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【柏市】20のコミュニティエリアごとの「防災カルテ」作成など細やかな防災対策を進める柏市

 
「柏」駅前「柏」駅前の様子

柏市は東京都心から30km圏の千葉県北西部に位置しており、松戸市、流山市、我孫子市などに隣接、また北部を流れる利根川を挟んで茨城県の取手市や守谷市にも隣接しています。

市域の大部分が「下総台地」の広い台地上にあり、利根川沿いには沖積低地が広がっています。その標高差は最大32mで、ほぼなだらかな地形となっています。

「柏」駅を中心に東西にJR常磐線、南北に東武鉄道アーバンパークライン(東武野田線)が走り、北部にはつくばエクスプレスも通っています。東京都心への通勤が便利なことから、いわゆる千葉都民も多いエリアです。

さらに道路も、国道6号や国道16号、常磐自動車道が通り、昔も今も交通の要衝としての役割を担っています。

市の中心駅である「柏」駅周辺には商業施設が集積し、繁華街が形成されています。若者向けの商業施設も多く、そのにぎわいから「東の渋谷」と称されることもあります。

柏市の防災に関する基本計画「柏市地域防災計画」

地域防災計画は、さまざまな災害から市民の生命、身体および財産を守るため、被害の軽減対策や災害発生時の対応、早期の復旧・復興方法などを定めたものです。「柏市地域防災計画」は、震災編、風水害等編、大規模事故編、放射性物質事故編の4つで構成されています。

柏市に特に影響があると考えられる地震としては、柏市直下地震、千葉県北西部直下地震、大正関東地震があります。柏市地域防災計画の震災編ではこのうち、最も大きな被害が予想される「柏市直下地震」(マグニチュード7.3、震度6弱~6強)を想定して、予防計画・応急対策計画・復旧計画をまとめています。

また風水害については、柏市に特に影響を与えるものとして、市の北部を流れる一級河川「利根川」、利根川と江戸川を結ぶ「利根運河」、我孫子市との間にある利根川水系「手賀沼」が氾濫した場合を想定して洪水ハザードマップを作成し、被害を最小に抑えるための対策を検討しています。

 

柏市の防災マップやハザードマップをチェック
かしわぼうさいマップ(田中・柏の葉地区)かしわぼうさいマップ(田中・柏の葉地区)

柏市では20のコミュニティエリアごとに「かしわぼうさいマップ(地区別マップ)」を作成・配布しています。このマップには災害時の避難施設や防災施設などが掲載されており、日頃から避難行動について家族で話し合う際にも役立ちます。

災害時の避難施設としては「避難場所」、「広域避難場所」、「避難所」が掲載されています。「避難場所」は災害発生時に身の安全を確保するために一時的に避難する場所で、学校の運動場や公園などが指定されています。

「広域避難場所」は地震などによる大規模な災害発生時に、一時避難場所での災害状況の情報から判断して避難する広いオープンスペースのことで、日立製作所柏総合グランド、県立柏の葉公園、中原ふれあい防災公園、大堀川防災レクリエーション公園が指定されています。

「避難所」は災害によって自宅での生活が困難となった人の受け入れ、宿泊、給食などの救援を実施する臨時の施設です(学校の体育館、近隣センターなど)。

柏市洪水ハザードマップ(最大浸水想定面)柏市洪水ハザードマップ(最大浸水想定面)

柏市洪水ハザードマップ」は、利根川や利根川水系の河川の氾濫によって予想される浸水範囲と水深、継続時間、および各地区の避難場所を示したものです。利根川や手賀沼に近いエリアのほか大津川や大堀川沿いのエリアでも注意が必要なことが分かります。

また「柏市web版防災・ハザードマップ」では、パソコンやスマートフォンからいつでも市内の防災施設や危険箇所を確認することができます。地震に関するマップ(避難施設、液状化、揺れやすさ)や水害に関するマップ(河川洪水、内水浸水)、土砂災害に関するマップと、さまざまな災害リスクを把握することができ、印刷機能を使ってオリジナルの「わが家のひなんマップ」を作成することもできます。

 

コミュニティエリアごとに災害リスクを分かりやすくまとめた「地域別防災カルテ」
柏市地域別防災カルテ(柏中央地域)抜粋柏市地域別防災カルテ(柏中央地域)抜粋

柏市では、20のコミュニティエリアごとに「地域別防災カルテ」を作成しています。これは、地域ごとの「災害特性」や「防災施設の設置状況」などを整理し、各種災害リスクを数値やマップなどを使って分かりやすくまとめたものです。

それぞれの地域の基本情報や建物の状況(密集度や老朽建物割合など)から、柏市直下地震が発生した場合の予測震度や液状化危険性、建物の倒壊・焼失などの被害、河川氾濫による浸水被害、内水による浸水被害、土砂災害の危険箇所まで、詳細にまとめられており、家庭での備えや地域での防災活動を行う上でとても参考になります。

また市では、平常時と災害時の行動マニュアル、備蓄品や非常時持ち出し品のチェックリスト、防災カードなどをまとめた多機能型ガイドブックとして「柏市防災ガイドブック」を作成・配布しています。

この中にある「防災カード」は、万が一に備えて、氏名・住所・血液型・常備薬や持病、もしもの時の連絡先などを記入できるようになっています。これを財布などに入れて常に携帯しておくことで、緊急時に救援救護を受ける際などに大きな助けとなります。

 

多岐にわたる応援協定を締結。子育て防災をテーマにしたサークルも

柏市ではいつ起こるか分からない大規模災害に備えて、他の自治体との相互応援に関する協定や、地元の医師会との医療・救護活動に関する協定などを締結しています。

そのほかにも企業や学校法人など数多くの民間団体との間で、例えば「飲料水に関する協定」、「施設利用に関する協定」、「燃料に関する協定」、「物資(食料品、日用品、資機材等)に関する協定」「情報収集・伝達等に関する協定」など、さまざまな種類の応援協定を結び、迅速かつ的確な応急復旧活動が行えるよう体制を整えています。

また柏市には「ママパパBOUSAIライフ」という、防災をテーマに活動している市民公益活動団体もあります。日常生活に「チョコっと防災」をコンセプトに、柏市や近隣在住の子育て中のママパパおよび子育て防災に関心のある人たちが互いにつながって、子育て防災の講座やワークショップの開催、防災グッズ配布などの活動を行っています。

柏市ではこのように各団体との連携や市民による活動も含め、柏市全体の地域防災力向上につながる取り組みを積極的に行っています。

掲載日
2023/04/25

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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