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繰上返済はまとめて行う?マメに行う?

2009年11月25日

繰上返済とは、毎月の返済とは別に、借入額の一部(あるいは全額)を返済することです。
元金を減らすことができるため、支払い利息を軽減する効果があり、最近では、繰上返済することを前提に住宅ローンを組む人も増えています。

繰上返済の仕組み

繰上返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。
「期間短縮型」で繰上返済をした場合は、毎月の返済額等は変わりませんが、返済期間が短くなるため、短縮された期間に支払う予定だった利息が軽減されます。利息軽減効果は同じ時期に同じ金額の繰上返済を行った場合には、「返済額軽減型」よりも大きくなります。
繰上返済による利息軽減効果は、通常は、繰上返済を行う時期が早いもの、金利が高いもの、返済期間が長いものほど、利息軽減効果は大きくなります。
このようなことから、時期はなるべく早く「期間短縮型」で行うことが効率的とされていますが、最近では、将来金利が変わるタイプの住宅ローン(変動金利型や固定期間選択型)を利用している人が多くなり、繰上返済を行うにあたり、新たな注意点も出てきています。

まとめて行った場合とマメに行った場合の差はどのくらい?

繰上返済は、行う時期が早いほうが利息軽減効果が高いことは広く知られています。では、ある程度繰上返済用のまとまった資金が貯まるのを待って繰上返済するのと、少しずつでも早めに繰上返済するのとでは、どのくらい効果が違うのでしょうか?
 例:借入額3,000万円、35年返済、金利3%、元利均等返済、ボーナス返済なし
  期間短縮型で繰上返済した場合
 毎年行った場合まとめて行った場合
5年間で500万円 <毎年100万円>
利息軽減額 約651万円
<5年後に500万円>
利息軽減額 約590万円
5年間で150万円 <毎年30万円>
利息軽減額 約226万円
<5年後に150万円>
利息軽減額 約205万円
上記の例で、毎年100万円ずつ行う場合には、毎年行った方が5年後にまとめて500万円の繰上返済をするよりも約61万円も利息軽減効果が大きくなります。これは早く行うほど効果が大きいためで、金額は少なくても繰上返済はマメに行った方がお得ということがわかります。
上記の例で、毎年100万円ずつ行う場合には、毎年行った方が5年後にまとめて500万円の繰上返済をするよりも約61万円も利息軽減効果が大きくなります。これは早く行うほど効果が大きいためで、金額は少なくても繰上返済はマメに行った方がお得ということがわかります。
ただし、繰上返済額が小さければ、この差も小さくなります。毎年30万円ずつ行うのと、5年後にまとめて150万円を行う場合の差は約21万円です。
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