務めた久世氏の下屋敷になりました。明治維新後、三菱財閥を築いた岩崎弥太郎が庭園を整備し、関東大震災後に公園として開放され現在に至ります。
「清澄庭園」の隣にある「江東区立深川図書館」にも見どころがたくさんあります。1909(明治42)年に深川公園内に開館したこの図書館は、関東大震災で一度全焼したものの、1928(昭和3)年に清澄公園内に場所を移して再建されました。
現在もこの建物が残り、ステンドグラスが配された荘厳な雰囲気で、訪れる人々の目を楽しませています(2021(令和3)年12月から2023(令和5)年1月頃まで改修工事のため休館)。
ほかにも「大正記念館」、「深川江戸資料館」などこの地の歴史を感じられる施設、珍しい現代美術専門の「東京都現代美術館」など文化施設が多く、多彩な文化を楽しめます。また、「横綱通り」という名の通りもあるほど大相撲とも縁が深い地で、相撲部屋が多く立地するので力士の姿を見かけることも珍しくありません。
清澄白河エリアはショッピング施設にも恵まれています。「清澄白河」駅を出てすぐの「赤札堂 清澄店」は地元ではなじみのスーパーマーケットで、手ごろな価格ながらちょっとしたデパート並みに商品を取りそろえ人気を集めています。
ほかにも清洲橋通り沿いの「マルエツ清澄白河店」、清澄公園の南側の「食品館あおば深川店」など複数のスーパーマーケットが点在し、日常の買い物は遠くまで出かけることなく済ませることができます。
また、「清澄白河」駅から徒歩2分ほどの「深川資料館通り商店街」をはじめ、周辺には商店街が多いのも特徴です。特に清澄通りから森下文化センター方面へ続く「高橋のらくろード(高橋商店街)」は、戦前に大流行した漫画のキャラクター「のらくろ」であふれており、毎日の買い物も楽しくなりそうです。
門前仲町方面へ行けば「人情深川ご利益通り(深川不動尊商店会)」や「深川仲町通り商店街」など情緒漂う商店街もあり、散策がてらの買い物が楽しめるのもこのエリアならではの魅力でしょう。
清澄白河エリアは交通アクセスの利便性も魅力です。最寄りとなる「清澄白河」駅からは都営大江戸線と東京メトロ半蔵門線の2路線を利用でき、都営大江戸線で「汐留」駅や「六本木」駅、東京メトロ半蔵門線で「三越前」駅や「大手町」駅など都心部にもダイレクトアクセスできます。
「門前仲町」駅や「森下」駅も徒歩圏内にあり、東京メトロ東西線や都営新宿線を利用する際は直接これらの駅へ向かうのも便利です。
また、バス路線も多いエリアで、秋葉原や亀戸、東京スカイツリー方面へ向かう路線もあります。さらに隅田川を挟んだ対岸には日本橋地区が広がっており、目的地によってはバスや徒歩でのアクセスを選択することも可能です。
清澄白河エリアは、新たなコーヒーカルチャー「サードウェーブコーヒー」の火付け役となった「ブルーボトルコーヒー」が1号店をオープンしたことで、コーヒーの街としても知られるようになりました。
「ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ(旧・清澄白河ロースタリー&カフェ)」は元倉庫をリノベーションした店で、1杯1杯丁寧に淹れてくれるコーヒーを味わえます。また、コーヒーに関するさまざまな内容のクラスを受けることができるトレーニングラボも併設されています。
そのほか「ARiSE COFFEE ROASTERS」や「Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe」、「The Cream of the Crop Coffee 清澄白河ロースター」などさまざまなコーヒー専門店があり、飲み比べてみるのもこのエリアならではの楽しみです。
清澄白河エリアは隅田川やその周辺に造られた小名木川、仙台堀川、大横川、横十間川など運河を利用した水運の拠点として発展しました。現在、運河の多くは親水公園として整備され、地域の憩いの場として親しまれています。特に「仙台堀川公園」は桜の名所としても有名です。
また、隅田川沿いには「隅田川テラス」が造られ、水辺の散策を楽しむのも心地よいひとときです。隅田川に架かる橋のうち清澄白河に近い「清洲橋」はドイツの橋を模した優美なデザインで、川に映るその姿は人々を魅了します。
運河の中心地帯にある「木場公園」は、江戸時代に材木を貯蔵する木場があった場所です。都内でも有数の広大な面積を誇るこの公園は、バーベキュー場やドッグランなど多様な設備があり思い思いの休日を過ごすことができます。
清澄白河エリアには「木場公園」のような大規模公園以外にもポケットパークや緑の小径、寺社の緑が多く、街全体が緑に包まれているような印象を受けます。
豊かな緑に恵まれた清澄白河エリアでは、季節の移ろいを身近に感じながら快適な都市生活を送ることができるでしょう。
- 掲載日
- 2022/08/30
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。