【多摩センター】駅前に商業・文化施設が充実。緑豊かな多摩ニュータウンの中心地区
高度経済成長期の日本では、東京都市圏への人口・産業集中により、住宅難とスプロール化(都市の急速な発展により市街地が無秩序、無計画に広がっていくこと)が問題となっていました。
そこで、東京都稲城市、多摩市、八王子市、町田市にまたがる多摩丘陵にニュータウンを開発する事業が計画され、1965(昭和40)年から2006(平成18)年までの約40年にわたって開発が進み、「多摩ニュータウン」は日本最大規模のニュータウンとして整備されました。
なかでも多摩センターエリアは、多摩ニュータウンの中心的地域として駅の周辺に都市機能が集約されています。
現在の多摩センターエリアは、新宿など都心へダイレクトアクセスできる利便性の良さを誇り、緑が豊かで、「サンリオピューロランド」がある街としても知られ、子育てファミリーからも人気を集めています。
多摩センターには京王相模原線、小田急多摩線、多摩都市モノレールの3路線が乗り入れています。それぞれ「京王多摩センター」駅、「小田急多摩センター」駅、「多摩センター」駅と正式名称は異なりますが、3駅は近接しているので相互に乗り換えが可能です。
京王相模原線と小田急多摩線はともに「新宿」駅に直結し、33分でダイレクトアクセス可能です(京王相模原線特急利用)。さらに京王線は都営新宿線と相互直通運転をしているので、市ヶ谷や神保町といった都心スポットへのアクセスもスムーズです。
また、「京王多摩センター」駅と「小田急多摩センター」駅は、ともに途中始発駅になっており、座って都心通勤できるのも嬉しいポイントです。
さらに、「京王多摩センター」駅からは、座席指定列車「京王ライナー」も利用できます。朝の時間帯は新宿行き(上り)、夕方から夜にかけては新宿発(下り)の便が運行しており、指定席で快適に行き来でき便利です。
多摩都市モノレールは、多摩地域の南北間の移動手段としてつくられた比較的新しい路線で、「多摩センター」駅はその始発駅です。多摩都市モノレールの「立川南」駅・「立川北」駅は、JR「立川」駅に近く、JR中央線・青梅線・南武線への乗り換えが可能です。
ショッピング環境が充実しているのも多摩センターの大きな魅力です。
多彩な専門店が集まる7階建ての「ココリア多摩センター」や、イトーヨーカドーも入る「丘の上プラザ」、カラフルな外観が目を引く「丘の上パティオ」、多摩中央公園に隣接する「クロスガーデン多摩」など、駅前に商業施設が建ち並んでいます。
また、エキナカ商業施設として京王線の駅構内には「京王多摩センターSC」、小田急線の駅構内には「小田急マルシェ多摩センター」があり、行き帰りに気軽に立ち寄れて便利です。
さらに、京王相模原線で2駅隣りの「南大沢」駅には「三井アウトレットパーク 多摩南大沢」が、3駅隣りの「多摩境」駅には「コストコホールセール 多摩境倉庫店」などもあり、ショッピングの楽しみが広がります。
多摩センターのレジャースポットといえば、「サンリオピューロランド」が有名です。ハローキティをはじめサンリオの人気キャラクターたちと会える屋内型テーマパークで、天候を気にせず子どもから大人まで誰もが楽しめます。
その近くにあるベネッセコーポレーション東京ビルの最上階(21階)には、プラネタリウム「ベネッセスタードーム」があります。平日の利用は幼稚園・保育所・学校など教育団体に限られますが、土日祝日や春休み・夏休み期間は一般客が利用可能です。
さらに、80段の大階段、8本柱のパーゴラなど特徴的な外観を持つ「パルテノン多摩」は、コンサート、ミュージカル、演劇、映画、美術展などさまざまなイベントが行われる複合文化施設で、街のにぎわい拠点となっています。
ほかにも「丘の上パティオ」内の「イオンシネマ多摩センター」で映画を楽しんだり、「極楽湯 多摩センター店」で露天風呂を満喫したり、「多摩美術大学美術館」を訪れたりと、思い思いの休日を近場で楽しむことができます。
多摩センターエリア以外でも、多摩都市モノレール「多摩センター」駅からは「多摩動物公園」駅まで8分ほどでアクセスできます。園内では約300種類の動物が放養形式で展示されており、動物たちのありのままの暮らしぶりを観察することができます。
大きな公園が多い多摩センター周辺の中でも代表的な存在が、パルテノン多摩がある「多摩中央公園」です。大きな池と芝生広場が特徴で、散歩したり芝生で昼寝したりと、広い空を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。
このほか、春にはしだれ桜も楽しめる「鶴牧西公園」や、釣りができる「中沢池公園」、ローラースライダーや複合遊具が人気の「東中野公園」など、個性あふれる公園が多数点在しています。
また、多摩ニュータウンは「歩車分離」を徹底して遊歩道が整備されているので、小さな子ども連れでも安心して街を歩くことができ、子育てしやすい環境が整っています。
多彩な季節のイベントがあるのも、多摩センターで暮らす際の楽しみの一つです。桜まつり、こどもまつり、夏まつり、ハロウィンといったイベントをはじめ、冬の風物詩「多摩センターイルミネーション」では、友好都市の長野県富士見町より寄贈された本物のモミの木を中心に、駅南口から延びる「パルテノン大通り」が色とりどりの電球で華やかに彩られます。
多摩市では、より魅力あふれる街づくりを目指して「多摩中央公園」周辺の再整備を進めています。
公園の入り口にある「パルテノン多摩」は大規模改修工事が行われ、子どもから大人まで幅広い世代の居場所となる広場が新たに設けられたほか、ホールはより多様な演目に対応できるように改修されました。
「知の地域創造」の拠点として図書館本館の再整備も行われ、2023(令和5)年5月、多摩中央公園の北西角地に「中央図書館」としてオープンします。2階の外壁を断熱の強化ガラスにすることで、中からも公園の緑が感じられる、開放的な図書館になる予定です。
また、多摩中央公園は開園から30年以上が経過していることから、公園施設の老朽化対策のほか、段差解消・スロープ設置・園路改良などによりバリアフリー化を図ります。
多摩ニュータウンの中心地・多摩センターエリアは、さらなる魅力アップが期待されています。
- 掲載日
- 2021/12/21
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。