【天王寺】大阪市の中心部ならではの利便性、華やかな歴史と文化が薫る街
大阪市の中心部に位置する天王寺区は、大阪メトロ御堂筋線をはじめとした7路線が交わるクロスターミナル「天王寺」駅・「大阪阿部野橋」駅を中心に、多彩な都市機能を備えた街並みが広がっています。
賑やかな印象が強いこのエリアですが、日本最古の官寺「四天王寺」と大阪有数の大公園「天王寺公園」などを擁する歴史と緑を感じられる街並みと、名門校が集中する国内有数の文教地区としての側面、さらには大阪有数の高級住宅街としての顔などが共存する、さまざまな魅力を秘めた街でもあります。
飛鳥時代の都「難波宮」と豊臣秀吉の天下城「大坂城」が置かれた上町台地は日本の歴史の中でも重要な役割を演じてきた場所であり、現在でもその歴史を感じられるスポットが点在しています。
天王寺の地名の由来となっている「四天王寺」は西暦593年に聖徳太子が建立したとされる日本最古の官寺で、現在もその大伽藍の荘厳さはこの地の歴史の深さを感じさせてくれます。
昔から大阪の一等地だった上町台地には、寺社仏閣が数多く創建されています。特に台地西側の崖線に沿ったゾーンには北は「高津宮」から南は「住吉大社」まで、神社仏閣が連なるように並んでいます。これらのスポットは豊かな境内林に彩られており、都会のオアシスとしても機能しています。
境内林のほかにも、上町台地とその周辺には、天王寺動物園や大阪市立美術館・慶沢園などの見所を園内に抱える「天王寺公園」や、「生玉公園」、「天王寺スポーツセンター」やプール、テニスコートなどの施設が集まる「真田山公園」などの公園が点在しています。緑が少ないと言われがちな大阪市内ですが、天王寺区はその逆で、都会的な街並みながらも緑が近くに感じられる環境が魅力的です。
天王寺の中心駅である「天王寺」駅は、JR大阪環状線・大阪メトロ御堂筋線・近鉄南大阪線など7路線が集まる、大阪第三のターミナルとして機能しています。
数ある路線の中でも、大阪の主要エリアを経由する大阪メトロ御堂筋線の利便性は高く、「なんば」駅、「梅田」駅、「新大阪」駅までダイレクトアクセス可能です。
また大阪市内では特に関西空港へのアクセスが便利な駅でもあり、大阪中心部へ、さらには出張や旅行へもフットワーク軽くアクセスできる点が、このエリアの大きな魅力となっています。
「天王寺」駅からは府内唯一の路面電車、阪堺上町線も発着しています。この路線は北畠や帝塚山など阿倍野区内にある住宅街を経由しており、このエリアの日常の足として親しまれています。
近鉄大阪線などが乗り入れる「大阪上本町」駅も天王寺区の北部に位置するターミナル駅の一つです。
この駅は地下通路で大阪メトロ「谷町九丁目」駅ともつながっており、大阪メトロ谷町線と大阪メトロ千日前線も雨にぬれることなく便利に利用でき、「東梅田」駅や「天王寺」駅、「なんば」駅などにダイレクトアクセスできます。
「大阪上本町」駅には近鉄大阪線や近鉄奈良線が乗り入れ、「大阪難波」駅のほか「近鉄奈良」駅や「大和八木」駅など奈良県方面へスムーズにアクセスできます。近鉄奈良線の一部電車は阪神なんば線に直通しており、「神戸三宮」駅方面にも乗り換えなしでアクセス可能です。
また、「近鉄名古屋」駅や伊勢志摩方面に向かう特急が発着するほか、「関西空港」、「伊丹空港」に向かうリムジンバスも利用でき、旅行や出張の際のアクセスも良好でしょう。
天王寺エリアは文教地区を形成しており、関西有数の進学校・名門校が集まっている点は大きな特徴となっています。
「常盤文教地区」を控えた「天王寺」駅周辺には、「大阪公立大学医学部」や「大阪教育大学」などの大学キャンパスのほか、大阪教育大学の附属校、府立屈指の難関校「天王寺高等学校」、女子の名門「四天王寺中学校・高等学校」、関西屈指の進学校「大阪星光学院中学校・高等学校」などが集まっています。これらの高校は京都大学・大阪大学など名門大学への進学実績が高いことでも知られています。
医療施設が充実している点は、多くの文教地区の共通項となっていますが、このエリアも大規模病院が集中しています。「天王寺」駅周辺には「大阪公立大学医学部附属病院」や「大阪鉄道病院」がある他、「大阪警察病院」「大阪赤十字病院」「大阪急性期・総合医療センター」など、府内有数の大規模病院が集中しています。医療的には非常に恵まれたエリアといえます。
「上町台地」は難波宮や大坂城が置かれたことからも分かる通り、いにしえからの大阪の一等地です。その上に広がる天王寺エリアは、現在では市内有数の高級住宅街が広がるヒルトップエリアとして人気を集めています。
江戸時代には寺町・武家屋敷街として整備された伝統ある天王寺区は、文教地区に寄り添う落ち着いた住環境が魅力の都市型住宅街として人気です。
上町台地の西側の崖線は豊かな緑が残り、その一部は「夕陽丘風致地区」に指定されています。この崖線を下る坂道は「天王寺七坂」と呼ばれ、寺社仏閣の多い景観とあいまって、独特の雰囲気を作り出していることから、大阪市内でも風情溢れる街並みが楽しめるエリアとなっています。
また、上本町エリアでは、近鉄グループホールディングスによる「上本町ターミナル事業」も進行しています。
2033年度の完成を目指して老朽化が目立つ駅舎やホテルなどの建て替え・改修を検討しており、2024年度に開業が予定されている夢洲(IR)と三重県伊勢志摩を結ぶハブにする計画で、上本町エリアの利便性や魅力向上にさらに期待が高まっています。
- 掲載日
- 2020/07/01
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。