【大宮・さいたま新都心】さらなる飛躍を目指して開発が進む、大宮・さいたま新都心エリア
さいたま市を代表する駅であり、埼玉県最大のターミナル駅としてにぎわう「大宮」駅周辺では、都市インフラ整備が積極的に進められ、近代的な街並みに生まれ変わりました。現在も、複数の市街地再開発事業や土地区画整理事業が進行中で、隣の「さいたま新都心」駅も含め、さらに便利で快適な街へと進化を遂げようとしています。
大宮の街は「氷川神社」の門前町、中山道の宿場町として発展しました。「氷川神社」や「大宮宿」があり、古くから発展してきたのが「大宮」駅の東口周辺です。こうした長い歴史を持つ「大宮」駅東口エリアでは、再開発事業の計画が進められ、街の姿が変わり始めています。
そのリーディングプロジェクトとなったのが、「大宮駅東口大門町2丁目中地区」の第一種市街地再開発事業です。「大宮タカシマヤ」の北側、かつての「大宮中央デパート」の跡地を中心にした約1.4ヘクタールの事業地域に地上18階・地下3階の再開発ビルが建設されました。2022(令和4)年4月に「大宮門街(おおみやかどまち)」としてオープンしており、オフィスやショッピング施設、公共施設(市民会館おおみや)、駐車場などが順次開業しています。
その東側に隣接する「大宮駅東口大門町3丁目中地区」でも新たな再開発計画が立ち上がっています。高さ約99mの複合ビルの中高層階は大規模・高規格オフィスとなる予定で、広場や歩行者空間の整備も行われます。
「大宮」駅西口周辺は早くから都市インフラ整備が進められてきたエリアです。1982(昭和57)年に開通した東北・上越新幹線の工事に併せて、「大宮」駅西口エリアでは大規模な土地区画整理事業や市街地再開発事業が行われました。「ソニックシティ」や「大宮スカイビル」、「シーノ大宮」といった再開発ビルが誕生し、「大宮」駅西口は埼玉県有数のショッピングタウンに成長しています。
現在も「大宮スカイビル」の南側で「大宮駅西口第四土地区画整理事業」が進行中です。すでに子育て支援施設などが入る「のびのびプラザ大宮」や「大宮駅西口自転車駐輪場」がオープンするなど、近隣の住民もそのメリットを享受できるようになりました。この土地区画整理事業の全体完了は2029(令和11)年3月末を予定しており、関連事業の都市計画道路の整備と併せてさらに快適な街になるでしょう。
「ソニックシティ」の北側では「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。「大宮サクラスクエア」と名付けられたこのエリアでは、2024(令和6)年7月竣工を目指して2棟の複合施設(地上28階建て、13階建て)の建築工事が進んでおり、住宅・商業・業務機能および防災機能を併せ持った新しい街が誕生予定です。
さらに、その西側の「大宮駅西口第3-A・D地区」でも大規模複合再開発が計画されており、地上27階・地下2階の再開発ビルの建設が予定されています(2024(令和6)年頃着工、2027(令和9)年頃竣工予定)。
「大宮」駅の南側に広がるさいたま新都心エリアもここ十数年で大きく成長しました。さいたま新都心は2000(平成12)年5月5日に街開きが行われ、2004(平成16)年には「コクーン1」がオープン、さいたま市に新たなショッピングの拠点「コクーンシティ」が生まれました。2015(平成27)年には「コクーン2」と「コクーン3」もオープンしました。
また、「さいたま新都心」駅の西口には、2016(平成28)年12月に「埼玉県立小児医療センター」、2017(平成29)年1月には「さいたま赤十字病院」が相次いで開院しました。2つの病院が隣接立地するメリットを生かし、小児医療や救急医療の拠点となっています。2017(平成29)年にはホテルや商業施設、保育園などで構成する複合ビル「JRさいたま新都心ビル」が完成しています。
また、現在浦和にある「さいたま市役所本庁舎」が2031(令和13)年を目途にさいたま新都心に移転することが決定しています。移転先は現在の「さいたま新都心バスターミナル」のあたりで、コンビニエンスストアや飲食店、オフィスなど民間機能との複合化が検討されています。
2015(平成27)年の北陸新幹線開業、2016(平成28)年の北海道新幹線開業により、「大宮」駅周辺はさらに拠点性が向上しています。現在もさまざまな都市インフラの整備が進行中で、今後もより利便性が高く、より安全で、よりにぎわいのある街へと発展していくことが期待されます。
- 掲載日
- 2023/11/23
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。