【錦糸町・墨田区】江戸時代からの繁栄と、新たな発展が融合する注目の街
墨田区は、隅田川、荒川、旧中川といった川や運河が流れる、潤いあるエリアです。
各方面へのアクセスの良さに加え、かつての運河や貯木場であった場所に近年作られたまとまった公園・緑地が多いことも魅力的です。
その墨田区の南部に位置する錦糸町は、駅の南側と北側で全く異なる顔を持ちます。
東京副都心にも指定されている城東地区の中心地であり、今後もさらに発展していくことが期待できます。
「錦糸町」駅周辺、特に南口側は、東京東部の最大の繁華街として古くから栄えてきた街です。
一方、北口側には国鉄用地が広がり、商業施設などがあまり多くなかったことから、1980(昭和55)年頃から再開発が進み、現在の北口は南口の歓楽街とは全く異なる様相を見せています。
その開発を象徴するのが「アルカタワーズ錦糸町」です。
高層のオフィス棟やマンション棟「アルカタワーズ錦糸町アルカハビタ」などに加え、約90の専門店・飲食店をまとめた生活バリューモール「アルカキット錦糸町」、本格的なシティホテル「東武ホテルレバント東京」、新日本フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズホールである「すみだトリフォニーホール」などが集まっています。
それに加えて、錦糸公園を挟んでさらに北側には、ショッピングモールや映画館などからなる複合商業施設「オリナス錦糸町」も誕生し、ますますにぎわいを見せています。
錦糸町は亀戸エリアとともに7つの東京副都心のうちの一つにも定められており、今後も首都東京の中心的な役割を担う都市として整備が進められていきます。
錦糸町がある墨田区は、2012(平成24)年に完成した「東京スカイツリー®」があることでも知られています。
東京スカイツリー®は、東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)の「とうきょうスカイツリー」駅および、京成押上線・東京メトロ半蔵門線、都営浅草線・東武スカイツリーラインの鉄道4線が交わる「押上(スカイツリー前)」駅のすぐそばに位置しています。
東京スカイツリー®の開業と同時に「押上(スカイツリー前)」駅と「とうきょうスカイツリー」駅を結ぶようにして誕生した「東京ソラマチ」は、多彩なショップに加え、「すみだ水族館」や「コニカミノルタプラネタリウム“天空”」など見どころ豊富です。
東京スカイツリー®の開業により、浅草や錦糸町、両国を含めた東東京エリアが、さらに活性化しています。
JR「錦糸町」駅はJRの総武線の快速と各駅停車が停車する駅で、総武線快速を使えば「東京」駅まで8分ほどでアクセスできます。
「東京」駅は、東海道・東北・上越・北陸新幹線の起点となっているので、関西・九州や東北・上越・北陸方面へ出かける際に大変便利です。
「東京」駅以南では横須賀線との直通運転を行っていて、「横浜」駅、「大船」駅など神奈川方面へも乗り換えなしで行けます。
それとは反対に、千葉方面に向かえば「成田空港」駅へもダイレクトに行けるので、海外旅行の際もスムーズです。
一方、総武線各駅停車に乗れば、乗り換えなしで「新宿」駅に25分ほどで行くことができるほか、「御茶ノ水」駅、「四ツ谷」駅などの山手線内の主要駅にもダイレクトにアクセスできます。
「錦糸町」駅にはさらに、東京メトロ半蔵門線も乗り入れています。
半蔵門線は「渋谷」駅からは東急田園都市線、「押上」駅からは東武スカイツリーラインとの相互乗り入れを行っており、都内のみでなく「長津田」駅などの神奈川方面や、「春日部」駅などの埼玉方面へ行く際も便利です。
多くの方面へスムーズにアクセスできるので、通勤・通学だけでなく休日のフットワークも軽くなりそうです。
「錦糸町」駅周辺は、江戸時代から栄える歴史ある庶民の街で、駅の南口、特に京葉道路の南側の辺りは往年からの雰囲気を残す繁華街がにぎわっており、一方で近年建設された大型施設も林立し、新旧の融合した活気あふれる街となっています。
飲食店などが集まって一大歓楽街を形成しており、近年は諸外国の雑貨や料理店なども増えて、かつてからの佃煮店などと一緒に立ち並んでいます。
大型商業施設では、駅ビル「テルミナ」のほか、「丸井錦糸町店」や、1937(昭和12)年創業の「東京楽天地(楽天地ビル)」があり、映画館や温泉、スポーツ、ゲームセンターといったレジャー施設などがずらりと並んでいます。
また、リニューアルに伴って2019(平成31)年には「錦糸町PARCO」もオープンし、ますますにぎわいを増しています。
そして、近年再開発が進められてきた北口周辺には、「アルカキット錦糸町」や「オリナス錦糸町」といった大型商業施設があります。
古き良きものを残したまま最先端のファッションも楽しめる、錦糸町はそんな魅力にあふれた街です。
江戸時代、鉄道や自動車がなかった頃、食糧などを都心に運ぶ手段として舟が用いられたため、数多くの運河がありました。
また、運ばれてきた木材を貯めておく貯木場も多く存在しました。
しかし、陸路が確保されると、運河の役割は次第に衰え、一部では埋め立ても行われました。
「錦糸町」駅から南へ15分程度のところにある「猿江恩賜公園」は、かつては幕府や皇室御用材の貯木場でしたが、1932(昭和7)年に敷地南側の一部が公園として開園、1983(同58)年に北側も開園しました。野球場やテニスコートのほか、じゃぶじゃぶ池などもあります。
「錦糸町」駅の西側に南北に延びる「大横川親水公園」は、運河を埋め立ててできた土地に造られました。総延長約1,800mの細長い公園には、ゲートボール場や水遊び場、魚釣り場などが点在していて、お年寄りから子どもまで楽しめます。
かつて江戸の町の経済を支えた運河や貯木場が、現在では公園となって住民に潤いを与えています。
- 掲載日
- 2021/10/21
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。