【銀座・日比谷】観光拠点として大規模開発が続く銀座・日比谷エリア
日本を代表するショッピングタウンとして古くからにぎわってきた銀座・日比谷エリアでは、「GINZA SIX」や「東京ミッドタウン日比谷」など大規模開発が行われてきました。
現在は、日比谷エリアで新たな大規模再開発計画が進められており、期待が高まっています。
「東急プラザ 銀座」に続き2017(平成29)年に開業した「GINZA SIX」は、銀座エリアで最大規模を誇る約240店のショッピング施設と日本の伝統文化を発信する文化・交流施設「観世能楽堂」などからなる複合施設です。東京メトロ「銀座」駅直結の連絡通路や屋上庭園や観光バスの発着場も整備され、国内外から銀座を訪れる観光客の拠点にもなりました。
銀座の「ソニービル」をリニューアルする事業「Ginza Sony Park Project(銀座ソニーパークプロジェクト)」にも新しい動きがありました。
2017(平成29) 年春に営業を終了したソニービルの跡地に整備された「Ginza Sony Park」は、2021(令和3)年9月末まで、地上と地下4層の「ローワーパーク(Lower Park)」が一体となったオープンスペースとして活用されました。
また、2024(令和6)年に「Ginza Sony Park」の最終形が竣工する予定で、ソニーらしいユニークな空間設計でまた新しい公共スペースが誕生することになっています。
銀座二丁目では、森トラスト株式会社による最高級ラグジュアリーライフスタイルホテル「東京エディション銀座」が2021年に竣工し、開業に向けて準備が進められています。マリオット・インターナショナルにおける最高級グレードのホテルブランド「EDITION」は、2020(令和2)年に開業した「東京エディション虎ノ門」に続き、日本で2例目となり、どちらもデザイナーに建築家の隈研吾氏を起用したことでも話題となりました。
銀座エリアではその他にも複数のホテルが開業しており、海外を中心とした旅行客を迎え入れる体制が強化されています。
このように魅力を増す銀座では訪れる人々の増加も予想されます。来街者の利便性向上のため、周辺エリアを結ぶ交通アクセスもさらに充実させる計画も進められています。
そのひとつが東京都心から晴海エリアや「国際展示場」を結ぶBRT(バス高速輸送システム)路線です。BRTの運行ルートは新橋エリアから晴海エリアの区間が中心となり、2020(令和2)年10月にプレ運行が開始されました。今後は「東京」駅から銀座を経由して、晴海エリアや「国際展示場」に向かうルートも構想されています。
さらに、中央区では銀座エリアから臨海副都心方面へ地下鉄を整備する「都心部・臨海地域地下鉄」構想を検討しています。実現すれば、銀座エリアの拠点性はさらに高まることは確実でしょう。
「日比谷公園」前の内幸町エリアでは、現在「帝国ホテル東京」や「みずほ銀行内幸町本部ビル」、「NTT日比谷ビル」、「東京電力ホールディングス本社ビル」などがある内幸町一丁目一帯を再開発し、200mを超える複数の超高層ビルなどを建設する計画が発表されています。
街区の面積は約6.5万平方メートルで、段階的に開発が行われる予定です。現在「NTT日比谷ビル」などがある場所には、2029(令和11)年までに地上46階のオフィスや店舗からなる複合ビルを建設される予定です。また、「みずほ銀行内幸町本部ビル」が建っているあたりには、地上43階のオフィスやホテルが入る複合ビルが計画されており2028(令和10)年の完成を目指しています。
この2棟を整備後、「帝国ホテル東京」の再開発などが行われ、街区全体の完成は2037(令和19)年度以降を予定しています。
また、街区と「日比谷公園」との回遊性を高めるため、人工地盤を活用して地上デッキを整備する構想もあり、注目が集まっています。
世界を代表する街を目指し魅力を高める銀座・日比谷エリア。今後は買い物やレジャーがさらに楽しく快適になりそうです。
- 掲載日
- 2020/11/27
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。