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【練馬区】地域別の防災マップや「ねりま防災カレッジ事業」など、区民とともに地域防災力向上に取り組む練馬区

 
練馬駅「練馬」駅の様子

練馬区は東京都23区の北西部に位置します。1947(昭和22)年に板橋区から分離して誕生した、23区の中で最も新しい区であり、現在では23区で2番目に人口が多い都市へと成長を遂げています。

池袋・新宿・渋谷など都心への交通アクセスに優れている一方で、豊かな自然が息づく住宅都市としても知られています。23区で最も広い農地面積を誇り、「光が丘公園」や「石神井公園」をはじめ公園・児童遊園の数も23区内で最多です。

練馬区はほぼ全域が武蔵野台地上にあり、23区の中でも特に地盤が安定しているといわれています。地盤高は西側が高く東に向かって低くなっており、海抜平均30~50m程度の起伏の少ないなだらかな地形が特徴です。区を横切るように石神井川や白子川が流れ、川沿いエリアには谷底低地が広がっています。

災害時の適切な行動や備えをまとめた冊子「防災の手引」
防災の手引~災害にそなえて(表紙)防災の手引~災害にそなえて(表紙)

練馬区では災害に備えて区民向けに「防災の手引~災害にそなえて」を発行しています。この中では地震が発生した時に取るべき行動、日頃からの家庭での備えや地域での防災対策などに加え、近年増加する大型台風や集中豪雨への対策も分かりやすくまとめられています。

「防災の手引~災害にそなえて」には付録として「マイ・タイムラインシート」および「行動シール」、「安否確認ボード」も付いています。

「マイ・タイムラインシート」は台風が近づいている時の自分自身の避難行動計画をあらかじめ決めておくもので、「行動シール」を使って見やすく整理できるようになっています。家族に高齢者がいる場合は早めに避難行動を開始するなど、各家庭の事情に合わせたマイ・タイムラインを作成し、家族全員で共有しておきましょう。

同じく付録の「安否確認ボード」は、災害時、外から確認しやすい場所に掲示して「無事」であることを伝えるためのものです。これにより、ボードの掲示のない家庭(=助けを必要としている家庭)を迅速に特定し、速やかな支援につなげることができます。

このほか練馬区では区民の約4割が中高層住宅に居住という実態を踏まえ、「中高層住宅の防災対策ガイドブック」も発行しています。大きな揺れによる被害、エレベーター停止など避難への障害、ライフライン停止による避難生活の難しさといったマンション特有の問題に加えて、家庭や自主防災組織において日頃からどう備えていけばよいか、災害発生時にどう対応すればよいかがまとめられています。

 

防災マップやハザードマップを活用しよう

練馬区では震災発生時の避難拠点、医療救護所、防災井戸などの位置を示した区全域の「練馬区防災地図」に加えて、各地域の人々とのワークショップを通して地域別のより詳細な防災マップの作成も進めています。

地域別防災マップ」は地震編と水害・土砂災害編に分かれており、その地域の在住・在勤者との意見交換やまち歩き・訓練などを通して得た地域の情報が集約されています。

地域別防災マップ(地震編)の例(桜台四・五・六丁目地区防災マップ)地域別防災マップ(地震編)の例(桜台四・五・六丁目地区防災マップ)

この地域別防災マップを片手に避難場所までの道を実際に歩き、途中に危険な場所がないかなどをチェックしながら安全な避難経路を考えてマップに書き込めば、自分用のオリジナル防災マップの出来上がりです。災害時に役立つ物や場所(避難に活用できるオープンスペースや高い場所など)を見つけたらそれらも記入していきましょう。

練馬区水害ハザードマップ練馬区水害ハザードマップ

練馬区水害ハザードマップ」は東京都公表の浸水予想区域図(神田川流域、石神井川および白子川流域、隅田川および新河岸川流域)に基づき、想定し得る最大規模の降雨を前提に作成されています。練馬区内の河川(石神井川、白子川、江古田川)が氾濫した場合の浸水区域は赤枠で表示されています。

このハザードマップで水害リスクを把握した上で前述の「マイ・タイムライン」を作成し、万が一に備えた準備をしておきましょう。また、風水害時の避難場所は浸水の恐れのない地区区民館や地域集会所が指定されており、震災時の避難場所(区立小・中学校)とは異なりますので、その位置もハザードマップで確認しておきましょう。

このほか、土砂災害警戒区域および特別警戒区域を示した「練馬区土砂災害ハザードマップ」もあります。練馬区内には該当区域が7カ所ありますので確認しておきましょう。

 

区民が防災についてしっかり学べる環境づくり

練馬区は、災害への備えを学べる施設として2014(平成26)年に光が丘に「練馬区立防災学習センター」を開設しました。センター内の防災展示室は見学自由となっており、希望すれば職員の説明付きで展示室を巡ることも可能です。

また、起震車や起震車VRによる地震体験をはじめ、応急救護や救出・救護、ロープワーク、消火器操作など各種体験メニューも充実しています。さらに、センターの職員が出向いて防災講話や防災体験講座を実施する「出前防災講座・授業」も行っており、学校や保育園などの防災教育の支援にも力を入れています。

この練馬区立防災学習センターを中心拠点として、練馬区では「ねりま防災カレッジ」も展開しています。自助講座や区民防災組織向け講座のほか、女性防災リーダー育成講座、小学生や中学生向けの講座、中高層住宅向け講習会、乳幼児の保護者向け講習会、つながるカレッジねりま共助コースなど、年間を通して多彩な講座が用意されています。

 

「自分たちで街を守ろう!」練馬区の区民防災組織

災害予防および二次災害の防止、復興等を図るため、練馬区では各地域内の在住・在勤者が自発的に区民防災組織を設立・運営し、自分たちの街を自分たちで守るための活動を行っています。「区民防災組織」には、初期消火や救出・救護など街全体を守る活動を行う「防災会」、地域での消火活動を行う「市民消火隊」、避難者の支援などを行う「避難拠点運営連絡会」などがあります。

区在住の保護者などで構成される「心のあかりを灯す会」も練馬区の区民防災組織の一つです。区民防災課と一緒に防災教育の支援を行っている団体で、保育園・幼稚園、小学校、児童館などに出向き、紙芝居や人形劇などの活動を通して子どもたちに命の大切さや人への思いやりを伝えています。

また、この「心のあかりを灯す会」と「NPO法人楽膳倶楽部」と練馬区が協働で作成した冊子「食と防災」は、災害時でも家にある食材を活用して健康に配慮した食生活を送るための実践的な知恵や工夫が満載で、改めて「食」と「防災」を考えることができる内容となっています。

このような区民による活動や「ねりま防災カレッジ事業」を含め、練馬区ではさまざまな角度から地域防災力、災害対応力の向上に向けて取り組んでいます。

掲載日
2023/07/31

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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