【旗の台】東急線2路線利用可能、商店街も広がる下町のような懐かしさが漂う街
旗の台という地名は旗の台三丁目にある「旗岡八幡神社」に由来するといわれています。平安時代、現在の千葉県にあたる上総・下総で起きた大規模な反乱を源頼信が平定しました。源頼信が同地へ向かう際に、この地で宿泊し戦勝を祈願したことが発祥とされています。高台に陣を敷き、旗上げをしたことから、「旗岡」あるいは「旗の台」と呼ばれるようになりました。
江戸時代に入ってからも「旗岡八幡神社」は武士を中心に信仰を集め、毎年2月15日には各地から集まった武士がこの地で弓の腕を競い合っていたそうです。この競技の後には、参加した武士が甘酒を飲んで疲れを癒していました。これが現在も「旗岡八幡神社」で行われている「甘酒祭り」の由来とされています。
また、「旗の台」駅の西に建つ「旗の台伏見稲荷神社」は旗の台の氏神として信仰を集めてきた神社で、赤い鳥居は地域のシンボルとして親しまれています。
旗の台の中央を東西に貫く中原街道は江戸と今の平塚市を結ぶ道路で、古代から利用されていたといわれています。かつては東海道の一部として機能し、江戸時代以降に現在の国道15号沿いの東海道が整備されると、脇道として使われるようになりました。
その後、都道2号として整備された中原街道は東京都南西部と神奈川県南東部を結ぶ幹線道路となり、現在も多くの自動車や人々が行き交います。また、中原街道沿いにはマンションが続々と誕生し、多くの人々の暮らしの場にもなりました。
東急池上線と東急大井町線が交差する「旗の台」駅周辺に広がる旗の台エリアは、交通アクセスの利便性も魅力の一つです。
東急池上線を利用すれば、JR山手線や都営地下鉄浅草線に接続する「五反田」駅に4駅7分ほどで到着します。「五反田」駅でJR山手線に乗り換えれば「渋谷」駅や「新宿」駅、都営地下鉄浅草線に乗り換えれば「新橋」駅や「日本橋」駅方面にスムーズにアクセスできます。
東急大井町線は各駅停車のほか急行も停車し、急行に乗れば「大井町」駅まで1駅5分でアクセスできます。「品川」駅や「東京」駅方面には「大井町」駅からJR京浜東北線乗り換え、お台場方面には「大井町」駅からりんかい線乗り換えが便利です。
「旗の台」駅から北方向には「昭和大学 旗の台キャンパス」と「昭和大学病院」があります。「昭和大学」は1928(昭和3)年に「昭和医学専門学校」として設立され、1952(昭和27)年に6年制の「昭和医科大学」が発足、1964(昭和39)年から「昭和大学」となりました。
医学部、歯学部、薬学部に加え、看護とリハビリ系の保健医療学部を持ち、「医系総合大学」を標榜しています。「昭和大学 旗の台キャンパス」では医学部、歯学部、薬学部の学生が学んでおり、旗の台の街には学生の姿も多く見られます。
「昭和大学 旗の台キャンパス」の西には「香蘭女学校」もあります。ここは1888(明治21)年にイギリス国教会の宣教師により創立された長い歴史を持つキリスト教系の女子中高一貫校です。
大正時代、「香蘭女学校」に派遣されてきたイギリス国教会の宣教師が「ガールガイド東京第一組」を発足させたことから、ここは日本におけるガールスカウト発祥の地としても知られています。現在も「香蘭女学校」では部活動の一環としてガールスカウトの活動が行われています。
※実際とは異なる場合があります。
「旗の台」駅周辺には「旗の台三丁目商店街」、「旗の台四丁目商店街」、「旗ヶ岡商店街」、「旗の台稲荷通り商店街」、「旗の台東口通り商店街」など多くの商店街が広がり、下町のような情緒を感じることもできます。
「旗の台東口通り商店街」の「BON DANCE フェスティバル」をはじめ、ハロウィンやクリスマスなどの季節のイベントも豊富です。商店街には地元の人々に親しまれている飲食店も並び、お気に入りの店を見つけるのもこの地での暮らしの楽しみになるでしょう。
そのほか、「東急ストア フードステーション 旗の台」や「オオゼキ旗の台店」、「まいばすけっと 旗の台店」などスーパーマーケットも充実しています。さらに2022(令和4)年冬には駅東口改札前に「ヘルス&ウエルネス」をコンセプトとしたショッピングセンター「イオンタウン旗の台」のオープンも予定されています。
東急大井町線を使えば、「大井町」駅や「自由が丘」駅、「二子玉川」駅周辺に集まるショッピング施設も使いやすく、買い物の楽しみにも恵まれた住みやすいエリアといえるでしょう。
- 掲載日
- 2022/05/26
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。