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【蒲田】古き面影と新しい文化が交差する大田区中枢の街

 
大田区役所大田区役所

JR・東急の「蒲田」駅と京浜急行「京急蒲田」駅を中心とする蒲田エリアは、駅周辺に大田区役所、警察署、税務署などの官公庁が集まるほか、区民ホール「アプリコ」や図書館などの文化施設もあり大田区の中枢を担っています。

交通機関は、「蒲田」駅は3路線4方面、「京急蒲田」駅は2路線3方面と合計5路線もの鉄道を利用できることに加え、東海道新幹線の「品川」駅や羽田空港へのアクセスも良好です。

駅ビルや商業施設も充実し、街には商店街がいくつも延びていて活気があふれています。住み心地の良さと周辺への利便性が共存し、かつ、「餃子」、「温泉」といった特色も豊かな街です。

 

活気満ちあふれる、便利なショッピングビルと古くから続く商店街
蒲田東口商店街蒲田東口商店街

JR・東急「蒲田」駅周辺は、商業施設や商店街などショッピングスポットも多く活気に満ちています。JRの駅ビル「グランデュオ蒲田」は、「蒲田」駅を挟んで9階建ての西館と6階建ての東館に分かれていて、デイリーマーケットからファッション、メディカル、レストラン、フィットネススタジオまで網羅しています。

また、手芸用品の大型専門店「ユザワヤ」の本店もあります。「蒲田」駅南口を出たところに5号館・6号館・7号館と3つの建物に分かれて広がっており、手芸材料・婦人服地・コットン・カーテン生地・舞台衣装生地・特殊生地・ミシン・画材・文具・ジグソーパズルなど、日本最大級の品ぞろえを誇ります。

東急「蒲田」駅に直結する「東急プラザ蒲田」は、2014(平成26)年に大規模リニューアルされました。地下1階から7階まで、ファッション・雑貨や食料品、カフェ、美容・医療、生活サービスなど幅広くカバーしており、屋上遊園地「かまたえん」では都内唯一となった屋上観覧車が今もなお活躍しています。

2015(平成27)年には「京急蒲田」駅西口に直結して「あすとウィズ」がオープンしました。深夜まで営業しているスーパーマーケットのほかドラッグストアや飲食店なども入っており、地域の人々に利用されています。

さらに、「蒲田」駅西口より歩いて1分のところにある蒲田西口商店街「サンロード・サンライズ」、「蒲田」駅東口から「京急蒲田」駅までの一帯に広がる蒲田東口商店街「ぽぷらーど」、「京急蒲田」駅から西側に向かって新呑川と平行して延びる京浜蒲田商店街「あすと」などの商店街も充実しています。新旧両方の顔を楽しめる蒲田は、自分に合った店を発見できるでしょう。

また、「蒲田」駅周辺では2013(平成25)年に「蒲田駅周辺再編プロジェクト」が策定され、「人が集い・にぎわう、国際都市おおたの交通結節拠点・蒲田」を将来像として、東口と西口周辺の整備事業計画が進められており、今後のさらなる発展が期待されています。

 

『“羽根付き餃子”を味わおう』
羽つき餃子(中国料理 歓迎本店)

餃子の街といえば宇都宮や浜松が有名ですが、蒲田にも餃子店が多く存在しています。蒲田は、裏側にバリバリの羽根がついた“羽根付き餃子” の発祥の地といわれ、「京急蒲田」駅西口に本店のある「你好(ニーハオ)」、大田区役所のそばに本店がある「歓迎(ホアンヨン)」、京浜蒲田商店街「あすと」に本館がある「金春(コンパル)」などが有名です。

そもそも、1972(昭和47)年に日中国交正常化した後に、中国・大連から戻ってきた八木さんご夫妻が「你好(ニーハオ)」を出店したのが始まりだそうで、その親戚兄弟に暖簾分けをして店が増えていったそうです。

ほかにも、テレビでも紹介された“チーズフォンデュ餃子”が楽しめる「餃子&肉バル Tsubasa(ツバサ)」など新たな店も増えてきており、蒲田は餃子の街として注目を集めています。

 

