【勝どき・晴海】急速な発展を遂げた臨海部は、交通網や公共空間も整備・強化されより住みよい街へ

銀座や築地に近く、都営地下鉄大江戸線で「新宿」駅や「六本木」駅などにもダイレクトアクセスできる勝どき・晴海エリアでは、1990年代から多くの再開発が行われ、ホームズ「首都圏版LIFULL HOME’S住みたい街ランキング」の「買って住みたい街」ランキングでは2020(令和2)年から5年連続で勝どきが1位を獲得しています。スケールの大きな新しい街が誕生したり、新たな交通システムの開通が予定されたりと、今後の発展にも注目が集まっています。

再開発が相次ぎ、急速な発展を遂げてきた勝どき・晴海エリアでは、現在も都市インフラ整備が続けられています。
なかでも「勝どき」駅の南側、朝潮運河と新月島川沿いの勝どき四丁目、勝どき二丁目の約3.7ヘクタールを対象とした「勝どき東地区第一種市街地再開発事業」は、2015(平成27)年には再開発組合の設立が認可されており、2019(平成31)年3月から工事に着手、事業の完了は2028(令和10)年10月を予定しています。地上58階のA1棟、地上45階のA2棟、地上29階のB棟の3棟の高層マンションを建設する大規模なものです。
住居の規模は合計で約3,250戸。低層階に商業施設や事務所、公共施設が設けられるほか、一時集合場所となる防災広場や一時滞在可能な屋内避難スペースを確保するとともに、水上の輸送拠点となる防災船着場を整備し、地域の防災機能の強化も併せて行われる予定で、周辺に暮らす人々にも大きなメリットをもたらすことでしょう。
こうした再開発に合わせ、都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅では改良工事が行われてきました。2019(平成31)年2月には大門方面行きホームとA3a出口が新設され、2020(令和2)年6月に改良工事が完了しました。「勝どき」駅周辺の混雑も緩和されています。

タワーマンションが集まる街並みは、勝どき・晴海エリアの特徴的な景観です。2016(平成28)年には、「KACHIDOKI THE TOWER」や 「ザ・パークハウス晴海タワーズ ティアロレジデンス」 など、複数のタワーマンションが誕生し、さらに街の風景が変化しました。
「晴海ふ頭客船ターミナル」の北側一帯にある「HARUMI FLAG」は、東京メトロ「銀座」駅から約2.5km、JR「東京」駅から約3.3kmと都心へのアクセスに優れた場所に位置しながらも、三方を海に囲まれ、東京湾の眺望を満喫することができる恵まれた住環境です。
約18ヘクタールの広大な敷地に隣接する施設には、東京都によって整備されるマルチモビリティステーションや2つの公園、中央区により新設される小学校などがあり、住宅だけでなく、交通・商業・公園・学校・保育など、暮らしに必要なものが揃う「ALL IN TOWN」です。
建物の配置は住宅地区と周辺の緑地、広場と一体的な街並みとなるよう配慮され、エリア内から水辺への導線が整備されるなど、都内でも有数の美しい街として人気です。

発展を続けてきた勝どき・晴海エリアには環状2号線を利用した都心と勝どき・晴海エリアを結ぶBRT(バス高速輸送システム)があります。2015(平成27)年9月にBRTの運行事業者として京成バスが選定され、現在は虎ノ門ヒルズから「東京テレポート」駅間の幹線ルート、虎ノ門ヒルズから「豊洲」駅を経由し「豊洲市場前」駅までを結ぶ晴海・豊洲ルート、「新橋」駅から勝どきBRTまでの勝どきルート、「新橋」駅から晴海地域交流センター「はるみらい」を経由し、「HARUMI FLAG」までの選手村ルートの4ルートで運行されています。
今後は、東京ビックサイトや東京国際クルーズターミナルへの路線拡大も計画されています。 BRTのルートとなる環状第2号線の整備も進められることになっており、都心方面とのアクセスがますます便利になりそうです。
勝どき・晴海エリアで新たな交通手段として期待されているのが「都心・臨海地下鉄新線」です。国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークとして位置付けられており、開通すれば国際競争力強化の拠点である都心と臨海副都心とのアクセス利便性の向上、山手線等の混雑の緩和が期待されています。
「東京(仮称)」駅から「有明・東京ビッグサイト(仮称)」駅を結ぶ新線が開通することで、晴海から羽田空港まで現在約35分かかっているところ、約20分で辿り着くことができます。
今後のさらなる発展が期待されている勝どき・晴海エリア。刻々と変化を続ける街の姿に注目が集まっています。
- 掲載日
- 2025/03/31
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。