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【神田】昔ながらの下町の面影を残しつつ再開発により発展を続ける街

 
神田すずらん通り

東京都千代田区の北東に位置する神田エリアは由緒ある下町のDNAを現在に残す稀有な街です。秋葉原エリアでは深い歴史とアートが融合し新しい文化を創造・発信し続けています。神保町エリアは古書店とカレー店が立ち並ぶ独特の雰囲気が人々を魅了してやみません。

下町文化や伝統的な街並みは、昔ながらの親しみやすさを感じられる一方で、災害発生時の脆弱性や歩行者の回遊性、連続性を希薄にする要因にもなっています。そんな神田エリアでは現在、再開発が推進中です。今回はその現状をレポートします。

災害リスクの軽減と利便性向上を両立する再開発
KANDA SQUARE(神田スクエア)

狭小道路や脆弱な耐震性、火災リスクのある木造住宅は災害時に命を脅かす要因となります。千代田区では区民が安心・安全に暮らせる環境を整備するために市街地再開発事業を推進しています。細分化された土地を統合し、中高層の不燃共同建築物に建て替えることで、火災リスクの減少や、緊急時の避難経路の確保が可能です。また、空いたオープンスペースを活用し、公園・緑地・広場・街路などの公共施設を確保することで、災害に強い街づくりを目指しています。

2017(平成29)年には、「神田」駅の改良工事が実施されました。当時を偲ぶ赤レンガの高架橋はそのままに、バリアフリー化や耐震改修工事が行われ、利便性と安全性が向上しました。また、2020(令和2)年2月、「東京電機大学神田キャンパス」と「神田警察署」の跡地に竣工した「KANDA SQUARE(神田スクエア)」は、商業施設、オフィス、多目的ホールなどを備えた複合型オフィスビルです。「新しいコミュニティの場をつくる」というコンセプトの元、屋外に芝生広場を整備するなど癒しの空間があるのも嬉しいですね。

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新しい再開発で街がさらに美しく賑やかに
大手町の街並み

神田エリアでは、現在も市街地再開発事業が進んでいます。内神田一丁目地区は北側に神田駅西口通り商店街や出世不動通り商店街など、生活に密着した街並みが広がる一方で、南側の大手町エリアには国内外の大企業や皇居があり、国内外からの来訪者も多い傾向にあります。

その内神田一丁目地区では建物の老朽化による防災性の低下が懸念されており、水辺空間の整備や神田エリアと大手町エリアの連続性、回遊性の向上などを目的に再開発が進められています。具体的には約1ヘクタールの区域に事務所、店舗、ビジネス支援施設、駐車場などを備えた地上26階、地下3階のビルが2025(令和7)年に竣工予定です。

神田エリアと大手町エリアの結節点となる交流広場の整備を実施し、地域イベントができるオープンスペースやカフェによる賑わいを創出します。夜間のライトアップなどにより老若男女にとって魅力的な施設となるでしょう。また、区道 558号線での無電柱化・美装化により歩行者ネットワークを強化し、「神田」駅まで連続する歩行者軸も形成します。

神保町の古書店街

神田エリアでは、神田小川町三丁目西部南地区の再開発事業も進行中です。このエリアはJR「御茶ノ水」駅、東京メトロ「神保町」駅に近接するエリアで、楽器店や書籍・古書店、スポーツ用品店などが集まる靖国通りと明大通りが交わる駿河台下交差点に面しています。

交通利便性が高く、賑わいのある商業地である一方で、建物の老朽化が進み旧耐震基準の建物割合が高い傾向にあるため、防災性の向上に加え住宅、事務所および店舗などが調和した総合的な街づくりを推進しています。

また、安全・快適な歩行者ネットワークの形成、地域コミュニティの強化、子育て・教育環境の充実にも注力しています。約0.6ヘクタールの区域に、住宅、事務所、店舖を備える地下2階、地上22階のビルが2029(令和11)年度に竣工予定です。神田エリアの街がより便利に、美しく変わっていくのが今から楽しみですね。

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縦横無尽に張り巡らされた鉄道網
「御茶ノ水」駅

神田エリアの鉄道の歴史は古く、1890(明治23)年にまで遡ります。最初にできた鉄道駅は「秋葉原貨物取扱所」でした。人を運ぶ旅客駅の誕生はそれから14年後の1904(明治37)年「御茶ノ水」駅といわれています。

現在では、JR山手線、中央線、京浜東北線、東京メトロ銀座線が乗り入れる「神田」駅や、JR山手線、京浜東北線、総武線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスが乗り入れる「秋葉原」駅といったビッグターミナルが交通の要衝として栄えています。そのほかにも「御茶ノ水」駅や「末広町」駅、「水道橋」駅、「神保町」駅、「小川町」駅など、徒歩圏内に複数の駅があるので、車を所有していなくても不便を感じることはないでしょう。

近隣には首都高の入り口である「神田橋IC」や「飯田橋IC」もあるので、車を利用すれば生活の幅はさらに広がります。

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神田グルメは日常をワンランク華やかにする
欧風カレー ボンディ 神保町本店

神田エリアにはさまざまなグルメを楽しめる老舗も魅力です。かつて連雀町といわれた一帯は東京大空襲の戦果を奇跡的に免れました。大都会の路地に一歩足を踏み入れると、まるで昭和にタイムスリップしたかのような感覚にとらわれるでしょう。

1897(明治30)年から続く鳥すきやきのお店や、1830(天保元)年創業というあんこう鍋の老舗など、100年以上の歴史を持つ店も少なくありません。江戸っ子のソウルフードであるそばの名店に、活力のチャージに欠かせない鰻、中華に洋食などさまざまなお店が軒を連ねています。豊富なお店を渡り歩きながら自分好みのお店を探してみるのもいいでしょう。

神田神保町エリアは、多種多様なカレー店がひしめく聖地としても有名です。神保町がカレーの街として名をはせるようになった理由は、購入した本を片手に読みながら食べやすいから、1990年代以降にさまざまなメディアで紹介されたからなど、諸説あります。1980年代以前から人気の老舗と新進気鋭の新しいお店が合計400店ほどあるというから驚きです。

掲載日
2025/03/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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