通勤・通学、新幹線や飛行機での出張・旅行まで、快適な交通アクセス
羽田空港羽田空港

蒲田エリアにはJR京浜東北線と東急多摩川線・池上線の「蒲田」駅、京急本線・空港線の「京急蒲田」駅と2駅があり合計5路線が乗り入れています。

JR京浜東北線は、埼玉県の「大宮」駅から「東京」駅を通って神奈川県の「横浜」駅までを結んでおり、「横浜」駅からはJR根岸線に直通しています。この京浜東北線を利用すれば、「東京」駅・「横浜」駅ともに乗り換えなしで、約20分前後でアクセスすることができます。

また、東急多摩川線と池上線はいずれも「蒲田」駅を始発とし、多摩川線は大田区田園調布の「多摩川」駅まで、池上線は品川区の「五反田」駅までを結んでおり、都心方面へのアクセスも快適です。

京急本線は港区にある「泉岳寺」駅から神奈川県横須賀市にある「浦賀」駅まで走っていて、空港線は「京急蒲田」駅から「羽田空港第1・第2ターミナル」駅まで延びているので羽田空港までの移動もスムーズです。

新幹線や飛行機の利用もしやすいので、都心の通勤だけでなく出張や旅行の際にもその便利さを実感できます。

 

『温泉天国蒲田で、心も体も温まろう』
ゆ~シティー蒲田

東京都大田区は黒湯と呼ばれる黒褐色の温泉が多く湧出しており、蒲田周辺にもそのいくつかがあります。温泉銭湯も多く、低価格で休憩室まで用意されている「蒲田温泉」や「ゆ~シティー蒲田」から、温泉銭湯とは思えないような、宴会プランや釣りプランなども用意されている「nu land(ヌーランド)さがみ湯」まで、用途に合わせていろいろ選ぶことができます。

また、温泉の日帰り入浴が可能な宿泊施設もあります。「蒲田」駅西口徒歩1分のところにある「SPA&HOTEL和-なごみー」は、岩盤浴とのセット券やランチプランが用意されているほか、入浴回数券などもあります。都会にいながら天然温泉を楽しめる、そんな贅沢な気分を味わってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、黒湯とは火山性の温泉とは違って昔の草木などが地下水に溶け込んでできた”冷鉱泉”で、ミネラルが豊富です。醤油やコーラのように真っ黒な色ははじめはびっくりしますが、健康・美容への効能はもちろんのこと体の芯まで温まり湯冷めしないのが特徴です。

 

『キネマの天地』蒲田の歴史
大田区民ホール アプリコ大田区民ホール アプリコ

「蒲田」駅東口に隣接して1920(大正9)年に設立された「松竹キネマ蒲田撮影所」は、敷地約9,000坪という当時としてはかなり大規模な撮影所で、ハリウッドの技術を取り入れて新しい時代の映画製作の道を切り開いてきました。

憧れの映画スターも誕生し、撮影所周辺には警察官が動員されるほど大勢のファンが押し寄せました。蒲田周辺には俳優や映画関係者が多く住み、「流行は蒲田から」と言われるほど、華やかさと活気にあふれていました。

しかし、無声映画に語りを添える上映形態だったのが、映像と音声を一致させて一緒に流す「トーキー」になったことによって、周辺の町工場の音が撮影に支障をきたすようになったため、1936(昭和11)年に大船に移転することになりました。

撮影所のあった場所は、現在の大田区民ホール「アプリコ」のあたりで、かつての面影がジオラマとして地下1階に展示されています。

1982(昭和57)年には、蒲田撮影所を舞台とした映画『蒲田行進曲』が角川映画として公開された後、1986(同61)年には同じく過去の蒲田撮影所を映画化した『キネマの天地』が松竹製作で公開されて注目を浴びました。

撮影所が移転した後も蒲田は映画館が集まる映画の街として大いに栄えました。映画最盛期の昭和30年代には映画館が20館以上もあったそうです。

その後、映画館は減り、最後まで残っていた2館も2019(令和元)年に閉館してしまいましたが、蒲田の商店街や繁華街では当時をしのぶ雰囲気、変わらない活気を感じることができます。

掲載日
2021/06/30

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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