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【藤沢・茅ヶ崎】文化人が愛した風光明媚な環境。湘南らしさを最も感じられる街

 
湘南の街並み

美しい海岸線が続く湘南エリアは温暖な気候と風光明媚な環境のため、明治時代より政治家・文豪をはじめとして、多くの人々が別荘を構えた保養地として知られました。

現在はJR東海道線や小田急江ノ島線で東京・横浜へのアクセスが良好になったため、ビーチリゾートに近い良質な住宅地として人気を集めています。

美しいこのエリアは、サザンオールスターズの楽曲をはじめ多くの作品に登場し、「湘南」という地名のブランド構築に一役買いました。

工場跡地などを利用した再開発が盛んなほか、「圏央道」の神奈川県区間の全線開通も控え、ますます活力ある街へと成長しそうなエリアです。

 

美しい風景と良好な住宅地が広がる、江ノ島周辺
江ノ島江ノ島

湘南エリアの代表的なスポットの一つが、江ノ島周辺です。説明不要の知名度を誇る観光地ですが、近年では2004(平成16)年の「新江ノ島水族館」リニューアルオープンや、2020(令和2)年の「江の島ホテル」開業、および翌年の「江の島アイランドスパ」と統合してのリブランドオープンなど、ニュースポットの誕生で注目度を増しています。

たおやかな曲線を描く海岸線に、ぽっかりと浮かぶ江ノ島や富士山がアクセントとなった風光明媚な環境を求めて、鵠沼や片瀬といった江ノ島周辺は別荘地として発展しました。現在は東京・横浜へのアクセスが便利になったため、環境と利便性のバランスが取れた住宅街として多くの人々がこの地に住んでいます。

鵠沼・片瀬界隈には松の木が似合う閑静な住宅街が広がっており、路地を抜ければビーチという魅力的な立地によって高い人気を集めています。

 

『湘南ブランドを確立した、サザンオールスターズに歌われた湘南』
湘南の街並み

「湘南サウンド」という言葉を生み出し、この地の知名度を飛躍的に高めたのが、サザンオールスターズです。茅ヶ崎出身の桑田佳祐さんによって歌われたスポットが、このエリアには点在しています。桑田さんが生まれた茅ヶ崎の名は、サザンオールスターズとして初めて制作された『茅ヶ崎に背を向けて』に登場します。

ファンにはなじみ深い名曲『ラチエン通りのシスター』は、茅ヶ崎市内の通りの名前に由来しています。ラチエン通りから見える「烏帽子(えぼし)岩」は、『チャコの海岸物語』や『HOTEL PACIFIC』などに登場しました。

ちなみに『希望の轍』の歌詞にある「エボシライン」は、海岸沿いを走る国道134号線のことのようです。現在、烏帽子岩を正面に見据える海岸線は「サザンビーチちがさき」と命名されています。

お隣の藤沢も歌詞に登場します。『勝手にシンドバッド』や『夏をあきらめて』には「江ノ島」が、90年代のバラードナンバー『SEA SIDE WOMAN BLUES』には「片瀬川」が登場します。

2000(平成12)年には約5万人の署名によって茅ヶ崎公園野球場で伝説の「茅ヶ崎ライブ」が実現するなど、サザンオールスターズのホームグラウンドとして地域の人々に受け入れられています。

 

「湘南シークロス」の開業と「圏央道」との接続で変貌を遂げた湘南エリア
「辻堂」駅北口の様子「辻堂」駅北口の様子

近年、JR東海道線沿線に点在していた工場の多くが移転したことで、湘南エリアには多数の広大な未利用地が残されました。その活用例の一つが、2003(平成15)年に日本電池藤沢工場の跡地に完成した大型ショッピングモール「湘南モールフィル」です。

