【梅田】「うめきた2期」の再開発で大阪市の新たな拠点が誕生!
「グランフロント大阪」の誕生でさらににぎわいが増したJR「大阪」駅北口周辺では、現在「うめきた2期」の開発、それに伴う新駅の設置、新しい駅ビルの建設工事などが進められています。
特に2024(令和6)年から順次まちびらきを迎える予定の「うめきた2期」開発では、街全体に緑を取り入れ、世界をリードするイノベーションとの融合をテーマとしており、従来にはない街の誕生に大きな注目が集まっています。
JR「大阪」駅北側に広がる旧梅田貨物駅跡地では、産学官連携による大規模開発「うめきたプロジェクト」が進められています。2013(平成25)年には先行開発区域で「グランフロント大阪」がオープンして大きな話題を集め、関西でも屈指の人気スポットとなりました。
続く「うめきた2期」区域では、「『みどり』と『イノベーション』の融合拠点」をまちづくりの方針に掲げています。2018(平成30)年7月には三菱地所を代表者とするグループがうめきた2期地区開発事業者に決定し、2020(令和2)年12月に工事がスタートしました。
この「うめきた2期地区開発プロジェクト」では、核となる緑豊かな都市公園、ビジネスから観光まで幅広いニーズを担う南街区、イノベーティブなライフデザインを実現する北街区、というようにエリアを3つのゾーンに分けています。
都市公園は面積約4.5ヘクタールで、大規模災害時の避難場所としての防災機能も備えています。公園の南エリアは芝生広場と水景のあるにぎわいの空間、北エリアは緑豊かな自然を感じられる憩いの空間となり、園内にはカフェやレストランなども整備されます。
この都市公園をはじめ、植栽などを合わせた「みどり」のスペースは、甲子園球場2つ分を上回る8ヘクタールにも及び、都心の開発では異例といえます。
南街区には、オフィスやホテル、MICE施設を備えた賃貸棟2棟(地上39階・地下3階建て、地上28階・地下3階建て)と、分譲マンション1棟(地上51階・地下2階建て、約600戸)が建設されます。
サポート機能も充実した大規模な最先端オフィスは、国内外企業やクリエイターたちの活動拠点となり、「うめきた2期」ならではの新しいワークスタイルの実現が期待されます。
北街区には、ホテルやイノベーション・プラットフォーム施設を備えた賃貸棟1棟(地上26階・地下3階建て)と、分譲マンション1棟(地上47階・地下1階建て、約600戸)が建設されます。
さらに両街区とも賃貸棟の低層部分には商業施設が入ります。具体的にはレストランやショップのほか、天然温泉をはじめとした温浴ゾーン・サウナ・プール・ジムなどで構成される「都市型スパ」の入居も決定しています。
「うめきた2期」は2024(令和6)年夏頃に一部区域の先行まちびらき、2027(令和9)年度に全体開業を予定しています。
「うめきた2期」再開発では、エリア内を通過するJR東海道線支線(梅田貨物線)の地下化工事と、新駅設置の工事も行われています。JR東海道線支線は「京都」駅や「新大阪」駅と「関西空港」駅を結ぶ特急はるか号や、「白浜」駅、「新宮」駅方面に向かう特急くろしお号が走る線路です。
このJR東海道線支線の地下化とともに、2023(令和5)年春には「大阪」駅の西口地下に新駅(仮称:うめきた(大阪)地下駅)が開業する予定です。
従来は「大阪」駅を経由していなかった特急「はるか」や「くろしお」もこの新駅に停車する予定で、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスが大幅に改善されます。
また、新駅は2031(令和13)年春に開通予定の「なにわ筋線」の始発駅にもなります。なにわ筋線は、新駅とJR「難波」駅および南海本線「新今宮」駅をつなぐ新線で、完成すれば関西国際空港方面へのアクセスはさらに便利になります。
「大阪(梅田)」駅から関西国際空港までは現在最短で、JR利用で約64分、地下鉄・南海線利用(乗り換え1回)で約54分かかっていますが、なにわ筋線開通後は直通45分前後に短縮される見込みです。
なお新駅の名称については、改札内連絡通路の整備により新駅も現在の「大阪」駅の一部となることから、開業時には「大阪」駅として統一されることが決定しています。
新駅の開業に向けて、「大阪」駅の西側高架下には新しい改札口も整備されます。これにより、駅の混雑緩和や西側地区へのアクセス向上が期待できます。新改札口周辺には商業施設が配置されるほか、バスターミナルも新設されます。
また新改札口に隣接して、JR西日本と大阪ターミナルビルにより、新しい駅ビルも建設中です。地上23階・地下1階建てのビル内には、新たなビジネス活動拠点としてのオフィスゾーンや、多様なニーズに対応する商業ゾーンも整備される予定で、2024(令和6)年秋の開業を目指しています。
さらに梅田3丁目の旧大阪中央郵便局跡地では、新改札口と連絡通路で直結する形で、日本郵便、大阪ターミナルビル、JTBによる大型複合ビルの建設工事も進んでいます。
西日本最大級のオフィス空間や約400室のホテル、座席数約1,200席の劇場、商業施設等で構成され、商業施設の中心部には4層吹抜けの開放的なアトリウムも設けられます。竣工は2024(令和6)年予定です。
「うめきた2期」周辺は日々進化を続けており、大阪の未来を担う街の変化に注目が集まっています。
- 掲載日
- 2021/07/29
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。