【なんば】続々と再開発が進み変化を続ける、大阪ミナミのターミナル
なんばは、大規模商業施設やグルメ、エンターテイメントが集積する華やかな街です。
複数の路線が集まるターミナルでもあり、市内の主要駅はもちろん、「新大阪」駅や「関西国際空港」へのアクセスの良さも魅力です。
また、新しい施設が続々と建設される再開発計画もあり、進化を続ける街として注目を集めています。
なんばエリアには、Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線・千日前線の「なんば」駅、JR関西本線(大和路線)「難波」駅、近鉄「大阪難波」駅、南海「なんば」駅が近距離に集まっています。
Osaka Metro御堂筋線は、「心斎橋」駅、「梅田」駅、「新大阪」駅、「天王寺」駅などの人気スポットへのアクセスが非常に便利です。
近鉄奈良線は、阪神なんば線との相互直通運転をしており、「近鉄奈良」駅や「神戸三宮」駅へダイレクトアクセスできます。
南海「なんば」駅からは、空港特急ラピートが運行されており、「関西空港」駅との間を最短約34分で結んでいます。
目的地に合わせて使う路線を選べば、関西各地のさまざまなスポットへダイレクトアクセスができます。
この高いアクセス利便性は、なんばに住まう大きなメリットのひとつといえるでしょう。
現在新しい路線の整備も進められています。
「大阪」駅北側のうめきたエリアでは、2023(令和5)年に「大阪」駅の一部として新駅「うめきた(大阪)地下」駅が開業予定です。
こちらの新駅は、2031(令和13)年に開通予定の、JR「難波」駅および、南海「新今宮」駅を結ぶなにわ筋線の始発駅にもなっています。
さらに、「うめきた(大阪)地下」駅と阪急「十三」駅とを結ぶなにわ筋連絡線の建設も検討されています。
なにわ筋線が開通すると、なんばエリアと梅田エリアを結ぶ路線がひとつ増えることになり、Osaka Metro御堂筋線の車内の混雑緩和や、なんばエリアで乗り換えする際の混雑緩和につながると見込まれています。
また、開業にあたっては、沿線に「(仮称)南海新難波」駅といった新駅も設置される計画で、なんばを起点とした交通の利便性はますます高まることが期待されています。
なお、「うめきた(大阪)地下」駅の正式名称は「大阪」駅と決定しており、2023(令和5)年には「大阪」駅として開業予定です。
なんばエリアでは、ショッピングやグルメの楽しみも尽きません。
このエリアには、なんばの象徴ともいえる歴史ある百貨店で、2011(平成23)年に増床・改装工事を経てリニューアルした「高島屋大阪店」をはじめ、その北側には「なんばマルイ」、南側には「なんばパークス」、南海「なんば」駅の真下には「なんばCITY」、「なんば」駅と「日本橋」駅をつなぐ地下街「なんばウォーク」など、多彩なショッピング施設が充実しています。
2018(平成30)年には、大型複合施設「なんばスカイオ」もオープンしました。地上30階の高層ビルで、2階から6階までがバラエティ豊かな専門店が集まる「なんばスカイオShops&Restaurants」となっており、カフェやファッション・雑貨、「食・体・美」をテーマにした健康関連のショップなどが入っています。
関西国際空港へダイレクトにつながるなんばエリアは、「世界のNAMBAへ」をコンセプトに開発された「なんばスカイオ」の誕生により、またひとつ、新たなにぎわいがプラスされています。
グルメでは、南海「なんば」駅の東側一帯の「ウラなんば」と呼ばれるエリアが近年地元で人気を集めています。
周辺には、さまざまなジャンルの飲食店がずらりと並び、普段使いできるカジュアルな店やセンスが光る個性的な店が多いのが特徴です。
ぶらりと気軽に立ち寄って、食べ歩きや飲み歩きを心ゆくまで満喫できます。
なんば周辺は、江戸時代から浄瑠璃や歌舞伎の劇場が複数集まる文化・芸能の中心地でした。
そして現在も、エンターテイメントを楽しめる施設が数多く存在しています。
「大阪松竹座」は、歌舞伎や落語、演劇などを上演する劇場です。
もともとは1923(大正12)年に誕生した関西初の洋式劇場で、映画館への業態変更や閉館を経て、1997(平成9)年に新築開場されました。
正面玄関の大きなアーチ窓は創建時のもので、今もなお美しい姿を見ることができます。
また、「なんばグランド花月」は、吉本新喜劇や漫才、落語などのお笑いを年中無休で毎日上演している劇場です。
館内には新喜劇関連やよしもと芸人のグッズを販売しているショップもあり、観光客に人気のスポットとなっています。
そのほか、近隣には映画館やコンサートホールもあり、身近でさまざまな文化にふれることができます。
2018(平成30)年に「なんばスカイオ」、2019(令和元)年に「ホテルロイヤルクラシック大阪」 の開業など、なんばエリアでは再開発が続々と進行しています。
2022(令和4)年に「星野リゾート OMO7 ⼤阪新今宮」が開業し、2023(令和5)年には「(仮称)ホテル京阪 なんば グランデ」、「センタラ・ホテル&リゾート」、「難波中二丁目オフィスビル開発」、「(仮称)アパホテル&リゾート大阪難波駅タワー」など、多様な施設の開業が続きます。
さらに、「なんば駅周辺における空間再編推進事業」が推進されており、南海「なんば」駅前では、駅前空間にカフェや休憩スペースが設置され、日替わりでマーケットやライブが行われるなど、駅前を車中心の空間から、歩行者中心の空間へと再編する実証実験が行われています。
駅前を広場化することで、憩いの空間や魅力ある都市空間を創出することが狙いとされています。
利便性の向上やにぎわいの拡大が続くなんばエリアから、今後も目が離せなくなりそうです。
- 掲載日
- 2021/10/21
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。