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不動産価格の話題

2012/10/05Vol.265不動産価格

野村不動産アーバンネット実勢調査による2012.10.1時点の 首都圏「住宅地価格」と「中古マンション価格」の動向

当社が3ヶ月ごとに実施している「住宅地価格調査」・「中古マンション価格調査」からその概要を報告いたします。本報告は、野村不動産アーバンネットの各部センターの営業エリアにおいて、調査地点・対象マンションを選択し通常取引を想定して実勢価格を査定したものの要約です。調査地点は限定されたエリアから抽出したものですので、本報告書の数値は都県全体の変動率を表すものではありません。


首都圏の住宅地価格・中古マンション価格共に、四半期ベースの比較で値下り率がやや縮小

7-9月期の「住宅地価格」は、首都圏エリア平均では△0.6%(前回△1.0%)の変動率となりました。

四半期比較で「値上がり」を示した地点が2.1%(前回3.6%)、「横ばい」が78.6%(前回66.4%)、「値下がり」が19.3%(前回30.0%)となりました。横ばい地点割合が増加し値下がり地点割合が減少しています。平均変動率では埼玉県以外では値下り率が縮小し、全エリア平均変動率は横ばい傾向となりました。

7-9月期の「中古マンション価格」は、首都圏エリア平均で△0.7%(前回△1.1%)の変動率となりました。

四半期比較で「値上がり」を示した地点が4.6%(前回2.3%)、「横ばい」が60.6%(前回52.8%)、「値下がり」が34.7%(前回44.9%)となり、横ばい地点割合が増加し値下がり地点が減少しています。平均変動率で神奈川県以外の値下がり率が縮小し、全エリア平均変動率でも値下がり率は縮小しました。

年間ベースでは、住宅地価格・中古マンション価格共に値下り率がやや縮小傾向

年間ベースの住宅地価格変動率は、首都圏エリア平均で△2.9%(前回△3.4%)となりました。

地点割合の年間比較では、「値上がり」が6.4%(前回7.1%)、「横ばい」は30.0%(前回26.4%)、「値下がり」が63.6%(前回66.4%)と横ばい地点の割合が増加しました。平均変動率は埼玉県と千葉県の値下がり率が縮小しています。

年間ベースの中古マンション価格変動率は、首都圏エリア平均で△3.3%(前回△3.6%)となりました。

地点割合の年間比較では、中古マンションの「値上がり」地点割合は4.2%(前回4.2%)、「横ばい」が20.8%(前回19.5%)、「値下がり」が75.0%(前回76.3%)となり、ほぼ変化は見られません。東京都区部、埼玉県、千葉県で値下がり率がやや縮小しています。

企画・編集:野村不動産ソリューションズ株式会社 流通事業本部 営業企画部 企画課

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