【仙川】京王線で新宿に直結。美しい建築物巡りも楽しめる音楽とアートの街
「仙川(せんがわ)」駅は京王線の駅で、調布市内で最も都心寄りに位置します。駅周辺、特に南口エリアは時に「京王線の自由が丘」と評されることもあるほど、洗練された街並みに変化を遂げています。
仙川エリアはまた音楽やアートの街としても知られるほか、2023(令和5)年3月には広大な森を生かした大規模プロジェクト「SETAGAYA Qs-GARDEN」がまちびらきを迎え、住みやすい街としてますます注目度が高まっています。
「仙川」駅は、「千歳烏山」駅と「つつじヶ丘」駅の間にあります。駅周辺エリアの東側は世田谷区に隣接しており、駅名や町名の由来にもなっている「仙川(せんかわ)」が流れています。
「仙川」駅は以前は各駅停車のみでしたが、2001(平成13)年に快速、2015(平成27)年には区間急行も停車するようになったことで、利便性が大きく向上しました。「新宿」駅まで直通約20分、さらに都営新宿線との相互乗り入れにより「九段下」駅や「神保町」駅、「本八幡」駅方面へも乗り換えなしでアクセスできます。
下りは「調布」駅に約5分で行けるのをはじめ、府中・八王子方面や京王多摩センター・橋本方面、さらには人気の観光スポット「高尾山」のふもとへもダイレクトアクセス可能です。
このほかバスも「三鷹」駅、「吉祥寺」駅、「成城学園前」駅、「狛江」駅へ向かう便など充実しており、JR中央線や小田急線を利用したい時に便利です。
仙川の人たちの暮らしを支えているのが、駅前を中心に桐朋学園から甲州街道まで広がる「仙川商店街」、通称「ハーモニータウンせんがわ」です。エリアごとにトランペット・ヴァイオリン・ピアノ・ハープと楽器の名前が付けられており、全長400m以上にわたって200以上の店舗が軒を連ねます。
古くからの個人商店に、おしゃれなカフェや雑貨店など新しい店も混在し、新旧がバランス良く共存しているのも魅力です。季節の催しや大売り出しなどイベントも多く、街全体がショッピングモールのような雰囲気でにぎわっています。
また、駅前ロータリーから続く日向通り沿いは、ユニクロが入っている「ブロードスクエア仙川」や、「KEYUCA」などおしゃれな店が集まる「カワタケオークビル」など、スタイリッシュな建物が立ち並び、回遊しながらショッピングを楽しめます。その先にある「ホームズ仙川店」はホームセンターのほか各種専門店も充実しています。
スーパーマーケットも、高級志向の「クイーンズ伊勢丹 仙川店」、24時間営業の「西友 仙川店」、駅直結の「京王ストア 仙川駅ビル店」、ホームズ仙川店内の「食品館あおば 仙川店」、駅の北側にある「いなげや 調布仙川店」と、駅から徒歩圏内に複数点在しており、日々の買い物に重宝します。
2015(平成27)年2月、駅南口エリアに、ガラス張りのおしゃれな外観が目を引く「猿田彦珈琲アトリエ仙川」がオープンしました。オーナーが仙川出身であることから恵比寿本店に続く2号店の地としてここ仙川を選んだそうです。
そのすぐ東隣には「スターバックスコーヒー」、西隣には「星乃珈琲店」と、人気のコーヒー専門店が3軒続けて並んでいます。コーヒー好きな人には何とも嬉しい環境でしょう。
仙川エリアにはこうしたチェーン店のほか、「カフェ・ヴァニエール」、「レキュム・デ・ジュール」、「キックバックカフェ」などそれぞれに個性あふれるカフェも数多く集まっています。日常に癒しと楽しみを提供してくれるこうしたカフェの多さもまた、仙川が暮らしやすいといわれる理由の一つなのかもしれません。
仙川エリアは、著名な音楽家を数多く輩出してきた「桐朋学園」の音楽部門のキャンパスがあることでも知られています。2021(令和3)年3月には隈研吾氏が基本設計などを担当した「木」の音楽ホールも完成し、仙川の新たなランドマークとなっています。
駅の東側には「安藤ストリート」と呼ばれる通りがあり、建築家・安藤忠雄氏が手がけた6棟の建造物が立ち並んでいます。コンクリート打ちっぱなしのマンション、アートミュージアム、複合施設(劇場・集会室・保育園)など、安藤氏の独特な世界観を堪能できる世界的にも貴重なスポットで、建築ファンならずとも必見です。
その一つである複合施設内の「調布市せんがわ劇場」は121席のホールおよび防音リハーサル室を持つ劇場です。演劇やコンサートのほかワークショップなども開催され、市民が気軽に芸術を楽しめる場として親しまれています。
この「調布市せんがわ劇場」がオープンした2008(平成20)年から始まった即興音楽とアートのフェスティバル「JAZZ ART せんがわ」は、まさに音楽とアートの街・仙川を象徴する人気イベントです。
2023(令和5)年3月、「仙川」駅から徒歩圏にある世田谷区給田において5社共創で進められてきた約9ヘクタールの大規模プロジェクトがまちびらきを迎えました。
緑あふれる「第一生命グラウンド」跡地を活用したこのプロジェクトは「SETAGAYA Qs-GARDEN(世田谷キューズガーデン)」と名付けられ、「地域の人々のwell-beingを高めるまち」をコンセプトとしています。
全体としては、中央に広大な芝生広場が整備され、それを取り囲むようにスポーツ施設、ファミリー向け分譲マンション、サービス付き高齢者向け住宅、学生向け住宅、地域コミュニティ施設、クリニックモール(ファミリー向け分譲マンション1階に併設)など、多世代をつなぐ多彩な施設が配置される形となっています。
中央の芝生広場や2021(令和3)年に先行オープンしていた区立「給田松の香公園」は地域住民にも開放され、芝生広場では健康・スポーツのイベントなども開催されていく予定です。
交通利便でさまざまな表情を持つ仙川エリアに、また大きな魅力がプラスされ、心豊かに快適な生活を送れる街としてますます人気が高まることが予想されます。
- 掲載日
- 2023/03/29
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。