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【本八幡】北口再開発により「魅力あふれる複合交流都市拠点」へと生まれ変わりつつある本八幡

 
「本八幡」駅前の様子本八幡駅前

本八幡は、東京都に隣接する千葉県市川市の中心にある街です。「本八幡」駅周辺は近年、再開発によってタワーマンションや商業施設が誕生し、より暮らしやすい街へと生まれ変わりました。現在も北口では新たな再開発事業の検討が進められており、東京への玄関口にふさわしい街へとさらなる変貌を遂げつつあります。

 

再開発でタワーマンションが林立し、近代的な街並みへ変貌
本八幡駅前の街並み本八幡駅前の街並み

本八幡は低層の木造住宅が密集して有効な土地利用が図られておらず、道幅も狭いことから防災面でも課題を抱えていました。これらを解決すべく、良好な都市型住宅の供給や商業・業務の拠点としての整備などを目的に、JR「本八幡」駅北口エリア(都営新宿線の駅から京成線の駅にかけての一帯)で再開発事業が行われました。

対象エリアを6区画に分けての連続的な再開発により、平成11(1999)年度以降、次々とタワーマンションが竣工しました。凍結中のC-2地区を除いて全ての地区で工事完了しており、現在このエリアには住宅棟の「グランドターミナルタワー本八幡」をはじめ、業務棟・商業棟からなる複合施設「ターミナルシティ本八幡」として、3棟のタワーが林立しています。

新たな再開発で「多彩な魅力あふれる複合交流都市拠点」へ
葛飾八幡宮葛飾八幡宮

さらに、このエリアの東側の新たな再開発に向けて、2018(平成30)年度には「本八幡駅北口再開発基本構想」が策定されました。対象となっているのは、JR「本八幡」駅北口から京成線まで、東は葛飾八幡宮の参道までのエリアです。

この基本構想では、目指す将来像を「多彩な魅力あふれる 複合交流都市拠点~歴史と未来をつなぐ行政・文化中心地の創造~」とし、「街づくりの目標」として以下の6項目を掲げています。

(1)本八幡の核となり、市川ブランドを高める街づくり
(2)あらゆる世代が活動・暮らしの充実を感じる場の創出
(3)豊かな緑のなかで街歩きを楽しめる空間づくり
(4)快適に通行できる道路・交通機能の確保
(5)災害に強く安心して過ごせる拠点の形成
(6)歴史の積み重ねにより形成された街の背景を尊重する空間づくり

大まかな方針としては、対象地区内を東西に横切る国道14号線を境に、南側には「広域集客ゾーン」が配置され、オフィスや住宅のほか大規模商業施設も想定しています。一方、北側は、公共施設や宿泊施設なども含めた「暮らし・おもてなしゾーン」、「暮らし・育みゾーン」という位置付けです。

JR「本八幡」駅北口のロータリーから「京成八幡」駅へ続く道路は、「緑のプロムナード」として街の顔となる駅前歩行空間が整備されます。またJR駅北口から葛飾八幡宮への道は「参道のプロムナード」とし、道路舗装・植栽・店舗外観などの演出により風情が感じられる道として整備されます。

緑のプロムナード沿いには「駅前通り商業ゾーン」、参道のプロムナード沿いなどには「商店街にぎわいゾーン」を配置するとしており、緑にあふれた空間の中でショッピングや街歩きが楽しめるようになるでしょう。

また、対象地区内には地元で長く親しまれてきた「八幡一番街」という商店街がありますが、整備構想図の中には「八幡一番街の空間継承」と書かれており、再開発で街の景色が変わる中でもこの地で積み重ねられてきた「歴史」は大切に継承していこうという方向性もうかがえます。

 

一体的な街づくりによって道路・交通機能を再編し、防災力も強化
市川市役所

この地区では現状として、国道14号・八幡中央通りの幅員が不足しているため時間帯により交通渋滞が起こる、生活道路も狭いため歩行者空間にゆとりがない、駐輪場が分散しており利便性が低いなどの課題を抱えています。

これに対して基本構想では、国道14号・八幡中央通りの道路拡幅による歩行空間の充実、道路幅員構成の変更などのほか、本八幡駅前交差点の改良、北口駅前広場の拡充、駅と市役所や葛飾八幡宮をつなぐ歩行者動線の確保、駐車場・駐輪場の整備への誘導などを図るとしています。

道路の整備に加えて、安全性の高い建築物の整備、震災時や水害時の避難場所の確保、備蓄物資の保管、かまどベンチの設置など、一体的な街づくりによる防災機能の強化も方針として掲げています。

この基本構想を踏まえた上で、地権者・事業者・行政の協働によって街づくり計画の検討や実現に向けた検討が進められることになります。すでに2018(平成30)年11月に国道14号から北側の街区について「本八幡E地区市街地再開発準備組合」が発足しており、南側の街区についても2021(令和3)年3月に「本八幡駅北口駅前地区再開発準備組合」が発足しています。

ここ数十年で都会的な街並みへと変化を遂げた本八幡ですが、現在も進化の真っただ中にあります。今後もさらににぎわいにあふれ、緑豊かで災害にも強い「多彩な魅力あふれる複合交流都市拠点」への発展が期待されます。

掲載日
2023/06/08

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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