【八重洲・日本橋】巨大バスターミナル整備でさらに便利で使いやすくなる日本橋・八重洲エリア
日本橋エリアでは、「日本橋再生計画」と呼ばれる再開発が行われ、「COREDO日本橋」や「COREDO室町」など新たなショッピング施設が誕生しました。また、地域のコミュニティ拠点として「福徳神社」の社殿の再建や、「福徳の森」を整備したことでも話題となりました。
2019(平成31)年には「日本橋室町三井タワー」も竣工・開業、開発エリアを隅田川から日本橋川に挟まれた地域に広げて、新しい親水空間を含めた大規模開発が続いています。
その中で、CORED日本橋、日本橋一丁目三井ビルディングを含む面積3.9ヘクタールの開発が予定されているのが、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」です。
この、日本橋川沿いの大規模プロジェクトは、高さ約287mの超高層複合施設が計画されており、オフィスのほか大規模カンファレンス施設、ビジネス支援施設、国際的な水準の高級ホテルなどが入居予定です。一帯が地上デッキや地下通路でつながる計画で、新しい歩行者ネットワークが形成されることになっています。竣工予定は2026(令和8)年です。
東京を代表するターミナル「東京」駅前の八重洲エリア周辺も、複数の大規模再開発により大きく生まれ変わります。特に、東京駅前再開発3地区(一丁目東・二丁目北・二丁目中地区)と呼ばれる3つのエリアに、ビジネスだけでなく生活基盤を持ったさまざまな施設が整備される予定で、注目を集めています。
八重洲通りの南側で進行するのが、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」です。「東京ミッドタウン八重洲」として2022(令和4)年に竣工し、同年9月から先行オープン、2023(令和5)年4月にはグランドオープンを迎える予定です。地上45階・地下4階と地上10階・地下4階の複合ビルには、オフィスのほか最上部に「ブルガリ ホテル東京」、1階~4階には、約60店舗が出店予定の商業施設や交流施設が整備されます。また、地下2階には、空港バスや高速バスが発着する大規模バスターミナルが誕生します。現在、「東京」駅のバスターミナルは数か所に分散していますが、これらの再編により利便性の向上が期待されます。
また、再開発敷地内にあった小学校はそのまま複合ビルの1階~4階に組み込まれることになり、全国的にもユニークな小学校併設の複合ビルとなります。
八重洲通りの北側、「東京」駅前の大丸デパートの向かい側では、「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」として、地上51階建てで高さ約250m・地下4階のビルを整備する計画になっています。2020(令和2)年10月から開発予定地の取り壊しが開始され、2021(令和3)年に着工、竣工は2025(令和7)年度を予定しています。
複合ビルは、高層階にオフィス、低層階にはカンファレンス施設や高度医療施設と連携したクリニックなどが入る計画です。
また、こちらにも地下1階に空港直行バスや、主要都市を結ぶ高速バスが発着する大規模バスターミナルが整備されます。空港の24時間化に対応したラウンジが設けられることにもなっており、「東京」駅周辺はさらに交通アクセスの要衝として発展するでしょう。
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は、「八重洲ブックセンター」などがある一帯で行われる再開発です。
地上43階・地下3階・高さ約226mの高層ビルには、他の2地区と同様、地下階のバスターミナル以外には、オフィス、商業施設、居住・滞在施設、インターナショナルスクールなどの入居が予定されています。他の2地区と異なるのは、インターナショナルスクールや外国人の滞在を前提としたサービスアパートメントが整備されるなど、ビジネスワーカーの生活を支える機能が備わることです。
このほか、「八重洲二丁目南地区」や京橋三丁目に予定されている戸田建設の新本社ビル「(仮称)新TODAビル」など、複数の再開発事業が計画されています。ますますにぎわいを増しそうな日本橋・八重洲エリアの今後に注目が集まっています。
- 掲載日
- 2020/10/09
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。