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#住宅購入

2019.05.24

住みたい街、恵比寿・代官山・中目黒の魅力と中古マンション事情

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恵比寿や中目黒、代官山といえば、若い世代に人気のグルメやファッションの街というイメージがありませんか?しかし、広めの一戸建てやハイグレードマンションの立ち並ぶ落ち着いた住宅地もあるのです。交通アクセスの良さや商業施設だけではない住む街としての魅力を紹介します。

「住みたい街 恵比寿」人気ランキングで上位に入る理由

「住みたい街」などのランキングで上位の常連となっている街はいくつかありますが、「恵比寿」もその一つです。

グルメ雑誌やマーケティング調査のランキングでも、恵比寿は上位にランクされています。新しいレストランやバーなどの飲食店が進出し、常に新鮮なグルメが楽しめる街としての魅力も、住みたい街のランクを押し上げている一因なのでしょう。

「住む街」としての恵比寿のアドバンテージの一つは、何と言っても"足回り"の良さでしょう。恵比寿駅はJR山手線と東京メトロ日比谷線が通るクロスポイントにあります。オフィスエリアだけでなく、代官山や中目黒、六本木など遊びに行く街への出やすさも兼ね備えているわけです。

恵比寿駅は、JR山手線では「渋谷」駅と「目黒」駅の間にあり、JR埼京線・湘南新宿ライン各線も停車します。「新宿」駅や新幹線のターミナル「品川」駅へのアクセスもスムーズです。

東京メトロ日比谷線では「広尾」駅や「六本木」駅、「中目黒」駅へ、いずれも5~6分程度の乗車時間です。タクシーでは、1,000円台~2,000円前後で行き来できる距離圏にあります。首都高速へも出やすいため、自動車での移動が多い人にも便利でしょう。

恵比寿の高台エリアには高級マンションが

恵比寿がハイグレードなマンション立地として注目されたキッカケは、1994年に開業した「恵比寿ガーデンプレイス」でしょう。サッポロビール工場跡地に、オフィスから商業・飲食施設、マンションまでを採り入れた複合再開発です。美術館や映画館、ホテルも備えており、恵比寿駅周辺の喧噪から離れ、一つの街ともいえる規模感です。

◆恵比寿ガーデンプレイス内「恵比寿ガーデンテラス壱番館」

恵比寿周辺には少し足を伸ばすと、落ち着いた街並みが広がります。

たとえば、恵比寿ガーデンプレイスのすぐ南側には、高級住宅地「長者丸」があります。現在は長者丸という町名は残っておらず、品川区上大崎2丁目のあたりです。距離的な最寄り駅は「目黒」の物件が多いのですが、目黒駅からのアクセスよりも、「恵比寿ガーデンプレイスから徒歩○分」というイメージで捉える人も少なくありません。

恵比寿駅西口から恵比寿銀座通りを抜け、ゆるやかな坂を上ると中低層マンションの多いエリアとなります。行政区画でいえば、「渋谷区恵比寿南3丁目」と「目黒区中目黒1~2丁目」の境界周辺です。

◆恵比寿南のマンション「プラウド恵比寿」
◆中目黒2丁目のマンション「テラス恵比寿の丘」

駅周辺のリニューアルで進化し続ける「中目黒」

恵比寿の隣「中目黒」も、住みたい街や人気の街のランキングで上位に入ります。目黒川沿いの桜やカフェ、隠れ家っぽいレストランのほか、駅の周辺ではこの20年間で複数の再開発があり、それに伴って街の雰囲気を変えてきました。

<中目黒を変えた開発プロジェクト>
・2002年:中目黒駅南西エリアに、オフィス・マンション・公共施設が入った「中目黒ゲートタウン(GT)」が誕生

・2009年:駅東南エリアの目黒川沿いに、45階建てマンション「中目黒アトラスタワー」や、商業施設や医院・クリニックなどの複合再開発ゾーン「ナカメアルカス」が誕生。

・2016年:「中目黒高架下」開業。東急東横線高架の耐震改修工事に伴う開発で誕生。全長700mに及ぶ高架橋の屋根を共用する「ルーフ・シェアリング」というコンセプトで、書店、飲食店、スモールオフィスなど30店舗近くが並ぶ。

中目黒には、実は閑静な住宅地もあります。山手通りなどの広い通りから少し離れた一画にある「諏訪山」です。

◆中目黒駅前「中目黒アトラスタワー」

諏訪山は、現在の行政区分では「上目黒3丁目」あたりです。小学校"お受験"を目指す御三家幼稚園の一つともいわれる「枝光学園幼稚園」があります。同園は1953年に開園した歴史あるミッション系の幼稚園で、そこに通う目的の教育熱心なファミリーのニーズが高いエリアといえるでしょう。

◆諏訪山/上目黒3丁目「ザ・諏訪山レジデンス」

「近代日本の集合住宅」の発展に関わった「代官山」

渋谷・恵比寿・中目黒で形作られるトライアングルの真ん中に「代官山」があります。渋谷川と目黒川にはさまれた一帯に、青葉台、猿楽町、鉢山町、南平台など、高級感のある高台の住宅地が集まっています。200m2を超える大型住戸のプレミアムマンションを見つけることも難しくありません。

また代官山駅周辺は、近代日本の「集合住宅」の発展についても、重要な役割を担ってきました。

<代官山の「集合住宅開発」3つのプロジェクト>
・1927年:同潤会代官山アパート誕生。関東大震災の復興支援団体「同潤会」が建設した近代日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅の一つ。青山アパート(現・表参道ヒルズ)と共に代表的な存在でした。1996年に解体後、建て替え・再開発で2000年に「代官山アドレス」として生まれ変わりました。

・1955年:代官山東急アパートメント誕生。外国人向け高級賃貸住宅の先駆け。1993年に建て替えられており、現在は、シェアオフィスやライフスタイルショップなどの複合施設「テノハ代官山」として運営中。2020年前後に再リニューアルする計画があります。

・1969年:代官山ヒルサイドテラス第一期開業。計画スタートから25年間、6期に渡って、旧山手通りの細長い200mに及ぶエリアに、住宅と店舗・ホールを核とした一連の低層集合住宅群が建設されました。

代官山で、新しい時代を切り開いた3つの都市型集合住宅の試みが生まれたことは、この地域を象徴的に物語っているのではないでしょうか。

◆代官山町「代官山アドレス」

旧山手通り沿いには、外国大使館、教会、インターナショナルスクールも多く、国際色豊かな雰囲気を醸し出しています。

代官山は今も変化し続けています。旧山手通り沿いにあったNTT猿楽町社宅の跡地に、代官山T-SITEができたのは2011年。蔦屋書店を核に、自転車・カメラ・ペット・輸入玩具などの専門ショップやクリニックが併設され、広い駐車場が整備されています。

そして、代官山交番前から目切坂を下ると、2019年4月に東京音楽大学「中目黒・代官山新キャンパス計画」が開校しました。音楽ホールや、中目黒と代官山の二つの街とキャンパスをつなぐオープンスペースなどが設けられています。

グルメや大規模な商業施設、ファッションのイメージで語られることの多い恵比寿・代官山・中目黒。しかし、マンションや歴史ある住宅街が広がるエリアもあり、住む街としての魅力もあふれる「住みたい街」ランキング上位も納得の街といえるでしょう。

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