JR「垂水」駅、「山陽垂水」駅の北側では、「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」が進められ、2026（令和8）年3月の竣工をめざして、地上32階建ての複合施設が建設中です。開発が行われているのは、駅からも近く、「垂水センター街商店街」「銀座通り商店街」「一番街通り商店街」といった商店街も集まる垂水の玄関口といえる場所です。再開発ビルには、マンションや商業施設、駐輪場などが入り、ビル周辺には緑地も設けられる計画となっており、にぎわいとともに、ゆとりや潤いも生まれると期待されています。

駅の西側エリアでは、2023（令和5）年3月に「垂水駅西広場」のリニューアルし、樹木がライトアップされた温かみのある広場ができたほか、2024（令和6）年2月には「駅西側ロータリー」と原付約230台を収容できる「立体原付駐車場」がオープンしました。

今後は、2025（令和7）年2月に、救急機能を持つ急性期病院として「神戸徳洲会病院」が開設されます。病床数は216床の予定で、内科や外科、小児科やリハビリテーション科など、さまざまな診察に対応予定で、子育て世代から高齢者まですべての世代の人々の健康をサポートしてもらえる、地域の中核を成す医療機関が新たに誕生します。

駅の東側では、現在、「垂水図書館」と「東側ロータリー」が建設中です。地下1階は原付約200台と自転車約60台をとめられる駐車場、1階にはロータリー、2階から4階が「垂水図書館」となり、2025（令和7）年7月頃の開館が予定されています。

一般書コーナーが整備される図書館2階は、高い天井で解放感的な空間となる計画です。3階の児童書コーナーには、親子でゆったり本を楽しめるくつぬぎコーナーや、おはなし会や工作会など親子向けイベントが開催されるおはなしスペース、自習も可能な学習席などが設置されます。

また、4階の屋上には読書や息抜きができる広場も作られます。広さは現在の図書館の3倍以上の約2,200平方メートル、蔵書数は約12万冊、座席数は現在の4倍となる約300席と大幅にスケールアップされる予定で、ゆっくりと本に親しめる、居心地のよい滞在型の図書館となりそうです。

また、駅の北東エリアを校区とする「垂水小学校」でも校舎の新築工事が進んでいます。すでに2023（令和5）年4月に校地西側に体育館と一体となった西校舎が完成しており、2026（令和8）年度には校地南側にプールと一体となった南校舎が竣工します。これらの工事で、教室数が増加し、グラウンドも拡張されるなど学習環境がますます充実します。

さらに東側エリアでは、2023（令和5）年6月に「垂水児童館」も新しくオープンしました。児童館には、未就学児(0～6歳)の親子が、いつでもふらっと訪れ、おもちゃや絵本で自由に遊ぶことができ、子育て相談もできる「おやこふらっとひろば垂水」も併設されています。ここには、ねんねの赤ちゃんも安心して遊べる砂浜スペースや、垂水らしい海をイメージした遊具もあり、親子の楽しい交流の場となっています。

そのほか、駅の南側でも新施設が登場しています。2022（令和4）年4月にオープンした「神戸市立垂水体育館」は、天井高12m、約1,000平方メートルの競技場やトレーニングマシンのそろうトレーニングルームなどがある市民のスポーツの拠点です。卓球、バドミントン、太極拳、フラダンス、体操、チアダンスなど、幅広い年代の方が受講できる教室も開講されています。

また、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」も2024（令和6）年11月にグランドオープンを迎えました。アウトレットモールをはじめ、手ぶらBBQを楽しめるスペースや、赤ちゃんから小学生までが遊べる大きな砂場や遊具がいっぱいの「ボーネルンドあそびのせかい」など魅力あふれる施設がそろうリゾートアウトレットとして生まれ変わりました。

このように垂水エリアでは再開発が次々と進められており、今後も利便性の向上や教育環境の改善など、まちの魅力はますます向上すると期待されています。