またJR「辻堂」駅北口は、関東特殊製鋼工場跡地を利用した湘南最大級の大規模再開発事業「湘南C-X(シークロス)」により、大きく姿を変えました。2010(平成22)年に「Luz(ラズ)湘南辻堂」が、2011(平成23)年には総店舗数約280店を誇る複合商業施設「テラスモール湘南」もオープンし、湘南エリアがさらに活性化しています。

さらに2014(平成26)年、湘南モールフィル南側の旧松下電器産業の工場跡地に、官民一体の共同プロジェクトにより「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」が誕生しました。

「生きるエネルギーがうまれる街。」をコンセプトに、エネルギー・セキュリティ・モビリティ・ウェルネス・コミュニティの5つの分野で革新的な取り組みが行われ、各方面から注目を集めています。タウン内には住宅、商業施設、健康・福祉・教育施設、公園などが配置され、蔦屋書店を核とした文化複合施設「湘南T-SITE」もオープンしています。

また、ここ数年の湘南エリア最大のトピックスになっているのが、「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」です。以前は高速道路から遠く離れていた湘南エリアですが、2015(平成27)年に圏央道と新湘南バイパスが接続され、東名方面へのアクセスが飛躍的に良くなりました。

2024(令和6)年度には「藤沢IC」~「栄IC・JCT」間の横浜湘南道路が、2025(令和7)年度には「戸塚IC」~「釜利谷JCT」間の高速横浜環状南線が開通予定で、首都高湾岸線を通じて横浜中心部や東京都心とダイレクトに結ばれるようになります。

さらに、2021(令和3年)年2月には、JR東海道線の「大船」駅と「藤沢」駅の間に新駅「村岡新駅(仮称)」が設置されることが正式決定しました。2032(令和14)年頃の開業を予定しており、こちらも注目したいところです。

 

『著名人・文化人が愛し、文学作品に登場した湘南』
新林公園

湘南エリアは明治時代には別荘地としてのブランド化が成功し、多くの著名人が集まる日本有数の別荘邸宅街が形成されました。伊藤博文の別荘「滄浪閣」があった大磯は特に有名で、ほかにも山縣有朋・西園寺公望・大隈重信、財閥家の豪邸が建てられ、大磯は高級リゾート地として成長しました。その後も麻生太郎元首相が幼少期を過ごしたという吉田茂邸や、文豪・島崎藤村の終の棲家などがこの地に建てられました。

美しい環境がインスピレーションを生むのか、湘南エリアは文化人ゆかりの地としても知られます。茅ヶ崎には作家の開高健氏が住み、ラチエン通りに面する生前の棲家は「開高健記念館」として公開されています。城山三郎氏もこの地に住みエッセイ『湘南-海光る窓』を残しています。また石原慎太郎氏のデビュー作『太陽の季節』などの、文学作品の舞台にもなりました。

 

湘南といえばもちろん海!海を楽しむスポットが充実
マリンレジャーが楽しめる「片瀬西浜・鵠沼海水浴場」

湘湘南エリアにはマリンレジャーを楽しむスポットが充実しています。その多様さも魅力となっており、この地に住めば日常的にアクセスできるのもうれしいところです。江ノ島から大磯にかけての海岸線は海水浴場として知られていますが、他にもさまざまなマリンレジャーが楽しめます。

日本のサーフィン発祥の地として知られる鵠沼海岸や辻堂海岸は、国内有数のサーフスポットとして知られており、出社前にサーフィンをしてから仕事に向かう、というサラリーマンの方もいるようです。またボディボードやビーチバレーの発祥の地でもあり、日本のマリンレジャーをリードしてきた歴史があります。

江ノ島には「江の島ヨットハーバー」などのマリーナがあります。また江ノ島の東浜などはボードセーリングのスポットとしても人気を集めています。

鵠沼海岸から辻堂にかけての海岸付近は「湘南海岸公園」、「辻堂海浜公園」となっており、海と一体化して整備されています。また、砂浜に沿って整えられたボードウォークや遊歩道は散策コースに最適です。

掲載日
2021/06/30

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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