【小岩】「100年栄えるまち」づくりを目指し、再開発が加速する「小岩」駅周辺
JR総武線「小岩」駅周辺は、昭和初期から栄えた長い歴史のある街です。駅前には商店街が形成され、江戸川区の中心地としてにぎわってきました。
そんな「小岩」駅周辺では現在、駅の南側・北側ともに複数の再開発事業が進行中です。
2015(平成27)年の「南小岩七丁目西地区」の再開発ビル完成に続き、「南小岩六丁目地区」でも2021(令和3)年に一部開業、また他の地区でも再開発組合が発足したり工事が始まったりと、「100年栄えるまち」に向けて着々と変貌を遂げています。
「小岩」駅周辺は江戸川区の中心地のひとつとして発展し、地域に根付いた商店街が駅前に広がる一方で、道幅の確保や駅前広場の不足なども問題となっていました。
これらを解決するため、江戸川区では「小岩」駅周辺地区のまちづくり基本計画を策定し、「100年栄えるまち」を目指して段階的に街づくりを行っています。
駅の南口では、「南小岩七丁目地区」、「南小岩七丁目西地区」、「南小岩六丁目地区」の市街地再開発事業および、土地区画整理事業としてまちの回遊性を高めるためのリングロード(周回道路)、駅前広場の整備などが計画されました。
このうち「南小岩七丁目西地区」の再開発については、2015(平成27)年に29階建ての再開発ビルが完成し、総戸数177戸のタワーマンション「アルファグランデ小岩スカイファースト」や大型スーパーマーケット、スポーツジムなどが新たに誕生しました。
隣接する「南小岩七丁目地区」でも、2016(平成28)年に市街地再開発準備組合が発足し、都市計画決定に向けて検討が進められています。
南小岩七丁目地区の再開発ビルには商業施設や住宅のほか、にぎわい拠点として交流施設「(仮称)小岩コモンズ」も想定されており、その機能などについても議論が行われています。
フラワーロード商店街の西側にある「南小岩六丁目地区」では、地区名を「FIRSTA koiwa(ファスタ小岩)」とし、駅側からI街区、II街区、III街区に分けて再開発事業が進められています。
I街区およびII街区では2019(令和元)年に建築工事がスタートしました。このうちI街区では2020(令和2)年12月に地上10階建ての商業棟が竣工し、「ファスタI」として2021(令和3)年1月より順次開業しています。
またII街区では2022(令和4)年3月竣工を目指して、「プラウドタワー小岩ファースト」の建築工事が進んでいます。地上22階・地下1階の建物内には住宅(233戸)のほか店舗なども入る予定です。
さらにIII街区には地上33階・地下1階の建物が建設される予定です。住宅をメインに、商業施設や公共駐輪場なども入る計画で、2023(令和5)年1月の着工、2026(令和8)年の竣工を目指しています。
(三井不動産株式会社プレスリリースより)
一方、駅の北口側「JR小岩駅北口地区(北口駅前地区)」でも、2020(令和2)年に市街地再開発組合が設立され、計画が進められています。
具体的には、低層部に商業施設、高層部に分譲住宅(約730戸)が入る大規模複合施設を建設する予定で、保育所の併設も検討されています。この複合施設は2022(令和4)年3月着工、2027(令和9)年1月の竣工を予定しています。
こちらの計画と併せて、小岩駅北口通りが拡幅されるほか、駅北口の駅前広場も整備され、路線バスやタクシーの乗り入れが可能になります。事業全体としては2031(令和13)年完了予定となっています。
再開発により便利で快適な街へ生まれ変わりつつある「小岩」駅周辺では、今後のさらなる発展が期待されています。
- 掲載日
- 2022/01/27
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。