【門前仲町】良好な生活環境と江戸の面影を感じる街
東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線が交わる「門前仲町」駅周辺は「富岡八幡宮」や「深川不動堂」の門前町として発展したこともあり、現在でも江戸情緒を楽しめる街として人気が高いエリアです。
門前仲町のシンボル的存在である「富岡八幡宮」は江戸時代にこの付近の干拓が行われた際、工事の順調な進捗を祈念して、「波除八幡」として知られる今の横浜市金沢区の「富岡八幡宮」から分社したことがきっかけといわれています。江戸将軍家の崇拝を受けたこともあり、江戸に暮らす人々も多く参拝に訪れるようになりました。
江戸時代、歌舞伎役者の市川團十郎が不動明王の芝居を演じたこともあり、江戸では成田山参拝が人気を集めました。江戸近隣で不動明王を参拝できるようにするため、「富岡八幡宮」を管理する寺であった「永代寺」で成田不動の出開帳が行われるようになりました。明治維新後「永代寺」は廃寺となったものの、代わりに成田不動の分霊を祀る「深川不動堂」が造られました。これが現在の「深川不動尊」で、今もその人気は衰えていません。
現在も、毎年8月15日を中心に行われる「深川八幡祭り」は、「日枝神社の山王祭」「神田明神の神田祭」と並ぶ江戸の三大祭りの一つとして有名です。沿道からは担ぎ手に清めの水が大量に浴びせられることから、「水掛け祭り」の別名でも親しまれます。三年に一度行われる「本祭」では、各町ごとの神輿が一斉に揃う様子は圧巻で、多くの観光客が訪れる街の一大行事となっています。
また、門前仲町は江戸時代以来、多くの著名人が暮らした地でもあります。日本全国を測量し、地図を作製した江戸時代の地理学者、伊能忠敬の住居跡や、渋沢栄一宅跡が石碑として残っています。
そのほか、「富岡八幡宮」や「深川不動尊」周辺には、江戸時代からの名物深川めしの店や和菓子の店などが並び、江戸の面影を感じることができます。
東京メトロ東西線と都営大江戸線の2路線が使える「門前仲町」駅からは都内各地への通勤・通学も便利です。東西線は「日本橋」駅、「大手町」駅、「九段下」駅と各オフィス街へのアクセス性が高い点が大きな魅力でしょう。また、都営大江戸線も「新宿」駅まで約27分で到着できるほか、上野方面、六本木・青山方面など各地へ乗り換えなしでアクセスできます。
また、カーアクセスも利便が良く、永代通りや清澄通りなどの幹線道路が近くを通り、首都高速「福住」I.C.「木場」I.C.なども利用できます。バス路線も充実しており、「東京」駅、「とうきょうスカイツリー」駅、「豊洲」駅、「錦糸町」駅などへ直結しているほか、羽田空港方面へは東西線で東へ2駅の「東陽町」駅前からリムジンバスも出ています。
「門前仲町」駅周辺の買い物環境も見てみましょう。駅周辺には「赤札堂 深川店」、大横川を渡った牡丹地区の「オオゼキ門仲牡丹店」など、スーパーマーケット、ドラッグストアが点在しており、日常生活で困ることはなさそうです。
「赤札堂」は、5階まである大型店舗で、食料品や生鮮品はもちろん、日用品、家電やファッション、レストランまでそろっています。駅直結で夜11時まで営業している点も嬉しいポイントです。エリア南東側には、イトーヨーカドーやシネマコンプレックスもある大型商業施設「深川ギャザリア」もあり、休日の買い物にでかけるのもよいでしょう。
また、江戸情緒を残す、「人情深川ご利益通り」や「深川仲町通り商店街」など商店街が広がり、散策しながらの買い物も楽しめます。門前の参道でもある「人情深川ご利益通り」では、毎月1日、15日、28日には「深川縁日」が行われ、数多くの露店が並びます。
近年では、おしゃれな雑貨店やコーヒーショップといった新しい店が増えていることも特徴で、新旧の魅力が混在するエリアとして注目されています。
門前仲町周辺は散策スポットも豊富です。駅の南を永代通りに沿って流れる大横川では、両岸数百メートルが桜並木となっており、毎年春には多くの花見客で賑い、秋には紅葉を楽しめるなど、四季を感じることができる環境も魅力となっています。
「深川不動堂」の隣の「深川公園」のほか、「牡丹町公園」やそこから大横川へそそぐ「古石場川親水公園」は、ファミリーはもちろん、多くの世代が集まる地域住民の憩いの空間として親しまれています。
また、隅田川沿いに整備された「隅田川テラス」では川面を眺めながらの散策が楽しめます。越中島の船着き場からは、隅田川や東京湾のクルージングを楽しめるクルーズ船も発着しており、水辺に近いエリアならではの環境を満喫できるでしょう。
- 掲載日
- 2020/03/30
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