【葛飾区金町】下町情緒×再開発で魅力創出
東京23区の東部に広がる葛飾区は古くから住宅地として開発が進み、下町らしい情緒が漂う街として注目されています。JR常磐線の「金町」駅、京成金町線の「京成金町」駅周辺も温かみのある街並みに活気あふれる商店街が広がります。
エリアの西には江戸川が流れ、「水元公園」など大規模公園が近く、自然に親しめるスポットに恵まれていることも魅力です。JR常磐線の東京メトロ千代田線直通電車で「大手町」駅にダイレクトアクセスできるなど、都心からアクセスしやすい立地ながら暮らしやすい街として人気を集めてきました。
1897(明治30)年にJR「金町」駅が設立され、中川沿いに三菱製紙中川工場が建設されて以降、駅周辺は活気あふれる下町として発展を続けてきました。しかし、中川工場が2003(平成15)年に閉鎖して以降、人口が徐々に減少するという課題を抱えていました。
近年、駅前にタワーマンションが誕生するなど、新旧の魅力を併せ持つ街として進化を続けていますが、中川工場の跡地を利用した「東金町一丁目西地区 第一種市街地再開発事業 」が進められています。
「居住環境の向上、利便性を活かしたまちづくり」、「金町駅北口の魅力向上」を基本方針とした開発は2期に分かれています。1期である商業施設の一部、自動車教習所の建設はすでに着工していて2025(令和7)年7月に竣工予定です。住宅、商業施設、公共施設を建設する2期は2026(令和8)年に着工予定となっています。
日常の利便性を高める生活サービス機能や広場や歩道状空地の整備など、多様な世代が交流しながら共生できる魅力ある都市環境の創出が方針となっているので、より便利に快適に変わっていくでしょう。
都心からほど近くにありながら、人の温かみを感じる下町情緒に溢れているのも金町エリアの魅力です。駅北口にある「金町駅前通り商店会」をはじめ、「金町中央商店会」や「ベルトーレ金町商店会」など10をこえる商店街が軒を連ねており、平日も多くの人で賑わっています。
毎年秋には国家の隆昌、人々の平安を祈願して「葛西神社」による例大祭 が執り行われます。
三年に一度、宮神輿渡御が実施され、金町エリアには一体感が生まれます。このような風景が変わらず見られるのも下町ならではですね。
2013(平成25)年に「東京理科大学 葛飾キャンパス」が開校し、エリアにはアカデミックな雰囲気も漂うようになりました。2025(令和7)年4月には新たな校舎が整備され、薬学部が千葉県野田市から移転することが決まっています。生徒が新たに約1700人通うことになり、これまで以上に活気のある街になりそうです。
「東京理科大学 葛飾キャンパス」に併設される形で2013(平成25)年4月、「葛飾にいじゅくみらい公園 」が開園しました。約7.1万平方メートルと区内最大の広さ有する公園で、桜をはじめとする約700本の樹木や、豊かな修景池など自然を身近に感じられます。
テニスコート、多目的広場といったスポーツ施設や、子どもが遊べるターザンロープ、大学内にある「未来わくわく館」など家族で楽しめるスポットとなっています。
金町エリアからはJR常磐線と京成金町線が利用できます。「金町」駅からのJR常磐線はほぼすべての電車が東京メトロ千代田線に直通し、「大手町」駅や「有楽町」駅など東京都心方面にダイレクトアクセスできます。JR常磐線の下り電車に乗れば、「松戸」駅や「柏」駅方面へのアクセスも便利です。
「京成金町」駅から京成金町線に乗り、「京成高砂」駅で京成成田スカイアクセス線や京成本線に乗り換えれば「成田空港」にもスムーズにアクセスできます。
駅周辺の再開発によって暮らしに欠かせない食料品や日用品を手に入れるための環境がこれまで以上に充実しています。例えば、駅の南口にある「ヴィナシス金町ブライトコート」には、スーパーマーケットやドラッグストア、クリニックに図書館などがそろっています。
北口にも同様の施設があるので、日常生活を送る中で必要なものはほぼ全て手に入るといっても過言ではないでしょう。
駅周辺に広がる商店街には大手チェーン店はもちろん、多様なグルメを楽しめる個性的なお店がたくさんあります。仲間との宴席や、気の置けない友人とのカフェ、家族そろっての外食に大切な人とのデートなど、それぞれのシーンにぴったりなお店が見つかるはずです。
ゆっくりと商店街を散策しながらお気に入りのお店を見つけてみてはいかがでしょうか。再開発による都市部の利便性と下町情緒が程よいバランスで調和する「金町」エリアの暮らしは、暮らしをワンランク豊かなものへと昇華してくれるかもしれません。
- 掲載日
- 2024/05/28
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。