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【日本橋】伝統を残し、新たな魅力を創造する日本橋に空が戻る

 
東京駅八重洲口

日本橋は江戸時代に五街道の起点とされ、日本中から人や物資が集まる拠点として発展しました。こうした歴史を受け継ぎつつ、さらに日本橋を魅力あふれる街へ進化させようと始まったのが「日本橋再生計画」です。

「日本橋再生計画」では「COREDO日本橋」や「COREDO室町」など新たなショッピング施設が誕生したほか、ビジネス拠点やコミュニティ拠点も整備されました。

現在、「日本橋再生計画」はエリアを広げて第3ステージが進められているほか、周辺の「東京」駅八重洲口周辺でも大規模再開発が行われています。これらの進捗により、日本橋エリアはさらに魅力を高めていくことでしょう。

 

「残しながら、蘇らせながら、創っていく」日本橋エリア
福徳神社

日本橋エリアでは三井不動産を中心に官・民・地域が一体となって「日本橋再生計画」が進められてきました。その皮切りとなったのが 2004(平成16)年にオープンした「COREDO日本橋」です。

その後、2010(平成22)年には「COREDO室町1」が、2014(平成26)年 には「COREDO室町2・3」がそれぞれ誕生したほか、2018(平成30)年には「日本橋髙島屋三井ビルディング」も完成しています。

「日本橋再生計画」では「残しながら、蘇らせながら、創っていく」を開発コンセプトに掲げ、重要文化財が並ぶ景観を維持するため建物前面の高さを揃えたほか、地域のコミュニティ拠点として「福徳神社」の社殿を再建したり、「福徳の森」を整備したりと様々な配慮を行っていることも特徴です。

「COREDO室町2・3」のオープン以降の「日本橋再生計画第2ステージ」では「産業創造」「界隈創生」「地域共生」「水都再生」の4つをキーワードに、ライフサイエンス領域の拠点整備、路地の維持・整備、コミュニティと協働したイベント開催など、ソフトとハードの融合による街づくりが行われてきました。

 

「GREATER日本橋」を対象に計画は第3ステージへ
日本橋室町三井タワー

2019(平成31)年には「日本橋室町三井タワー」が竣工するなど「日本橋再生計画」は現在も続いています。

「日本橋再生計画」はこの「日本橋室町三井タワー」の完成をきっかけに第3ステージとなりました。第3ステージでは対象となるエリアを隅田川から日本橋川に挟まれた「GREATER日本橋」に広げ、第2ステージまでの開発コンセプトと4つのキーワードを引き継ぎつつ、より幅広い立場の組織や人を巻き込みながら、街づくりを進めていく計画です。

第3ステージの重点構想には「豊かな水辺の再生」「新たな産業の創造」「世界とつながる国際イベントの開催」の3つを掲げ、日本橋川沿いの親水空間整備、ライフサイエンス領域に比べ宇宙領域、モビリティ領域、食領域の拠点整備、街全体を会場とした国際的イベントの開催などが検討されています。

 

首都高速都心環状線の地下化で日本橋に空が戻る
日本橋

現在、日本橋川上空には首都高速都心環状線が通っています。日本橋川沿いの親水空間をより魅力あるものにするため、首都高速都心環状線「神田橋」JCTから「江戸橋」JCT間の地下化が都市計画決定されました。

日本橋川周辺で計画されている再開発でも首都高速都心環状線の地下化が考慮されています。これにより、日本橋を跨いでいる首都高速都心環状線の高架が撤去され、日本橋川沿いに開放的な景観が戻ることになります。

 

「東京」駅八重洲口前での3つの再開発が進行中
東京駅

日本橋エリア周辺では、「東京」駅八重洲口周辺の再開発も活発化しています。「東京」駅八重洲口前では「八重洲一丁目東B地区」「八重洲二丁目北地区」「八重洲二丁目中地区」の3つの再開発が動き出しています。

「八重洲一丁目東B地区」では地上51階地下4階の高層ビルが、「八重洲二丁目北地区」では地上45階 地下4階の高層ビルなど2棟が、「八重洲二丁目中地区」では地上43階地下3階の高層ビルが誕生し、それぞれオフィスやショッピング施設、住宅などが入ります。

これらの再開発では「羽田空港」や「成田空港」に向かうバスや地方都市への高速バスが発着する大規模バスターミナルの整備も行われるほか、「東京」駅から再開発エリアを経て、周辺エリアにつながる歩行者ネットワークも設けられることになっています。

なお「八重洲二丁目北地区」の街区名称が「東京ミッドタウン八重洲」となり2022(令和)年8月に竣工しました。残りの2つは「八重洲一丁目東B地区」が2025(令和7)年、「八重洲二丁目中地区」は2028(令和10)年に完成予定です。これらの再開発が完成すれば、「東京」駅の交通拠点機能がさらに強化されるでしょう。

 

日本一の高さを誇る高層ビルが誕生する「東京駅前常盤橋プロジェクト」
東京駅前常盤橋プロジェクトB棟

「東京」駅日本橋口と日本橋川の間では、「東京駅前常盤橋プロジェクト」も進行中です。

「東京駅前常盤橋プロジェクト」は老朽化した「大和呉服橋ビル」「JXビル」「日本ビル」「朝日生命大手町ビル」「JFE商事ビル」5棟のビルをA棟とB棟の2つの高層ビル、地下に変電所を設け地上は広場となるC棟、下水ポンプ場となるD棟の4棟に建て替えるものです。

 A棟は「常盤橋タワー」と命名され、地上38階地下5階で2021(令和3)年6月に竣工しました。B棟は「Torch Tower」と命名され、地上63階地下4階の規模となり、高さが390mと日本一高いビルとなります。2027(令和9)年度の完成が予定されています。

掲載日
2020/01/27

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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