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【神戸市東灘区】都心へのアクセスに優れ、自然豊かな環境が魅力の神戸市東灘区の防災対策

 
JR「住吉」駅前の様子JR「住吉」駅前の様子

東灘区は神戸市を構成する9区の一つで、市の東端に位置します。北に六甲の山々、南は大阪湾に面し、沖合には海上文化都市「六甲アイランド」を擁します。また、六甲山最高峰付近から区内を南下して大阪湾に注ぐ「住吉川」は、市内随一の清らかさを誇り、多くの生物が生息しています。

こうした豊かな自然環境に加え、東灘区は三宮や梅田へのアクセスが良いことから、古くから良好な住宅地として発展してきました。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受け人口が大幅に減少したものの、復興過程でのマンション建設の活発化や都心回帰現象により人口増加が続き、2000(平成12)年には震災前の人口を上回っています。

区の南部には日本有数の酒どころとして知られる灘五郷のうち「魚崎郷」と「御影郷」があります。山手側には大学が点在しているため若者の街としても知られ、おしゃれなカフェや雑貨店なども集まっています。また、外国人居住者が多いため国際的な雰囲気も漂う一方で、「だんじり」をはじめとする伝統文化も息づいているなど、東灘区はさまざまな魅力を有する表情豊かなエリアといえます。

知りたい情報を素早く入手できる「神戸市 リアルタイム防災情報」

神戸市では特設サイト「神戸市 リアルタイム防災情報」にて、防災に関するさまざまな情報を発信しています。気象警報・注意報、地震・津波情報、土砂災害警戒情報、避難情報、避難所情報、対策本部から発表する情報、防災行政無線の放送内容など、災害発生時やその恐れがあるときにはここでタイムリーな情報をいち早く入手することができます。

河川・海岸付近の水位などがわかるライブカメラ映像も見ることができるほか、ライフライン情報、公共交通機関の運行情報、天気情報、雨雲レーダー、ハザードマップなども全てここからチェックできますので、日頃からブックマークして使い慣れておくとよいでしょう。

東灘区「くらしの防災ガイド」(記事面)2024年度版東灘区「くらしの防災ガイド」(記事面)2024年度版

また神戸市では毎年、梅雨時期前に「くらしの防災ガイド」を発行し、市内全戸に配布しています(2024年度より広報紙KOBE6月号に挟み込んで配布)。区ごとに、記事面および地図面で構成され、災害に対する日頃の備え、避難行動、防災情報の入手などに関する情報、災害時の避難場所の情報、土砂災害・水害ハザードマップなどが掲載されています。

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東灘区のハザードマップを見てみよう
東灘区の土砂災害・水害ハザードマップ東灘区の土砂災害・水害ハザードマップ

「くらしの防災ガイド」内にある「土砂災害・水害ハザードマップ」には、防災を考える上で重要な地域の情報が凝縮されています。

まずは自宅周辺の「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」および「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」を確認します。東灘区の場合、北部エリアに土砂災害が予想される箇所が見られます。台風・大雨に備え、避難方法や避難場所を事前に考えておくことが大切です。

ハザードマップには河川の洪水による浸水想定区域も示されており、浸水の深さによって色が分けられています。内水氾濫による浸水想定区域も掲載されているので、併せて確認しておきましょう。

また、ハザードマップに示された防潮ライン(防潮堤など)より海側の地域や六甲アイランドの水際では、津波・高潮による浸水の可能性が指摘されています。大津波警報が発表された場合、東灘区では「阪神電車より北へ!丈夫な建物の3階以上へ!」が最低限の避難行動の目安となっています。

ハザードマップ内には区内の緊急避難場所の一覧表も掲載されていますので、土砂災害・洪水・津波・大火といった災害の種類ごとに避難先を確認して家族で情報共有しておくのがおすすめです。

神戸市情報マップ神戸市情報マップ

このほか地図情報サイト「神戸市情報マップ」では、土砂災害・水害ハザードマップ以外にも、津波ハザードマップ、高潮ハザードマップ、避難場所マップ、まちかど救急ステーションマップ、こまらんトイレ設置箇所マップなど、防災関連のさまざまなマップが閲覧可能です。また、「わが家の避難マップ印刷用」をプリントアウトして、安全な避難ルートを書き込んだ各家庭オリジナルの避難マップを作成することもできます。

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巨大地震を想定した全国トップレベルの津波対策が完了!

最後に、東灘区は海に面していることから、気になる津波対策についてもご紹介します。

神戸市では1964(昭和39)年~1965(同40)年の台風で大きな被害を受けたことから、1965年度より本格的に高潮対策事業に着手し、2015(平成27)年度までの半世紀をかけて延長約60kmの防潮堤などの海岸保全施設を整備しました。これにより、100年に一度程度の高潮に対しては、人が住む区域は浸水しないと想定されます。

さらに、1000年に一度の確率で発生する可能性のあるマグニチュード9クラスの地震(南海トラフ巨大地震)による津波への対策としても、防潮堤などを「粘り強い構造」へ補強するハード対策を実施し、2023(令和5)年3月に事業が完了しています。具体的には(1)防潮堤を高くする(嵩上げ)、(2)津波で土台が壊されないようコンクリートで補強する(洗掘防止)、(3)継ぎ目から海水が流れ込まないように強化する(目地開き対策)ことによって「粘り強い構造」の防潮堤を完成させました。

その結果、津波による浸水範囲は大幅に縮小され、巨大地震に伴い想定3.9mの津波が来ても人が住む区域には浸水しない、とされています。さらに、全国初のタブレットによる防潮鉄扉の遠隔操作の導入や、沿岸のライブ映像や防潮鉄扉の開閉情報の発信、ドローンによる災害情報の収集など、最新技術を活用した防災設備・対策も注目を集めています。

波対策前と対策後の浸水想定区域(東灘区)津波対策前と対策後の浸水想定区域(東灘区)

これらハード対策と並行して、避難を中心としたソフト対策にも力を入れています。その一つが、六甲アイランド地区など臨海部で働く人々のための「臨海部津波避難ビルマップ」です。これは津波発生時に高台などへの避難が間に合わない場合に一時的に受け入れ可能な緊急待避所の情報をまとめたマップで、臨海部を12エリアに分けて作成されています。

また市民が日頃から十分な備えをしておけるように、地震減災ガイドとして「南海トラフ地震・津波に備えるための10のポイント」を作成しています。南海トラフ地震に関する知識や想定被害から、発災時の行動のポイントや避難方法、備蓄品や持ち出し品リストまで、わかりやすくまとめられています。

このように神戸市および東灘区では全国的にも注目される最先端の津波対策も含めて、さまざまな視点から防災・減災対策に取り組んでいます。

掲載日
2024/06/24

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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