【亀戸】複合大規模開発でさらに魅力アップ!利便性と下町文化が融合する街
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亀戸はJR総武線沿線の街で、新宿をはじめ都心主要スポットへのアクセスがスムーズです。
「錦糸町・亀戸」として7大副都心の一つに指定されているほか、歴史・文化資源に恵まれた亀戸は江東区の「景観重点地区」にも指定されています。
そんな亀戸では現在、駅近エリアでの大規模開発が完成を間近に控えており、街のさらなる発展に注目が集まっています。
亀戸はかつて小さな島で、その形が亀に似ていたことから「亀島」と呼ばれ、次第に周りの島々と陸続きになり「亀村」となりました。
それが現在の「亀戸(かめいど)」という地名になったのは、村にあった井戸(亀ヶ井)と混同されて「亀井戸」となり、そのうち「井」が省略されて「亀戸」になった、と伝えられています。
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江戸時代、亀戸は行楽地として人気を集めました。その中心にあったのが、1662(寛文2)年に創建された「亀戸天神社」です。
菅原道真公を祀り、九州の太宰府天満宮に対して東の宰府として「東宰府天満宮」と称された亀戸天神社は、学問の神様として信仰を集めました。「藤」や「梅」などの名所としても知られ、同じく亀戸に存在した「梅屋敷」とともに歌川広重の浮世絵にも当時の様子が残されています。
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明治時代に入ると、亀戸は産業革命とともに急成長を遂げました。都心にもほど近く、水運の要でもあった亀戸は、繊維業や製紙・重工業で飛躍的に発展し、多くの人々が亀戸に移り住むようになります。
1904(明治37)年には総武鉄道(現・総武本線)と東武鉄道の「亀戸」駅が開業し、亀戸は東京の玄関口としてますます発展を続けます。日立製作所や第二精工舎(現・セイコーインスツル)といった大企業の進出も相次ぎ、工場の街として日本のものづくりを支えました。

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現在、「亀戸」駅の南側にあるかつてのにぎわいスポット「サンストリート亀戸」の跡地では野村不動産と三菱地所レジデンスによる大規模な複合開発が行われています。
「サンストリート亀戸」は1997(平成9)年に、第二精工舎の本社工場の跡地に誕生しました。開放的な低層オープンモール型の施設で、単にモノを売るだけではなく人々が集まる「まち」を目指しており、広場ではイベントやアトラクションも開催され、子どもから大人までいつも多くの人たちでにぎわいました。
Perfume をはじめ多くのアイドルやアーティストがここでライブを行ったことから、アイドルの聖地としても人気を集めましたが、もともと期間限定での運営であったため、惜しまれながらも2016(平成28)年に閉館します。
その後、「亀戸」駅から徒歩2分、約2.2ヘクタールというこの広大な跡地を利用して進められたのが、野村不動産グループによる「住・商・学」の一体開発です。
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まず、このエリアで地域課題となっていた「生活利便施設の不足」 「急増する児童数の増加」について、当グループと行政、周辺住民とが複数回に渡り協議を重ね、プロジェクトの根幹となる「亀戸六丁目まちづくり方針」が策定されました。
そして、「亀戸六丁目まちづくり方針」を基に、地域と共にアップデートしていく地域共生型の街づくりを進めてきました。
「住」を担うのは、地上25階・地下2階建て、総戸数934戸のエリア最高層タワーマンション「プラウドタワー亀戸クロス」で、2022(令和4)年1月に竣工しています。
「商」としては、新しい大型ショッピングモール「KAMEIDO CLOCK(カメイドクロック) 」が建設中です。食品スーパーマーケット「ライフ」、「ユニクロ」、「コジマ×ビックカメラ」、「TSUTAYA BOOKSTORE」、クリニックなど約135店舗が入居予定で、2022(令和4)年4月末に開業を予定しています。
地下1階フロアの「カメクロマルシェ」では、エリアNo1の面積を誇るスーパーマーケット「ライフ」に加え、生鮮三品・食物販の専門店全26店舗が揃います。また、中央には約50席のイートインコーナーを設け、ライブ感あふれる地域最大級の“食”市場となります。
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1階フロアには、亀戸の下町ならではの“食”文化を活かし、“食”を通じた新たな地域コミュニティ拠点として「カメクロ横丁」が誕生します。地元の名店や人気店を気軽に利用できるほか、窪田建築都市研究所による商環境デザインにも注目です。
