【勝どき・晴海】急速な発展を遂げた臨海部は、交通網や公共空間も整備・強化されより住みよい街へ
銀座や築地に近く、都営地下鉄大江戸線で「新宿」駅や「六本木」駅などにもダイレクトアクセスできる勝どき・晴海エリアでは、1990年代から多くの再開発が行われ、2020(令和2)年にはホームズ「首都圏版LIFULL HOME’S住みたい街ランキング」の「買って住みたい街」ランキングで勝どきが前年の16位から1位に急上昇するなど人気の街に進化しました。スケールの大きな新しい街が誕生したり、新たな交通システムの開通が予定されるなど、今後の発展にも注目が集まっています。
再開発が相次ぎ、急速な発展を遂げてきた勝どき・晴海エリア。現在も都市インフラ整備は続けられています。
なかでも「勝どき」駅の南側、朝潮運河と新月島川沿いの勝どき四丁目、勝どき二丁目の約3.7ヘクタールを対象とした「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」は、2015(平成27)年には再開発組合の設立が認可されており、2018(平成30)年度から工事に着手、事業の完了は2028(令和10)年度を予定しています。地上58階のA1棟、地上45階のA2棟、地上29階のB棟の3棟の高層マンションを建設する大規模なものです。
住居の規模は合計で3,255戸。低層階に商業施設や事務所、公共施設が設けられるほか、一時集合場所となる防災広場や一時滞在可能な屋内避難スペースを確保するとともに、水上の輸送拠点となる防災船着場を整備し、地域の防災機能の強化も併せて行われる予定で、周辺に暮らす人々にも大きなメリットをもたらすことでしょう。
こうした再開発に合わせ、都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅では改良工事が行われてきました。このうち新設される大門方面行きホームとA3a出口は2019(平成31)年2月に使用開始されました。さらに、2020(令和2)年6月に改良工事が完了し、「勝どき」駅周辺の混雑も緩和されたことで、電車の利用もより便利になりました。
タワーマンションが集まる街並みは、勝どき・晴海エリアの特徴的な景観です。2016(平成28)年には、「KACHIDOKI THE TOWER」や 「ザ・パークハウス晴海タワーズ ティアロレジデンス」 など、複数のタワーマンションが誕生し、さらに街の風景が変化しました。
「晴海ふ頭客船ターミナル」の北側一帯にある「HARUMI FLAG」は、東京メトロ「銀座」駅から約2.5km、JR「東京」駅から約3.3kmと都心へのアクセスに優れた場所に位置しながらも、三方を海に囲まれ、東京湾の眺望を満喫することができる恵まれた住環境です。
約18ヘクタールの広大な敷地に隣接する施設には、東京都によって整備されるマルチモビリティステーションや2つの公園、中央区により新設される小学校などがあり、住宅だけでなく、交通・商業・公園・学校・保育など、暮らしに必要なものが揃う「ALL IN TOWN」です。
建物の配置は住宅地区と周辺の緑地、広場と一体的な街並みとなるよう配慮され、エリア内から水辺への導線が整備されるなど、都内でも有数の美しい街になるでしょう。
発展を続けてきた勝どき・晴海エリアには新たな交通アクセスの整備計画もあります。そのひとつが環状2号線を利用した都心と勝どき・晴海エリアを結ぶBRT(バス高速輸送システム)です。2015(平成27)年9月には、 BRTの運行事業者として京成バスが選定されました。
2020(令和2)年10月にプレ運行(一次)として、虎ノ門ヒルズと晴海BRTターミナル間で運行が開始されています。その後の二次のプレ運行では、虎ノ門ヒルズから「東京テレポート」駅間の幹線ルート、虎ノ門ヒルズから「豊洲」駅を経由し「豊洲市場前」駅までを結ぶ晴海・豊洲ルート、「新橋」駅から勝どきBRTまでの勝どきルートの3ルートで行われる予定です。
さらに本格運行時には、東京ビックサイトや東京国際クルーズターミナルへの路線拡大も計画されています。 BRTのルートとなる環状第2号線の整備も進められることになっており、都心方面とのアクセスがますます便利になりそうです。
今後のさらなる発展が期待されている勝どき・晴海エリア。刻々と変化を続ける街の姿に注目が集まっています。
- 掲載日
- 2020/08/31
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。