中古マンションの成約数、3カ月連続で前年割れ
2020年01月16日
東日本不動産流通機構は15日、昨年12月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンションの成約件数は前年同月比5.9%減の2810件となり、3カ月連続で前年同月を下回った。12月の水準としては、10年以降では17年、16年、18年、13年に次ぐ5番目の水準。
エリア別に成約件数をみると、埼玉県を除く各地域で前年同月を下回った。横浜市・川崎市と神奈川県他は2ケタ減となり、神奈川県他は7カ月連続の前年割れとなった。東京都全体では3.0%減の1494件。このうち、東京都区部は3.2%減の1216件で、多摩は2.5%減の278件だった。神奈川県全体では13.4%減の649件。このうち横浜市・川崎市は11.4%減の481件、神奈川県他は18.4%減の168件。そのほか、千葉県が9.7%減の335件、埼玉県が1.8%増の332件だった。
成約m2単価は4.7%上昇の54.89万円、成約価格は5.0%上昇の3550万円で、ともに11カ月連続で前年同月を上回った。新規登録件数は7.4%減の1万4873件。前月比でも10.6%減少の2ケタ減だった。在庫件数は0.2%減の4万7051件となり、ほぼ横ばいながらも、55カ月ぶりに前年同月を下回った。前月比でも1.4%減。
中古戸建ては成約件数が前年同月比9.1%減の999件と、3カ月連続で前年同月を下回った。すべての地域が前年比で減少。成約価格は1.1%下落の3115万円。新規登録件数は6.1%増の5483件で、29カ月連続で前年同月を上回った。ただし、前月比では13.3%減少の2ケタ減だった。
(提供:日刊不動産経済通信)
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