【駒込】高級住宅地の風格と人情豊かな商店街、都心への交通利便性も備える街
駒込エリアは、JR山手線と東京メトロ南北線が乗り入れる「駒込」駅が最寄駅として利用でき、交通アクセスの利便性に恵まれています。JR山手線に乗れば、「池袋」駅や「新宿」駅、「東京」駅、「品川」駅など都内の主要ターミナルへ乗り換えなしで移動できます。
また、東京メトロ南北線を使えば「溜池山王」駅や「六本木一丁目」駅方面にもダイレクトアクセスが可能です。東京メトロ南北線は東急目黒線や埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線)への直通運転も行われており、神奈川県や埼玉県方面への移動もスムーズで、どこへ向かうにも便利なエリアです。
駒込エリアから南に歩けば都営地下鉄三田線の「千石」駅もあります。「大手町」駅や「日比谷」駅方面に向かう場合は「千石」駅から都営地下鉄三田線の利用が便利でしょう。
また、JR山手線「駒込」駅と「田端」駅の間にある山手線唯一の踏切「第二中里踏切」の廃止が2020(令和2)年に決まりました。
山手線は運行間隔が狭いため、当踏切は開かずの踏切としても知られており、国土交通省の改良工事を行うべき踏切の一つとして指定されていましたが、踏切の北東約200メートルにある場所で、線路上を陸橋が通る都市計画道路の建設が決まり、そこに歩道も整備される予定となり踏切の廃止が決定しました。
実際に道路が利用できるのは約10年後の予定ですが、より安全に通行できることが期待されています。
武家屋敷が集まっていた駒込周辺は、屋敷内の手入れをするため植木職人の需要が高く、全国から植木職人が集まってきました。特に現在の「駒込」駅北西側にあたる染井村には多くの植木職人が暮らしていたといいます。染井村の植木職人が作りだした桜の品種が「ソメイヨシノ」で、明治維新後全国に広まりました。
「ソメイヨシノ」という名も染井村にちなんで付けられたもので、「駒込」駅前にはこれを記念してピンク色のポストが設けられています。また、2016(平成28)年には「駒込」駅前の「駒込二丁目複合施設」に「ソメイヨシノ」をテーマにした展示や桜に関する本を集めた「ソメイヨシノアーカイブ」が誕生し、「ソメイヨシノ」の歴史やこの地とのゆかりを知ることができるようになりました。
駒込周辺は「駒込富士神社」や「駒込天祖神社」、「吉祥寺」など由緒ある寺社が多く、都心近くにありながら緑が豊かなエリアです。
歴史を活かした庭園も多く、中でも「六義園(りくぎえん)」は現在もつつじや秋の紅葉など四季折々の風景が美しく、国の特別名勝に指定されています。ここは徳川五代将軍綱吉の側用人を務めた柳沢吉保の下屋敷があった場所で、明治時代に三菱財閥創設者の岩崎弥太郎氏の所有となり、1938(昭和13)年に東京市に寄贈され、一般公開されるようになりました。
また、エリア北側には古河財閥を築いた古河家の邸宅もありました。旧古河邸は現在、都立庭園の「旧古河庭園」となり、バラの名所として知られる洋風庭園や池泉回遊式の日本庭園、1917(大正6)年に完成した洋館などを見学できます。
東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館であり、世界五大東洋学研究図書館の一つに数えられる「東洋文庫」は2011(平成23)年に「東洋文庫ミュージアム」として新たにオープンし、一般の人も楽しめる場所となりました。ここは三菱財閥の3代目当主を務めた岩崎久彌が購入した中国の文献コレクションを中心に東洋学の書籍・文献が多数所蔵されており、東洋学の研究者には広く知られる存在です。
駒込周辺は「旧山の手」と呼ばれる都内有数の高級住宅地として知られ、閑静な住宅街が広がっています。この辺りは標高20m前後の高台に位置していて、江戸時代は武家屋敷が立ち並び、明治維新後は広大な敷地跡を利用した住宅街として開発されました。
「六義園」の周辺一帯に広がる「大和郷」はその代表的存在で、江戸時代には加賀藩前田家の中屋敷があり、多くの武家屋敷が立ち並んでいたといわれています。現在も周囲には多くの豪邸が立ち並びます。
「駒込」駅周辺は「霜降銀座商店街」や「アザレア通り(駒込東銀座東栄会)」、「染井銀座商店街」など人情にあふれる商店街が広がっていることも魅力です。こだわりの品を扱う店も多く、散策がてらの買い物も楽しみになるでしょう。
「霜降銀座商店街」のフリーマーケットや縁日、ハロウィンパーティーなど各商店街では季節のイベントも多く開催されており、スケジュールを確かめて出かければ良い思い出になりそうです。
「巣鴨とげぬき地蔵尊 高岩寺」に参詣するために訪れた人たちでにぎわう「巣鴨地蔵通り商店街」も程近い場所に位置しています。毎月4・14・24日に開かれる縁日をはじめ、「どんがら市」、「すがも商人まつり」など、楽しい催し物も多く開催されています。
JR山手線の内回り電車に乗れば、「東武百貨店 池袋店」や「西武池袋本店」をはじめ多くのショッピング施設が集まる都内有数のショッピングタウンの玄関口、「池袋」駅にもわずか3駅と近く、気軽に買い物を楽しむことができます。
風格ある高級住宅地として知られる駒込は、交通アクセスなど生活利便性にも優れ、人情味あふれる商店街もあるなど、多彩な魅力を秘めた奥の深い街といえます。
- 掲載日
- 2022/07/29
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。