「上大岡」駅は京急本線の主要駅の一つで、快特や特急を含め全ての電車が停車します。「横浜」駅へ最短約8分、「品川」駅へも30分以内でアクセスできるのに加えて、都営浅草線に乗り入れているので「新橋」駅、「東銀座」駅、「日本橋」駅などへも乗り換えなしで行くことができます。

飛行機利用の際は、羽田空港直結の京急「エアポート急行」（2023年11月25日から「急行」に名称変更）が便利です。また「上大岡」駅は横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れており、「新横浜」駅に直結しているので、新幹線利用の際もスムーズです。

「上大岡」駅は、京急の有料座席指定列車「ウィング号」の停車駅でもあります。「品川」駅との間がノンストップとなり、朝夕のラッシュ時に座ってくつろぎながら移動というちょっと贅沢な時間も楽しめます。

バス便が充実しているのも上大岡の特徴です。駅直結の巨大なバスターミナルからは、横浜市営バス、神奈川中央交通バス、京浜急行バス、江ノ電バスといった各社の路線が多方面に広がっており、鎌倉などへも行くことができます。周辺には丘陵地が広がり坂が多いことから、この充実したバスネットワークが地域住民の足として活躍しています。

立地条件に恵まれた「上大岡」駅周辺エリアは、横浜市の副都心の一つとして大掛かりな再開発事業が行われ、1990年代に入ると駅前の風景が大きく変わり始めました。

再開発事業は全体をA地区、B地区、C北地区、C南地区の4つに分けて段階的に進められました。先陣を切ったのは西口駅前の「A地区」で、駅舎の改良や周辺道路およびバスターミナルの整備とともに、1997（平成9）年に商業施設・公共施設・オフィスなどで構成される地上26階建ての複合ビル「ゆめおおおか」が誕生しました。

続いて、2003（平成15）年には鎌倉街道を挟んで西側の「B地区」に商業施設「カミオ」を含む地上30階建ての高層ビルが、さらに2010（平成22）年には「C南地区」に商業施設「ミオカ」を含む地上33階建てのビルが竣工しました。「カミオ」と「ミオカ」の建物の上層部はそれぞれ「横浜ヘリオスタワー」、「上大岡タワー ザ レジデンス」という超高層マンションとなっています。

これらの再開発事業の完了により生活利便性が急上昇した上大岡ですが、さらに最後のピースとなる「C北地区」の再開発計画も動き出しています。計画案によれば、「上大岡」駅周辺では最も高くなる地上39階建ての超高層ビル（マンション、店舗）の建設が予定されており、2026（令和8）年着工、2031（令和13）年完成を目指しています。

上大岡は鎌倉街道沿いを中心にショッピング施設などが充実しており、日常生活で必要なあらゆる物がそろいます。

「上大岡」駅直結の複合施設「ゆめおおおか」には、デパートらしい豊富な品ぞろえが魅力の「京急百貨店」と京急ショッピングプラザ「ウィング上大岡」が入っています。日常グルメからハイセンスな贈り物まで、一つの建物内でバラエティに富んだショッピングが楽しめるのはとても便利です。

鎌倉街道を挟んで西側にある「camio（カミオ）」は、豊富な飲食店をはじめスポーツ用品店、地元密着型スーパーマーケット、銀行、郵便局、サービス業の店が集まっているほか、保育園や病児保育室、各種クリニックも入っています。

また「mioka（ミオカ）」は横浜南部最大級のショッピングセンターで、大型電気店「LABI上大岡」や、「コナミスポーツクラブ上大岡」、「TOHOシネマズ上大岡」などアミューズメント系の店舗も入っています。

駅の南側には、アミューズメント・スポーツ・グルメ・ショッピングなど全てがそろうエンターテインメント施設「アカフーパーク（旧・赤い風船ビル）」もあります。2017（平成29）年12月のリニューアルにより、創業時から親しまれてきたボウリング場やバッティングセンターが一新されたのに加え、日本初のバッティングセンター併設のスポーツバーもオープンするなど、よりワクワク楽しめる場所へと進化しています。

周辺エリアには自然を楽しめるスポットが点在

久良岐公園

「上大岡」駅の西口側には「大岡川」が流れています。川沿いに整備された「大岡川プロムナード」には約5kmにわたっておよそ700本の桜並木が続き、横浜市有数の桜の名所として知られています。春には桜まつりが開催され、ライトアップも行われて夜桜見物を満喫することができます。

駅の東側の高台には、港南区と磯子区にまたがって、自然の景観を生かした「久良岐（くらき）公園」が広がっています。園内の一角にある「久良岐能舞台」は近代能楽史において重要な意味を持つ由緒ある舞台で、さまざまなイベントも開催され気軽に伝統芸能に触れることができます。園内にはピクニック広場や遊具広場、池、桜の森などが整備されているほか、貴重な横浜市電の車両も保存展示されています。

周辺には他にも、大きな梅林や野球・テニスなどのスポーツ施設がある「岡村公園」、市内を一望できる展望台やプールがある「弘明寺公園」など、気軽に出かけられる近場レジャースポットが点在しています。

このように上大岡は、交通利便性・買い物環境・自然環境など住宅地に求められる要素がバランス良く調和した街といえます。駅周辺はバリアフリー化が進められており、全ての人がより快適に暮らせる街へと今後も進化が続きそうです。