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4階フロアには、乳幼児を連れた人でも使いやすい駅近フードコート「アソビバ!フードパーク!」が設置されます。座席数約540席を用意し、ファミリー層を中心に幅広い人気の飲食店が入ります。また、フードコートに隣接する形で子どもたちが遊べる「キッズパーク」も準備されています。
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そのほかにも、多彩なイベントを開催できる「カメクロプラザ」や、屋外の「カメクロステージ」、約260インチの大型ビジョンを設置した吹抜け広場「カメクロコート」など、コミュニティスペースも豊富に用意されています。
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人々に愛されたサンストリート亀戸の思想を継承している点も見逃せません。
また、「KAMEIDO CLOCK」内には、野村不動産ソリューションズが運営する不動産仲介事業店舗「野村の仲介+(PLUS) 亀戸センター」も新設されます。こちらの店舗では、江東区北部エリアのさらなる地域密着と情報密着を強化するため、野村不動産グループにおけるグループシナジー効果を最大限に活かしたサービスを提供します。
「学」については、現在道を挟んで区立第二亀戸小学校と区立第二亀戸幼稚園と隣接していますが、開発敷地内に小学校校舎の増築計画(2022年度供用開始予定)や保育施設の設置も予定されています。こちらも子育て世代にとって大きな魅力といえるでしょう。

「亀戸」駅にはJR総武線(各駅停車)および東武鉄道が乗り入れています。
JR総武線は、新宿や秋葉原、飯田橋などのビジネスタウンに直結しています。「亀戸」駅から「新宿」駅へは、「御茶ノ水」駅で中央線快速に乗り換えれば20分強、あるいは乗り換えずそのまま総武線各駅停車でも直通28分ほどです。
また総武線は多くの駅で他路線への乗り換えが可能なので、1回の乗り換えで主要駅どこへでもスムーズにアクセスできるという利便性の高さが魅力です。
一方、「亀戸」駅が始発となっている東武鉄道亀戸線は、「曳舟」駅で東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)に乗り換えることができ、浅草方面や埼玉方面へのアクセスに便利です。
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南北方向の移動には、充実したバス路線が活躍します。「亀戸」駅およびその周辺からは多数のバスが運行しており、東京スカイツリー・浅草・上野公園方面や、築地方面、葛西・東陽町方面などへも、バス一本でアクセスが可能です。
さらに、亀戸は京葉道路に面しているほか首都高速7号小松川線「錦糸町I.C.」出入口も近く、車での移動も便利です。
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花の天神様としても有名な「亀戸天神社」やスポーツ振興の神様を祀る「亀戸香取神社」、江戸時代の名所・梅屋敷をモチーフにした「亀戸梅屋敷」など、亀戸には歴史を味わえる人気スポットが集まります。
明治通り沿いに延びる「亀戸十三間通り商店街」、破格の値段の「破価(ばか)市」が名物の「亀戸五丁目中央通り商店街」など、人情味あふれる商店街も充実しており、買い物がてらの散策も楽しめます。
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「亀戸餃子」、「亀戸ホルモン」といった下町グルメも人気です。江戸伝統野菜「亀戸大根」を使った料理が堪能できる店もあります。
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亀戸天神社のすぐ側には、1805年(文化2年)創業のくず餅の名店「船橋屋」があります。芥川龍之介や永井荷風、吉川英治ら文化人もしばしば足を運んだという本店は、今なお当時の面影を残します。
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また、都心に近いながらも「亀戸中央公園」や「亀戸緑道公園」、神社の境内など緑が多く残されているのも、住みやすさの理由でしょう。
下町情緒にあふれ、古くから続く良さを大切にしながら、より暮らしやすい街へと進化を続ける街、それが亀戸です。
- 掲載日
- 2022/03/09
本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。