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【墨田区】毎月1日は「墨田区防災の日」。区民の防災意識向上のための取り組みを続ける墨田区

 
スカイツリーを望む、墨田区の街並みスカイツリーを望む、墨田区の街並み

墨田区は東京都の東部に位置する、東京スカイツリーや両国国技館などがある区です。いわゆる江東デルタ地帯の一部を占め、西の隅田川、東の荒川をはじめ大小8河川が区内を流れており、地形的には起伏のない平坦な低地となっています。

墨田区は1947(昭和22)年に、向島区と本所区が一つになって誕生しました。「墨田」という区名は、古くから親しまれてきた隅田川堤の通称(墨堤)の「墨」と、隅田川の「田」をとって付けられたものです。

住宅・商業・工業の建物が混在し、木造家屋の密集地区が多く、また地理的条件から災害に弱い一面もあるため、区では最重要課題として防災対策に取り組んでいます。

区民向けの分かりやすい防災ツールが充実

墨田区では、区民一人一人が自らの安全を自ら守る「自助」およびともに協力し合って地域を守る「共助」の推進のために、パンフレットやガイドブックなどさまざまな防災ツールを作成・配布しています。

防災パンフレット「地震に備えて」防災パンフレット「地震に備えて」

防災パンフレット「地震に備えて」は、地震に対する家庭での備えなどをまとめたものです。地震のしくみや首都直下地震による墨田区の被害想定から、各家庭での日頃の備え、地震発生時のシチュエーション別の行動心得、住民防災組織や地域連携など地域ぐるみの防災対策、墨田区で行っている防災対策まで、いざという時に役立つ情報が幅広く網羅されています。

また墨田区では近年、集合住宅が増加し、6階建て以上の集合住宅が住宅全体の半数を占めていることから、地震による高層階の大きな揺れやエレベーターの停止・閉じ込め、ライフライン停止による影響など、集合住宅特有の課題への対策をまとめた「集合住宅向け防災パンフレット」も配布しています。

地域の将来を担う子どもたちへの防災教育の一環として、中学生のための「すみだ防災ガイド」も作成しています。これは中学1年生を対象に毎年配布されているもので、身の回りで日頃からできる対策や役立つ情報のほか、「文花中ジュニアレスキュー 」、「錦糸中自主防衛隊」など区内中学校での防災に関する取り組みも紹介されています。

このほか「すみだ防災ガイド」の事業所編や、障害を持つ人および支援者のための防災マニュアル「いざという時のために」なども配布されており、いずれも区ホームページからダウンロード可能です。

 

墨田区の防災マップを見てみよう

マグニチュード7.3の東京湾北部地震による墨田区の想定震度は6強とされ、建物全壊17,656棟、火災による焼失7,755棟などの被害が想定されています。前述の防災パンフレット「地震に備えて」には、こうした被害想定の説明のほか「墨田区防災マップ」も収録されています。

墨田区防災マップ墨田区防災マップ
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防災マップには、町会・自治会の最初の情報拠点となる「一時(いっとき)集合場所」、大規模火災の延焼から逃れるための公園など「避難場所」、自宅で生活できなくなった場合の一時的な生活場所となる小・中学校など「避難所」が落とし込まれています。「避難場所」としては、墨田区役所・隅田公園広場一帯、JT周辺一帯、荒川・四ツ木橋緑地など10カ所が指定されています。

また、「錦糸町」駅の周辺地区については、万が一火災が発生しても延焼の危険性が少ないため広域避難が必要ない「地区内残留地区」に指定されています。

なお、災害が発生して避難所が開設されると、「墨田区避難所開設状況システム」で最新の避難所開設状況やそこまでの経路を確認することができるようになります。いざという時に冷静に対処できるよう、あらかじめブックマークしておくと安心です。

 

「水害ハザードマップ」で我が家の水害リスクを確認

荒川や隅田川などの河川に囲まれた墨田区は、区域の広い範囲がいわゆる海抜ゼロメートル地帯です。荒川などが氾濫すると区の大部分が浸水する恐れがあることから、墨田区ではこうした大規模水害の発生に備えてさまざまな対策を講じています。

荒川が氾濫した場合の浸水想定区域図(想定最大規模)荒川が氾濫した場合の浸水想定区域図(想定最大規模)

水害ハザードマップ」は、洪水・高潮・雨水出水(内水)に分けて数種類作成されており、浸水の範囲や深さ、浸水の継続時間などの情報が掲載されています。

上のマップは、荒川が氾濫した場合に想定される浸水区域と浸水深を示したものです(想定最大規模)。墨田区は下流にあるため台風通過後も河川水位が上昇して洪水が起きることがあり、区外の安全な地域への早期立退き避難が推奨されますが、それが無理な人や間に合わない時のために「水害時避難場所」の情報も掲載されています。

これらと併せて、マップの詳しい見方や水害発生時の避難計画(タイムライン)などをまとめた冊子も作成されています。

集合住宅への資器材交付制度」も墨田区の水害対策の一つです。これは水害時に近隣住民の一時避難を受け入れてくれる集合住宅に対して防災対策用資器材を交付するというもので、現在20を超える集合住宅との間に協定を締結して水害に備えています。このほか区民が自由に利用できる「土のうステーション」も区内10カ所以上に設置しています。

なお、大規模水害のリスクは東京東部低地帯に位置する江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)の共通課題となっていることから、これら5区で連携して協議会を設置し、避難対応などについて検討を重ねています。

 

一人一人の防災意識を高めて地域防災力アップ

墨田区では毎月1日(1月は17日)を「墨田区防災の日」と定めています。1月は「確かめよう あなたの家の危険物」、2月は「必需品 身近なところに用意して」というように月ごとに異なる点検項目を設定し、毎月区民に身の回りの総点検を呼びかけています。

9月1日の防災の日にからめた「防災フェア」や、年1回の総合防災訓練なども実施しています。2022(令和4)年度の総合防災訓練は11月に錦糸公園などで開催され、防災体験や防災学習が楽しめる数多くのブースが登場しました。

総合防災訓練では起震車体験やはしご車体験なども行われました。墨田区の起震車は東日本大震災や熊本地震など計9種類の地震の揺れを実際に体験できるようになっており、町会・自治会・学校などの防災訓練でも活躍しています。

このような区民一人一人の防災意識を高めるための施策も含め、墨田区では災害に強いまちづくりを目指してさまざまな防災対策に取り組んでいます。

掲載日
2023/02/27

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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