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【渋谷】現在進行形で進化する100年に1度の大規模再開発

 
建設中の「渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟」建設中の「渋谷スクランブルスクエア中央棟・西棟」

日本有数の繁華街として、かつては若者の街として栄えた渋谷エリアは、流行発信拠点としての魅力に加え、未来を見据えた新しい街へと変化しつつあります。充実のショッピング環境やエンターテインメントがそろう環境は今も昔も人気のエリアです。

そんな渋谷区は複雑に入り組んだ駅構造や谷地特有の坂の多さから、歩行者ネットワークや防災上の課題を抱えていました。また、商業施設に頼らない未来へとつながる街へと生まれ変わるため、クリエイティブワーカーの集うビジネス街となるよう、大規模な再開発に取り組んでいます。

多くの路線が乗り入れる商業の街として発展
東京都渋谷区・「渋谷」駅前のスクランブル交差点渋谷スクランブル交差点

渋谷区は1932(昭和7)年10月1日に渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町が合併し誕生しました。今では日本を代表する大都市としてイメージが定着している渋谷区ですが、区の誕生当時、JR山手線「渋谷」駅の利用者数は少なかったそうです。1934(昭和9)年、駅直結の商業施設「東横百貨店」が開業したことで、ショッピングができる街として徐々に人が集まるようになりました。

戦後には米軍の家族が暮らす「ワシントンハイツ」ができたことで、これまでの日本にはない音楽やファッションが溢れる独自の文化を醸すようになりました。 そんな渋谷駅は現在、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、京王電鉄井の頭線、東急電鉄東横線、田園都市線、東京メトロ銀座線、半蔵門線、副都心線と4つの鉄道会社、10の路線が乗り入れるビッグターミナルへと成長しました。利用者数は新宿に次ぐ世界第2位で、都内の主要エリアや神奈川、埼玉、千葉など縦横無尽に移動できる環境が整っています。

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複雑な駅構造や入り組んだ街がもたらす課題
SHIBUYA109SHIBUYA109

交通利便性の向上に合わせてさまざまな商業施設が建設されました。20世紀の渋谷カルチャーを発信する代名詞的な存在「渋谷パルコ」や、マルキューの愛称でも知られる「SHIBUYA109」などは有名です。しかし、2000年代に入ると、ネットショッピングが普及し、百貨店の売り上げが低迷します。また、これまで高度経済成長に合わせて拡張・増築を繰り返した渋谷の駅や街は迷路のように複雑に入り組んでいました。

雑多な街並みは渋谷の街の魅力である一方、課題でもありました。すり鉢状の地形で高低差があり、目的地への移動が困難なうえ、災害が発生した際に避難経路や備えに対して脆弱な点が問題視されていました。これらを解消し、より魅力的な街へ、より明るい未来を感じられる街へと変わるために大規模な再開発が進められています。

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「100年に1度」といわれる大規模再開発が進行中

再開発では事業主である企業、渋谷区、大学の産官学が連携し、人の動線の確保や災害への備えが重視されています。人の移動の核となるのが「アーバン・コア」というコンセプトです。これは谷地である渋谷駅エリアの高低差を解消するために、駅と街、地下と地上をスムーズに繋げる仕掛けです。2024(令和6)年に開業する「渋谷アクシュ」は、渋谷駅から青山方面に続く渋谷駅東口エリアに位置しています。坂道の中腹にありますが、高低差を解消する縦動線が整備されており、歩行者の回遊性を高めています。

渋谷アクシュ渋谷アクシュ

災害への対策としては、「渋谷」駅の地下を流れる渋谷川の流れの再整備や、ゲリラ豪雨による地下施設への浸水を防ぐための雨水貯留施設を建設しています。具体的には渋谷駅東口の地下25mの場所に約4,000トンの雨水を貯留可能です。2018(平成30)年開業の「渋谷ストリーム」では、ビルの開発に合わせて「稲荷橋広場」と「金王橋広場」の2箇所の広場を整備しました。広場の間には、清流復活水を活用した「壁泉」とよばれる水景施設があり、賑わいと潤いを感じられる環境となっています。

東京都渋谷区・渋谷川と「渋谷リバーストリート」渋谷川と渋谷リバーストリート

渋谷区の再開発には「クリエイティブワーカー」というテーマも存在します。かつては若者文化の発信拠点であった渋谷区ですが、現在は新しい価値を創造し、次世代を担うビジネスを生み出す「クリエイティブワーカー」を集めようという動きがあります。「渋谷ストリーム」には世界をリードするIT企業「Google」が入っていることでも有名です。

渋谷の課題を解決する施設が続々と誕生
ランドマークとして賑わう「渋谷ヒカリエ」渋谷ヒカリエ

大規模再開発は「渋谷道玄坂一丁目開発計画(TKTプロジェクト)」として、2000(平成12)年4月に開業した「渋谷マークシティ」を皮切りにさまざまな施設の建設が進んでいます。2012年4月に開業した「渋谷ヒカリエ」は渋谷のランドマークとして定着し、20代後半から40代の働く女性をターゲットに多彩なグルメやショッピングが楽しめる環境がそろっています。

2019(令和元)年には「渋谷ソラスタ(SHIBUYA SOLASTA)」が開業しました。空の下で多様なワーカーが活躍する舞台となって欲しいという思いが込められています。会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート」、音楽関係の企業が利用できる防音オフィスなど渋谷らしい設備が整っています。同年に開業した「渋谷フクラス」はオフィス、商業施設を備えた複合施設です。「東急プラザ渋谷」は都会派の感度が成熟した大人たちをターゲットにした、上質なライフスタイルを提案しています。エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤をバリアフリーで上下に結ぶ歩行者の回遊性向上に寄与しているのもポイントです。

渋谷スクランブルスクエア渋谷スクランブルスクエア

今後も2027(令和9)年度にはJR「渋谷」駅の真上に地上10階・地下2階の中央棟、「東急百貨店東横店」の跡地周辺に地上13階・地下5階の西棟が建設予定である「渋谷スクランブルスクエア 第Ⅱ期」の計画が進行中です。また、2029(令和11)年度には青山通りや六本木通りなどに面した約2.9ヘクタールの敷地に広場やオフィス、ホテルを備えた大規模複合タワー「渋谷二丁目西地区再開発(渋谷二丁目プロジェクト)」が完成する予定となっています。

掲載日
2025/03/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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