【横浜元町・山手】横浜有数のおしゃれな街として人気を集める元町
ショッピングタウンとしてもにぎわう横浜ですが、元町は古くから流行をリードする街として注目されてきました。元町の南に広がる山手は横浜を代表する高級住宅地と知られています。元町・山手の歴史は横浜開港に始まり、その後も常に横浜の歴史の最先端に位置しています。
現在も「横浜元町ショッピングストリート 」や「山手西洋館」を中心におしゃれな街としての人気は衰えず、買い物客や観光客の姿が途切れません。
元町は横浜村に開港することになった際、もともとの横浜村の住民が現在の元町に移住したことがきっかけで誕生しました。
元町は横浜村に開港することになった際、もともとの横浜村の住民が現在の元町に移住したことがきっかけで誕生しました。
その後、山手付近の高台が外国人居留地となり、多くの洋館が建てられました。元町は外国人向けにパンや紅茶、欧米の衣類などを扱う店が誕生します。日本人にとっても珍しい西洋の文化に触れることができる街として注目されるようになりました。
また、山手にはキリスト教系の学校が続々と開校し、文教エリアとして発展を遂げます。今も「横浜雙葉中学高等学校」や「フェリス女学院中学校・高等学校」などの名門ミッション系スクールが立っています。
元町は第二次世界大戦後、周辺に駐留することになった米軍に物資を提供する拠点として発展しました。米軍駐留終了後は、外国文化を感じられる元町の伝統を生かしつつ、若者を中心とした日本人向けの街として生まれ変わります。
現在も元町は横浜を代表するショッピングタウンとして多くの人々に親しまれています。
元町はみなとみらい線の開通で交通アクセスの利便性が大幅に向上しました。最寄りとなる「元町・中華街」駅からみなとみらい線に乗れば、「横浜」駅のほか直通運転が行われている東急東横線の「自由が丘」駅や「渋谷」駅にもダイレクトアクセスできます。
2013(平成25)年からは東京メトロ副都心線、西武池袋線、東武東上線への直通運転も始まり、「新宿三丁目」駅や「池袋」駅、「川越」駅、「所沢」駅などにも乗り換えなしで移動できるようになりました。
JR京浜東北・根岸線を利用するなら「石川町」駅が近く、「大船」駅や「品川」駅、「東京」駅方面にもスムーズにアクセスできます。
元町のおしゃれな雰囲気を演出しているのが「横浜元町ショッピングストリート」です。ここは1950年代から、中央の道路沿いに並ぶ全ての店が建物1階部分の壁面線を後退させることで歩行者空間を生み出し、西洋風のおしゃれで広々とした商店街に生まれ変わりました。
1970~1980年代には「ハマトラ」と呼ばれる流行の発信地となり、「フクゾー」の洋服、「ミハマ」の靴、「キタムラ」のバッグは「三種の神器」と呼ばれ、人気を集めました。 今も「ウチキパン」や「コーナーズフィールド 陶友花」など昔からの店が営業を続けるほか、おしゃれなカフェやレストランも点在し、日本中から訪れる人々を魅了しています。
元町・山手周辺には「横浜中華街」というもう一つの異国情緒を感じられる街があります。ここは横浜開港後、日本にやってきた中国人向けに食料品店や中華学校、関帝廟が誕生したことがきっかけとなり、その後、中華料理店が集まるエリアになりました。現在も本場さながらの中華料理を味わえる街として、多くの観光客が集まります。
横浜開港以来、発展を続けてきた元町・山手周辺には、横浜の歴史を見つめてきた歴史的建造物も残されています。「ホテルニューグランド本館 」は関東大震災後に外国人向けのホテルとして誕生し、日本有数のクラシックホテルとして知られています。
海岸通り沿い、「山下公園 」に隣接する場所には「旧英国七番館(戸田平和記念館)」もあります。この建物は1922(大正11)年にイギリスの貿易会社の横浜支店として建設された赤煉瓦の建物で、関東大震災で全焼したものの、残っていた外装を生かして再建されたという歴史を持っています。当時、数多く建てられた外国商館で唯一現存している建物として貴重な存在です。
「旧英国七番館」付近には「旧英国総領事館(横浜開港資料館旧館)」もあります。 また山手には英国総領事公邸として建てられた「横浜市イギリス館」や生糸貿易会社の重役の邸宅だった「エリスマン邸」など多くの洋館が残っています。歴史的建造物を訪ねて散策するのも楽しいひとときになるでしょう。
横浜市の中心部にあたり、暮らしの利便性に恵まれた元町・山手ですが、緑豊かなスポットも身近です。特に元町の北に広がる「山下公園」や山手の「港の見える丘公園」は横浜を代表する公園で、散策を楽しむ人の姿が絶えません。
2009(平成21)年にはみなとみらい線「元町・中華街」駅の上部を利用して「アメリカ山公園 」が開園し、さらに緑を楽しめるスポットが増えました。元町周辺は住宅地としても人気で、「元町・中華街」駅周辺には、「グローリオタワー横浜元町 」、「横浜ディアタワー 」などのタワーマンションも増えてきました。
一方、外国人居留地として発展した山手には今も洋館が点在し、横浜を代表する邸宅街として知られています。
港町ヨコハマの歴史を感じさせる異国情緒に満ちた元町・山手エリアは、住んでみたい憧れの街として、昔も今も多くの人から支持されています。
- 掲載日
- 2023/12/18
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。