【京都河原町】伝統と歴史を今に紡ぐ再開発で進化を続ける街、河原町

京都の繁華街の中心である京都河原町エリアは、時代を超えて多くの人で溢れる人気のエリアです。「高島屋京都店」や「大丸京都店」など、駅周辺には大型商業施設が集まるほか、商店街には個性的なお店や伝統の老舗が軒を連ねています。近年では、再開発やリニューアルなどが実施され、これまで以上に魅力を放つ街へと変化しています。

京都河原町エリアは阪急電鉄京都線「京都河原町」駅を中心に、中京区と下京区、東山区にまたがる地域です。「祇園」や「先斗町」にもほど近い京都市内有数の繁華街であり、京町家と呼ぶに相応しい伝統的な街並みが広がります。京都の魅力が凝縮されたエリアといっても過言ではないでしょう。
京都のメインストリートである「河原町商店街」は、豊臣秀吉の京都大改造後に開かれたと言われています。幕末の頃には東に武家屋敷、西には寺院が立ち並ぶ街になり、明治時代に行われた街路整備で現在の形となりました。今日ではエリアに暮らす人々の生活を支える存在としてだけでなく、国内外から訪れる人々の人気の観光地となっています。
エリアには阪急電鉄京都線の始発駅である「京都河原町」駅と、京阪本線の市内主要駅である「祇園四条駅」駅があります。「京都河原町」駅から「大阪梅田」駅までは約45分、「祇園四条駅」駅から「枚方市」駅まで27分と大阪方面へ出るのも容易です。京都市営バスも多く発着するエリアで、「京都」駅をはじめ市内の至る場所へ移動することができます。

2021(令和3)年春には阪急京都本線「京都河原町」駅に直結する大型商業施設「京都河原町ガーデン」が誕生しました。地上8階、地下3階のビルですが、地下1階から6階までは家電量販店の「エディオン」がメインテナントとして入っています。電化製品を中心にヘルスケアやリフォームなど、フロアごとに異なるテーマが設定されているのが特徴です。
7、8階はフードホールとなっており、寿司、うなぎ、京懐石、天ぷら、焼肉、ステーキ、洋食、韓国料理と様々なグルメを堪能できます。
2024(令和6)年4月には、「京都河原町ガーデン」内に「GROWTH京都河原町」が開業しました。京都は精密機器や半導体など、ものづくりに特化した企業が集まっています。また、京都は政令指定都市の中で最も学生比率が高い街としても知られています。「GROWTH京都河原町」は京都での次世代を担うスタートアップ企業や起業家を支援・輩出するインキュベーションオフィスです。今後、新たな京都の魅力を生み出す企業がここから誕生するかもしれません。

老舗料理店などが軒を連ねる河原町三条エリアでは、2024(令和6)年9月に外資系ハイエンドホテル「ヒルトン京都」が開業しました。同ホテルは国土交通大臣から優良な民間誘導施設等整備事業計画として認定されたプロジェクトです。
国内外のビジネス客などが快適に活動・滞在できる宿泊施設ですが、地域に開放された会議室なども整備されているのが特徴です。また、エントランスや外構部分には京都の街並みに調和する緑地などが整備され、誰もが心地よく街を散策できる環境となっています。

毎年7月に執り行われる八坂神社の祭礼「祇園祭」は京都を代表するお祭りです。7月1日の「吉符入」から7月31日の「疫神社夏越祭」まで1か月間にわたって続きます。中でも祭りの目玉はユネスコ無形文化遺産にも登録されている「京都祇園祭の山鉾行事」です。
コンチキチンの祇園囃子響く中、山や鉾が京都の街を通ります。巡行順を確認する「くじ改め」や豪快な「辻廻し」などがあり、「動く美術館」とも形容されています。
1961(昭和36)年からは山鉾巡行の経路が四条通から河原町通を北上するように改められました。2014(平成26)年からは2回の巡行が行われるようになったので、毎年通りは多くの人で賑わいます。
古くから暮らしやすさと賑やかさが共存する京都河原町エリア、これからの進化・発展に期待したいですね。
- 掲載日
- 2025/03/04
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。