【鎌倉】住宅地としても高い人気を誇る、永き歴史を感じる文化都市
「鎌倉」は、明治時代から別荘地として高い人気を誇っています。鶴岡八幡宮をはじめとした深い歴史を持ち、また山と海に囲まれた自然豊かな環境に立地しているなど、さまざまな魅力にあふれる風光明媚な環境のため、さまざまな文学作品や楽曲にも登場しています。
鎌倉エリアは首都圏有数の高級住宅街としても高い人気を誇り、 各種住みたい街ランキングの上位常連となっています。またリタイア後の生活の地としても注目を集める鎌倉は、スローなライフスタイルを実現する場所として今後も人気を集めることでしょう。
源頼朝によって築かれた古都・鎌倉の街には、中世から営々と紡いできた歴史を感じさせるスポットが数多く残っています。
街の中心にあるのが、鎌倉を代表するスポット「鶴岡八幡宮」です。1063(康平6)年、源頼義によって勧請されたことからはじまるこの神社は、鎌倉の歴史とは不可分の存在となっています。1180(治承4)年に、平家との戦いに打ち勝った源頼朝によって社殿が改められ、幕府の象徴的な存在として人々の崇敬を集めました。鶴岡八幡宮から由比ガ浜に伸びる「若宮大路」を中心に、格子状の街並みが形成されるなど、都市計画の中心核としての機能も果たしました。
鎌倉には八幡宮周辺以外にも歴史的なスポットが数多くあります。長谷界隈には「鎌倉大仏」や「長谷寺」といった鎌倉を代表する観光スポットが点在しています。また北鎌倉界隈にも鎌倉五山の「建長寺」や「円覚寺」、「あじさい寺」として知られる「明月院」など、情緒豊かなスポットがあり、多くの人が訪れています。
街全体が博物館のような街並みの鎌倉は、住む人にとっては、常にインスピレーションを与えてくれる豊かな環境が魅力的です。
明治時代より別荘地として高い人気を集めている鎌倉は、「エコ意識の高そうな街」「SUUMO住みたい街ランキング2020」といったランキングでも「緑や海、川などの自然が豊富」「地域の人がその街のことを好きそう」といった理由から上位にランクインしており、「穏やかなスローライフを鎌倉で送りたい」という方が多いということを示しているのではないでしょうか。ゆったりと流れる豊かな時間をすごす。歴史と海と自然に彩られた街並みを楽しむ。そんな思いを実現する場所として、鎌倉は今もなお人気の高い街です。
鎌倉といえば、忘れてはならないものの一つに「江ノ電」があります。単線の線路をトコトコと走る愛らしさは、鎌倉エリアの穏やかさを象徴しているようです。
そんな江ノ電沿線には、豊かなスローライフを実現できる環境が整っています。また、季節ごとにさまざまな種類の美味しい野菜が採れる葉山町を近くに控える鎌倉、特に長谷・由比ガ浜駅周辺には、ナチュラルやオーガニックをキーワードとしたグルメスポットが充実しています。また、鎌倉駅すぐの場所にある「鎌倉市農協連即売所」では、新鮮な鎌倉野菜を気軽に手に入れることができ、鎌倉の野菜や魚を用いた「地産地消」のレストランも点在しています。
「由比ヶ浜」や「材木座海岸」「稲村ヶ崎」など、美しい海辺の風景も恵まれています。シーズンには海水浴やサーフィンをはじめとした、マリンレジャーの一大スポットとして多くの人々を集めます。
そんな海の街・鎌倉は、日本におけるマリンレジャー発祥の地としての歴史を持っています。明治時代には医師・長与専斎によって、遠浅で波の静かな鎌倉の海は海水浴の最適地である、と紹介されました。ここから日本の海水浴の歴史が始まったともいえます。
海水浴場以外にも「逗子マリーナ」や日本のヨットレース発祥地である「葉山」を控えており、夏が待ち遠しくなるような場所となっています。
鎌倉の夏を彩る「鎌倉花火大会」は、由比ヶ浜海岸を中心に開催される一大イベントとして、遠方からも多くの人々が詰め掛けます。
鎌倉周辺は海と緑と太陽が似合う、明るい色彩に彩られています。こんな詩的なまでに美しい、風光明媚な環境ゆえなのか、鎌倉をテーマにした名曲が多数存在しています。
その代表といえば、やっぱりサザンオールスターズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1985(昭和60)年に発表されたサザンオールスターズの代表的なアルバム『kamakura』は、そのタイトルどおり鎌倉にまつわる楽曲が多数含められています。原由子さんのしっとりとした歌声が印象的な『鎌倉物語』に、高校時代を鎌倉で過ごした桑田佳祐さんが青春への想いを歌い上げた『夕陽に別れを告げて』、『Bye Bye My Love』などで、鎌倉は情緒たっぷりに歌われています。
また名曲『真夏の果実』をテーマソングとした、桑田佳祐監督作品の映画『稲村ジェーン』では、稲村ガ崎や七里ガ浜周辺が舞台として登場します。
サザン以外にも、バラードナンバー『鎌倉グッドバイ』など、江ノ電の各駅をモチーフにした楽曲で構成されるASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム『サーフ ブンガク カマクラ』や、逗子出身のユニット・キマグレンのファーストアルバム『ZUSHI』などでも、鎌倉や逗子をバックボーンとした情緒豊かな楽曲が披露されています。
鎌倉幕府があった時代には、この街を取り囲む山々は幕府の防衛ラインとして重要視されていました。現在では鎌倉の住環境を決定付けている重要な要素となっています。鎌倉の街の至るところで鮮やかに映えるこの山々や住宅地を覆うように茂る青々とした緑は、特に新緑の季節には眩しいほどです。
歴史と文化の深さに加え、海と山に囲まれた自然環境に裏づけされたこのエリアは、首都圏を代表する高級住宅街として知られています。特に扇ガ谷・雪ノ下などの旧市街地には、和の趣たっぷりの伝統的な邸宅や、緑の中にひっそりと佇む西欧風住宅など、ビックリするような豪邸を目にすることもあります。
また鎌倉山・逗子ハイランド・披露山などの高台エリアには現代的な瀟洒な住宅が多く、こちらも高級感漂う閑静な住宅街が広がっています。これらの住宅街の多くは風致地区や建築協定を締結しているので、今後も良好な環境が続くものと期待されています。
- 掲載日
- 2020/08/31
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。