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【中野区】「防災会」結成や防災訓練などを通して地域防災力の強化を図る中野区

 
再開発も進む「中野」駅、周辺の様子再開発も進む「中野」駅、周辺の様子

中野区は東京23区の西部に位置する区で、東は新宿区、南は渋谷区などに隣接しています。区内をJR中央線や西武新宿線、東京メトロ丸ノ内線など複数路線が走り、「中野」駅から「新宿」駅まで直通わずか4分など交通利便性に優れていることから、生活拠点としても人気の高いエリアです。

中野区は20代、30代の若年層の転入が多く、「流動性」の高さが一つの特徴となっています。また国籍などが異なる多様な人々が暮らしており、サブカルチャーの発信地「中野ブロードウェイ」をはじめ、さざまな個性や文化が集まり共存する街として知られています。

中野区は武蔵野台地の中央部に位置し、それが「中野」という地名の由来になっているといわれています。地形的には5つの小台地(沼袋、野方、中野、幡ケ谷、落合)に分かれており、その間を江古田川、妙寺川、旧桃園川、神田川、善福寺川が流れています。

区民向け防災マニュアル「中野区民防災ハンドブック」
中野区民防災ハンドブック中野区民防災ハンドブック

中野区では、全124ページからなる「中野区民防災ハンドブック」を作成しています。(1)災害を知る、(2)災害に備えて、(3)災害が起きたら、(4)中野区の災害対策、(5)資器材操作・組立方法の5章および資料編で構成され、一般的な防災知識から中野区独自の情報まで幅広く網羅しています。

1章の「災害を知る」では、中野区の過去の地震や風水害、今後想定される地震の被害想定などを知ることができます。東京湾北部地震(M7.3)が発生した場合、中野区内の震度は6弱~6強と想定されています。

3章の「災害が起きたら」では、災害が発生した時に自分がいる場所別に、および時系列に沿って、とるべき行動が詳しく解説されています。

また5章では約30ページにわたって、消火器やスタンドパイプなどの初期消火資器材や避難所備蓄資器材の操作・組立方法が、一つ一つ写真付きで分かりやすく解説されており、実践的な防災マニュアルとなっています。

 

中野区の防災地図やハザードマップを見てみよう
中野区防災地図(全域版)マップ面中野区防災地図(全域版)マップ面

中野区防災地図」は、区内の避難所や広域避難場所を掲載したマップ面と、震災への備えを掲載した情報面で構成されています。15の地域別に分割した地域版ではさらに消火栓や防資材倉庫、防災用井戸、スタンドパイプなどの位置、公園・防災広場なども掲載されています。

火災が拡大した際などに避難するための広域避難場所としては13カ所が指定されています(マップの緑色の部分)。例えば中野1~5丁目の人は「中野区役所一帯」へ、中野6丁目の人は「哲学堂公園一帯」、弥生町1丁目の人は「新宿中央公園・高層ビル群一帯」へというように、地域の防災会単位で割り当てが決められているので、事前に確認しておくことが必要です。

「中野区防災地図」には地震に関する地域危険度も掲載されています。これは中野区の85町丁目について、建物倒壊危険度、火災危険度、災害時活動困難度および総合危険度を5段階ランクで色分けしたものす。中野区には道幅が4m未満の狭あい道路が多く、災害時の避難や消火の活動に支障をきたすこともあるので、これらもチェックしておくとよいでしょう。

中野区ハザードマップ(表紙・裏表紙)中野区ハザードマップ(表紙・裏表紙)

中野区ハザードマップ」は、想定し得る最大規模の降雨があった場合の浸水想定等を示し「水害ハザードマップ」と、土砂災害(特別)警戒区域に指定されている場所等を掲載した「土砂災害ハザードマップ」を統合したものです。地域ごとに分割したハザードマップのほか、災害情報の入手方法や日頃の備え、避難方法など情報学習面も充実しています。

中野区では河川改修や調節池整備などにより、近年は河川氾濫による大きな被害はほとんど発生していません。しかしながら道路冠水や下水道からの内水氾濫による住宅への浸水などは発生しており、また近年は気候変動に伴い記録的な大雨も観測されるようになっているため、危機感を持ってしっかり備えておくことが必要です。

内水氾濫は河川の近くでなくても発生するので、水害ハザードマップで自宅周辺の水害リスクを確認し、日頃からできる限りの備えをしておきましょう。

 

自主防災組織「防災会」と防災リーダー

中野区では「防災会」の結成を推進し、その活動を支援しています。防災会とは地域住民全員で構する自主防災組織で、主に町会・自治会などの地域単位で組織されています。現在区内では110を超える防災会が結成されています。

災害が発生した時、防災会は救出救護、初期消火、災害要援護者の救援、避難所の開設・運営などの活動を行います。また平常時には災害に備えて、防災訓練、防災普及啓発活動、防災資機材や街頭消火器の検、避難マップ作成などの活動を行います。

地域の公園や広場などを災害時の防災活動拠点としており、防災資材倉庫・スタンドパイプ・軽可搬消火ポンプ・防火水槽などを備えています。平常時にはここで地域の防災訓練なども行われます。

また、地域防災力の向上の取り組みの一つとして「中野区防災リーダー」の養成も行ってます。防災リーダーは防災会の一員であり、平常時は「防災の知恵袋」として地域住民に適切な指導やアドバイスを行い、災害発生時には現場での実働リーダーの役割も担います。

中野区防災リーダーは、満20歳以上の健康な区内在住者で、地域の自主防災活動に積極的に参加する意欲があることが要件となり、区主催の「中野区防災リーダー養成講座」を受講して知識・技術を習得します。リーダー認定後も、フォローアップ講座への参加、避難所運営会議や地域防災訓練の企画・運、区主催の防災イベントへの参加協力など、さまざまな形で活躍しています。

 

防災訓練のほか、気軽に防災体験ができるイベントも実施

中野区ではいざという時に備えてさまざまな形で防災訓練を行っています。最も規模が大きいのは「中野区総合防災訓練」で、北地域と南地域で分けて年2回開催しています。

総合防災訓練とは別に、地域や団体独自で区や消防署と連携しながら「地域訓練」も行っています。中野区起震車「グラットさん」による地震の揺れの体験や、資機材操作、初期消火、応急救護、避難、炊き出しなどの訓練のほか、過去の災害から学ぶ「防災講座」の出前も行っています。

また、防災訓練に参加したことがない人や参加したくても機会がない人のために、区では毎月1回程度「防災体験デー」を実施しています。消防署の協力を得ながらさまざまな会場で実施しており、起震車体験消火器訓練、煙ハウス体験などに気軽に参加することができます。

中野区ではこのように自主防災組織の活動支援や防災リーダー育成、防災訓練の充実など、地域防災力を高めるための取り組みを積極的に展開しています。

掲載日
2022/12/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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