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【品川区】「しながわ防災学校」など、地域の防災力向上にも力を入れる品川区の防災対策

 

品川区は東京23区の南東部に位置し、品川地区、大崎地区、荏原地区、大井地区、八潮地区に大別されます。地形は比較的標高が高い武蔵野台地と低地、埋立地から構成されています。

低地では大雨、高潮による浸水、海岸沿いでは津波や高潮による被害が想定されます。

そんな品川区の地名の由来は諸説あります。まず一つは、品川区を流れる「目黒川」が古くは「品川」と呼ばれ、その下流、河口付近の地名を「品川」と呼んだという説があります。

その他の説としては、風光明眉な品良き土地であることから、高輪に対して「品ヶ輪」と名付けた説もあります。

品川地区には旧東海道が通り、今も歴史の面影を感じられるスポットが残ります。

荏原地区や大井地区は古くから住宅地として開発が進み、木造住宅が立ち並ぶエリアもありますが、「大井町」駅前周辺などは近代的な街並みとなりました。

八潮地区は埋め立て地に大規模団地「八潮パークタウン」が開発され、ベッドタウンとして発展を遂げたエリアです。

大井地区では海岸沿いに港湾機能が整備され、国内外への海運の拠点となっています。

大崎地区は近年の再開発で大規模なオフィスビルが続々と誕生し、都内でも有数の高層ビル街となりました。

こうした特徴をもつ品川区では、区民向けの防災コンテンツの発信や、地域としての防災力向上など、さまざまな防災対策が行われています。

区民向け防災マニュアル ~しながわ防災ハンドブック~
しながわ防災ハンドブック 表紙

品川区では、災害時に区民が適切な対応を取れるよう、全6章で構成される「しながわ防災ハンドブック」を発行しています。

このハンドブックでは、品川区で地震が起きた場合の被害想定として、死者779人、建物全壊25,376棟、上水道断水率46.2%などを示し、家庭で行うべき防災対策を紹介しています。

さらに、避難場所や地域の防災組織・防災計画の内容、マンションでの災害対策など、近年の災害からの教訓といった情報も盛り込まれています。

「しながわ防災ハンドブック」は冊子版に加え、ブラウザやアプリの電子書籍でも提供されており、パソコンやスマートフォンからも確認できます。

 

防災マップ ~災害時の避難場所を知ろう~
品川区 防災地図 表面

品川区では災害時の被害想定を地図にまとめた「品川区 防災地図」を作成しています。

こちらの地図の表面には、広域避難場所や区民避難所、福祉避難所などがまとめられており、もしもの時に自分が住んでいる地域の人はどこに避難するべきか確認することができます。

震災により大規模延焼火災が発生した時は広域避難場所に避難しますが、上大崎周辺からは「自然教育園・聖心女子大学一帯」、北品川周辺からは「高輪三・四丁目・御殿山地区」、「天王洲アイル周辺」、西大井、大井、南大井周辺からは「大井競馬場・しながわ区民公園」、旗の台、西中延周辺からは「東京工業大学」、荏原、小山、小山台周辺からは「林試の森公園」への避難が想定されています。

区民避難所は品川地区で7か所、大井地区で12か所、大崎地区で7か所、八潮地区で3か所、荏原地区で23か所あり、町会・自治会単位で避難所が指定されています。

 

各種ハザードマップ ~津波や浸水、高潮から身を守るために~

「品川区の防災地図」の裏面には、「品川区津波(品川浦・立会川)」、「品川区浸水ハザードマップ」、「品川区多摩川洪水ハザードマップ」、「品川区高潮浸水ハザードマップ」が掲載されています。

津波による浸水の想定は、品川浦から目黒川までの旧東海道周辺と立会川河口周辺とされており、大雨の際の浸水想定は、立会川、目黒川などの河川周辺とされています。

そのほか、多摩川の洪水による浸水想定は、「立会川」駅から「大森海岸」駅間の京急本線沿線まで、高潮による浸水想定は、立会川・目黒川周辺とされています。

津波、大雨、高潮の危険がある際は、早めに最寄りの避難場所への避難が必要です。避難がかえって危険な場合は、近くの安全な場所か建物の高い場所に避難します。

 

防災学習 ~体験して防災の知識を学ぼう~
初期消火体験も出来る

品川区では地域の防災力を向上させるため「しながわ防災学校」を開講しています。

「しながわ防災学校」は、防災区民組織、事業者、区民を対象とし、「一般向けコース」、「防災区民組織コース」、「事業所コース」の3コースがあります。

防災学校では多彩なテーマで講義が行われ、過去には、在宅での避難生活に備えるテーマや、ペットに関するテーマ、乳幼児のパパ・ママ向けのテーマ、女性の視点からの防災・減災のテーマなどがありました。

講義だけでなく体験を交えて、防災に関する知識や技術を学べるよう工夫されています。「一般向けコース」には子ども向けのコースもあり、非常食の試食や防災グッズ作りなどで楽しみながら防災を学べます。

災害時の正しい知識や技術を学べる「しながわ防災体験館」

また、いつでも見学できる体験型施設として「品川区役所」の隣接地に「しながわ防災体験館」があります。

ここでは防災に関する展示のほか、初期消火や応急救護、要配慮者避難誘導、避難姿勢といった様々な体験ができるブースもあります。

近年は「防災体験VR」コーナーが新設され、よりリアルに体験できるようになりました。

さらに、訓練の計画から実施までの手順や区内の防災区民組織での取り組み例といった情報をまとめ、防災区民組織で訓練を計画する際の参考となる「しながわ防災訓練ガイド」といったパンフレット類を作成し、防災に対する啓発を進めています。

 

災害時の被害軽減 ~災害に強いまちづくり~
防災機能を備える「しながわ中央公園」

品川区では災害に強いまちづくりを進めるため、ブロック塀の改善、落下物の防止、地域への消火器配備、防火貯水槽の整備などを進めています。

コンクリートブロック塀の安全化や住宅・建物の耐震化には支援もあります。とくに住宅・建物の耐震化に対しては無料で簡易審査を受けられるほか、耐震診断にも助成を行っています。

また、近年、品川区では高層マンションが増えてきたことから、居住者、管理組合、管理会社向けにマンションでの防災対策の参考になる「高層マンション防災対策の手引き」と「高層マンションの防災対策ハンドブック」を配布しています。

掲載日
2021/10/19

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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