【高輪ゲートウェイ】高輪に誕生する未来型実験都市が暮らしをより便利に、より上質に変える

港区南部の「田町」駅と「品川」駅の間をつなぐ「高輪ゲートウェイ」駅が開業してから4年が経ちました。2025(令和7)年3月には未来型実験都市、「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちびらきが予定されています。その動きに呼応し「田町」駅周辺でも、都市インフラ整備が進行中で、エリアの利便性は一層向上するでしょう。
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2020(令和2)年3月14日、JR山手線の「田町」駅と「品川」駅の間に新駅「高輪ゲートウェイ」駅が開業しました。2022(令和4)年度の乗車人員 は1日平均9,247人と、開業前に想定していたよりも少ないようです。しかし、駅周辺の開発は着実に進んでいます。今後、リニア中央新幹線が開業した際には、活気あふれる街となるでしょう。利用者数が少ないことを逆手にとって、人混みを避けてゆったりとカフェを楽しむのも良いかもしれません。
「高輪ゲートウェイ」駅があるエリアは古くから東海道が通り、江戸の玄関口として機能してきました。明治時代には日本初の鉄道が開通した地という歴史もあります。
「高輪ゲートウェイ」駅周辺では、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」をテーマに掲げるJR東日本最大規模となるまちづくり「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発が進行中です。
新時代にふさわしい街づくりの拠点となるのがビジネス創造施設「TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub」です。東京大学やシンガポール国立大学といったアカデミアに加え、国内外のスタートアップ100社以上とのコラボレーションを創出する一大プロジェクトが進行しています。
本格的なまちびらきは2025(令和7)年3月を予定していますが、すでに先進的なイノベーションの創出が始まっています。無人決済店舗システムを提供する「TOUCH TO GO」の日本1号店、ロボットによるフードデリバリー、リアルとオンラインの診療が駅構内で受けられる「スマート健康ステーションR」など、スタートアップの斬新なアイデアが具現化するワクワク感あふれる街となっています。
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2024(令和6)年度に開業予定の「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、4つの街区に分かれています。
「高輪ゲートウェイ」駅に直結する「複合棟I」は国際交流拠点としての主要な機能である MICE施設に加え、オフィス、商業施設を備えています。また、駅前の広場や歩行者デッキも全面開業します。
「複合棟 II」はフレキシビリティの高いオフィスフロアや商業施設、クリニックにフィットネスと多彩な機能を有しているのが特徴です。勤務時間を仕事ではなく「暮らし」と捉え、ビジネスワーカーをサポートします。
「文化創造棟」は街のビジョンと一体となり100年先の心豊かな暮らしに文化創造で貢献する施設です。ビル全体が緑で覆われているのが印象的なデザインで、各種プログラムに対応可能な展示施設、ホール等を備えます。
「住宅棟」は地上44階建て、エクスパッツ(外国人ビジネスワーカー)にも対応した国際水準の高層高級賃貸住宅です。低層部にはインターナショナルスクールを誘致し、エクスパッツが家族で暮らせる環境を整えます。隣接する広場には、植栽や水辺空間等によりビオトープ(生物空間)を形成し、都市に暮らしながら自然を身近に感じられるエコロジカルな住環境となる予定です。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」は交流発信・ビジネス・文化・暮らしといった機能が集積する街になりそうです。
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「高輪ゲートウェイ」駅の北西側に位置する都営地下鉄浅草線・京急本線「泉岳寺」駅前でも、「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」が進行しています。
計画は、国道15号の地下に位置する「泉岳寺」駅の拡幅に合わせ、市街地整備を行うもので、浅草線のホームの拡張、エレベーターの増設などが予定されています。
駅西側には地下3階、地上30階、高さ145mの複合ビルが建設される予定です。約350戸の住宅、オフィス、商業施設などが入居する計画となっています。2028(令和10)年に完成予定で、「高輪ゲートウェイ」駅への歩行者デッキに接続する予定もあります。
日本の新たな国際交流の拠点として期待される「高輪ゲートウェイ」駅周辺の展開に、今後も注目が集まりそうです。
- 掲載日
- 2024/06/24
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。